三十三番札所・谷汲山 華厳寺(2005年8月10日)

 ついにここまで来た・・・。
 西国三十三ヶ所巡礼最後の札所、三十三番華厳寺である。

 華厳寺は、何と岐阜県にある。どこが西国やねん。東海地区やんけ。
 岐阜にあるということで、当初から日帰りはしんどいなあということは妻と話していた。しかしだからといって巡礼だけが目的で岐阜まで行くのももったいない。
 結局、今回は、愛知万博に行くのと同時に行くことにした。

 愛知万博に行ったのは前日の8月9日である。とにかく暑かった。そんでもって人が多くてしんどかった。
 宿泊は名古屋駅横(上?)の名鉄グランドホテル。最後の巡礼のスタートは、名古屋からである。

 高速を乗り継いで、華厳寺門前の駐車場に着いたのは午前11時過ぎ。いよいよ最後の巡礼である。
 参道を歩いていく。木立が並ぶ、今までとは少し違った雰囲気である。なにやら高野山を歩いているようである。
 突き当たりに、石段があった。今までの石段と比べれば、へでもない。駆け上がった。

本堂前の石段。こんな階段、もう楽勝だ。


 階段を登りきると、正面に本堂があった。あまり大きくない本堂である。しかし、何と言ってもここは満願の寺である。思い込みだろうが、威厳があるように感じられた。

どーんとそびえ立つ、本堂。泣いても笑っても、ここで最後である。

 

 中には、納経所が。ついに、三十三番目の御朱印である。
 実は知らなかったのだが、ここ華厳寺では、御朱印を三つくれる。一つは本堂、二つ目は満願堂、そして笈摺堂。それぞれ、未来、現在、過去を表わすらしい。なんのこっちゃ。ちなみに、御朱印の料金はしっかり三つ分(300円×3=900円)取られる。せこいのう(私の方がせこいか)。

左から、本堂、満願堂、笈摺堂。ついに全部揃った。満願だ!

 

 それにしても、長かった。一番札所の青岸渡寺に行ったのが2003年8月2日だから、丸二年である。飽きっぽい私が、よく続いたものだ。

 このまま帰るのももったいないので、少し散策してみることにした。

 本堂の裏手に、なにやら拝むところがあった。皆丁寧に手を合わせて拝んでいる。なにやら重苦しい雰囲気である。
 後でインターネットで調べてみたのだが、ここの関する記述が見つからない。別に名前もないところなのだろうか。

ここはいったい何?

 

 本堂の左手には、笈摺堂がある。ここは、巡礼を終えた人が、笈摺を奉納するところである。
 中には、納経帳や掛け軸などがびっしり奉納されている。本来ならば、私たちも納経帳を奉納しなければならないのだが、観光巡礼なので、もったいないと思い、奉納はしていない。別にいいよね。

 びっしり奉納された巡礼グッズの数々。巡礼者の思いが伝わってくるかのようだ。

 

 実は、もう一つ華厳寺の重要なお堂として、満願堂があるのだが、行かずじまい。せっかく満願なったのに満願堂に行かないとは、しくじった。またここに来る機会があれば、絶対に行くつもりである(二回目があるかどうかだが・・・何しろ岐阜県やからな)。

 

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