
2002年3月21日(THU)
3月15日月刊誌『Salty』の編集長である杉田智氏から突然携帯に電話が入り、「シーバスの取材をさせてほしいが今の状況は?」との問い合わせがあった。当時全く壊滅状態でTEAM DREAMERも冬眠状態。3月に入って独りで私(ジョナサン)はチーム会長の責任でポイント調査を開始していたが、釣果はフッコサイズまでで、スズキサイズはゼロ。とても取材に値するシーバスとは対面していなかった。そこでとりあえず取材を辞退したが翌日再度依頼が入ったのでチームのメンバーに連絡してみるとホリホリさんとマリオさんがOKしてくれたので、とりあえずボウズ覚悟で良ければ・・・と前置きして承諾した。
とは言うものの、舞鶴で釣れる可能性は極めてゼロに近いので『天橋立LFPG』管理人の通称【悪徳ガイドトラ】さん、こと中埜氏に相談。すると、「先週までは良かったけど今週に入ってからは・・・」と渋い返事。「確立50%で良かったら・・・」との言葉にホッとして協力していただくことになった。
17日午後6時半頃小天橋(回転橋)で記者の訓覇啓雄氏と待ち合わせたが、氏は小浜の川代丸の取材で少し遅刻して到着された。それまでに魚を出しておこうと目論んで6時前から大天橋付近に分散してロッドを振ったが釣果は得られなかった。その日は10数名のアングラーが入っていたが橋立全体ノーヒットだった。仕方なくロッドを振っている姿の写真をフィルム1本分撮り、翌日景色の撮影をして記者さんはお帰り願った。月末までに魚を出して、写真を送るから・・・」と無謀な約束をして。(大丈夫かなぁ?)
3月21日(木)チームのメンツにかけて何とかしなければ!と責任感の強い(?)ジョナサンは単独釣行取材2を決行することしにた。潮は満潮から下げの間が丁度釣行タイムと一致するので心のそこで「ひょっとしたら・・・?」と予感めいたものを感じていた。
午後6時ごろ橋立入り。目指すは大天橋公衆トイレ裏のポイント。急いでウェーダーを履いてタックルを準備。勇んでポイントへ向かうと2名の先客あり。声を掛けて了解を頂いたのでその少し上流へ入ることにした。
まずはアイマ・コモモで様子を見るがアタリも何にもなし。今度はサイズダウンを図ってサスケにチェンジ。しかし、結果は同じ。ん〜、今度は・・・とルアーをゴソゴソしていると、下流に立ち込んでいた先客アングラーにヒット!(やられた〜!と思ったが、35cmほどのセイゴ。内心「俺の狙いはそんなんじゃないさ!」とホッとしたというか、自分に言い聞かせ冷静を保った) 「でもヒットしてイイですね!私なんかアタリすらないですよ。」と、場を繕ってキャストを再開。ルアーはシャロートプスに替えていた。するとそこへ常連の矢●氏がやって来た。私の少し上流に陣取り慣れたキャストを開始。5分もしないうちに「よし!」の声とともにバシャバシャッと音がした。そこそこのシーバスだ。先ほどの魚の倍はある。なんと65cmほどらしい。魚をストリンガーにぶら下げてキャスト再開。
さすがのジョナサンも両サイドでヒットされてはたまらない。焦ったのなんのって。(>_<) 更にマイッタ出来事が!矢●氏がまたしてもヒット!今度は35cmくらいだったが、サイズなんて問題ではない。ジョナサンは困った、焦った。それから約一時間沈黙が続いた。
気分を変えよう!とジョナサンは橋立独特の急流で何が一番いいかと思案した末、ケースからグース125FのクリアーRHを取り出し、流れが速くなりだした海にキャスト。流れの向こうに投げてナチュラルドリフト〜U字釣法で狙うことにした。 ジャジャ〜ン! これが大正解!! キャストからリトりーブを始めて3回も巻いただろうか。ルアーが流れている方向で「バシャ!」という炸裂音とともにロッドにギューンと重みが伝わり、ビシッと合わせ入れる。「ヤッター!」と、思わず叫んでしまった自分が大人げなく恥ずかしかったがそれ以上に嬉しかった。本当に嬉しかった。慎重且つ楽しみながら引き寄せ、ギャフを打とうかどうしようかと迷いながらも体は岸の方へ後ずさりしていて、最後はそのまま岸へズリ上げていた。デカイ! ランカーだ!\(^o^)/ 手尺で80は優に超えている。離れたポイントに入っていたトラさんに電話。すぐにやって来たトラさんに祝福してもらって、固〜い握手。編集部の杉田氏に電話で報告。氏も声を裏返して大喜びしてくれた。
無事、取材成功!v(^-^)v その後、明るい所へ移動してお約束の写真撮影。数え切れない写真を撮った。協力してくれたトラさん、本当にありがとう! 85cm4,2キロの立派なランカーでした。 よほど美味しそうに見えたのか、グースのフックを2本も咥え込んでいた。 グース最高!バンザーイ!
翌日編集部にフィルムを郵送し、数日後、「本当に有り難うございました。今度Saltyにでますよ! お世話になりました。」と、ご丁寧に編集長の杉田氏から電話が入った。
やれやれです。皆さんもSaltyを買って見て下さいね! 御願いします。

天橋立は美しい最高のフィールドです。最近、心無いアングラーがそのフィールドを汚したり、声も掛けずにポイントに割り込んだり、トラブルが増えていると聞きました。みんなの手で美しいフィールドを守り、楽しいFishingをしようではありませんか! 海を愛するアングラーとしてのモラルをもう一度見つめ直したいです。
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この釣行の詳細は2002年4月20日発売の月刊誌『Salty!』6月号に掲載されました。
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