第二回ジギング講習会


2003年6月8日(日)、宮津養老港のANGLER’S1さんでジギングの神様:北村秀行氏や佐藤統洋氏らを
講師に招いて開催された第一回に引き続き、第二回ジギング講習会が開催された。講師にはポセイドン
佐藤統洋氏、ガマカツ永井誠一氏を迎え、シマノの山本泰之氏も応援に駆けつけるという豪華絢爛たるものであった。
参加者には昼食、お茶、Pボーイロングジグ200gが提供されるというオマケ付き。テレビや各誌で拝見している
著名アングラー各氏のテクニックを懇切丁寧に解説いただいたり、直に拝見したり、とてもためになる楽しいイベント
でした。次の機会には皆さんも是非参加してみてはいかがでしょうか。

午前9時、養老港で出船前に挨拶やスケジュールの案内、ラインに関するミニセミナーが行われ、みんな熱心に
耳を傾けた。雰囲気は実にザックバランで気さくなものだった。(余談だが、この数十分前に現地入りした佐藤氏は
車から降りると同時に港で歯磨きを開始。『漁師・佐藤』の異名を取るのも納得という感があった。全く気取りや
天狗のかけらも見せない超ベテランアングラーの姿に感動を覚えたのも事実だ。)

前回も参加した人〜〜!と
元気よく挙手を求める佐藤
氏の掛け声で始まった。

山本氏の司会で佐藤氏、永井氏による最近のジギングの状況、ノットの解説、ライン選びの話などに続いて、クルー・
タカ氏がこのところの釣況や回遊バターン、ベイトの様子などアングラーにとっては実にありがたい話を聞かせて
頂いた。が、今日は午前中は可能性か低いとの近江キャプテンの判断で、一時間少々沖でジギングをした後、
蒲生港に上陸して、そこでロングジグの操作法をスピニング・ベイト各々のタックルで講習を受けようという提案で
とりあえず出撃。

キャプテンの判断は皮肉にも的中。佐藤氏が乗船する2号艇も永井氏と山本氏が乗り込んだ3号艇も全くのノーヒット。
予定通り、蒲生港に上陸して講習と相成りました。

ロングジグのこの時期の操り方はスローのワンピッチでスライドさせることだそうです。この秋ホッツさんから発売
予定の男ジグのようにヘッドが切れ込んだスライド&ダートが激しいタイプから、ザウルスのヒラ・ロングジグ、
タックルハウスのPボーイロングジグと順次スライドのストップがかかるタイプを潮流に合わせてセレクトするのが
キーポイントとなるとの話でした。また、永井さんはステラSW20000にPE6号、リーダーにフロロ25号、アシスト
フックにはシングルフックの28〜30号
をセットして決して魚に主導権を与えず、根から大型のヒラマサでも引き
ずり出すタックルで最近のゲームを構成されているそうです。それくらいのラインでないと3連発くらいの全力フッ
キング時にラインブレイクしてしまうそうです。あの巨大極太フックをぶち込むのだから納得でした。
ロッドはブルーウォーターハウスのオリジナルロッド(約5フィートで170〜300gのルアーウェイト表示)を使用して
おられました。リーダーと溶接リングとの結束にはダブルエイトノットのみで十分だそうです。永井氏の熱のこもった
解説にはみんな真剣に聞き入っていましたが、その背後で佐藤氏はマイペースでリラックス。交代で永井氏の
タックルで実際にやってみて手ほどきを受けるという貴重な経験もできました。
 その後、佐藤氏のベイトによる操作や、必殺『拝み釣法』の伝授もしていただけました。ノットの実演も含め、
大変有益な講習でした。

永井氏の熱弁 岸壁からの実演 真剣なマリオさん 控えめなニシヤン
教えるほうも習うほうも
真剣そのもの。背後で
リラックスしている佐藤
氏との対照が面白い。
 ベージュのキャップの
アングラーはこのあと
ブリをキャッチ!

アングラー一人一人に
「わかったかなぁ」と
何度も確認しながら
親切に教えて頂きま
した。

このあと2艇に分乗して沖へブリ・メジロを目指して講習の成果を試しに出撃することになった。
移動中、ANGLER’S1さんから提供いただいたお弁当に舌鼓を打ちながら一路、白石を目指す。
ポイントに着くと何とあちこちでイルカの群れがお出迎え!これには全員苦笑いするしかなかった。キャプテンは
このイルカを避けながら反応を探って船をつけ、ジギング開始。今巷で噂のダンシングマジック150gを
右舷で黙々とシャクリ続けていたアングラーに96cm、9キロの見事なブリがヒット。10分少々のやり取りの後、
無事ランディングに成功。佐藤氏が「デカイ!うぉ〜〜〜!」と雄たけびを高らかとあげていたのが印象的だった。

12時45分、デッキに上がった見事なブリ。
永井さんに熱心に喰らい付いて手解きを
積極に受けていたアングラーだった。
満面の笑みはファイトに疲れながらも
満足感で一敗だったことは言うまでもない。

その後、みんなジグ150〜200gに統一して魚の活性を上げようと必死にシャクリ倒すが、後が続かない。
何度か船を立て直し、一時間ほど頑張ったところでバタフライジグ160gをシャクッていた我がチームの控え目な
アングラーことニシヤンにヒット!「小さい、ハマチかも・・・?」と言いながら楽々と魚を引き寄せたかと思った瞬間
強烈な抵抗を始めた獲物は数分後ネットイン。70cm弱のメジロであった。おめでとう!
これでアングラーの活性も向上して、シャクリにも熱が入るがアタリなし。夕方のナブラ狙いを待つのみになった。

そして遂にその時が来た。鳥山に船をアプローチしてキャプテンの「さぁ、やって下さ〜い!」の声とともに一斉に
キャストを開始。ジョナサンの投げたヒラジグラ60gがナブラの向こうに大遠投され、水面を跳ねるように高速
リトリーブでナブラを通過し終わったとたんに水柱が立ち、ラインがグイグイ出されて行く。何とも心地よいファイト。
クルーでホッツのインストラクターをしておられる長澤さんがネットをもってランディングの準備をしてくれている。
ステラ6000Hのドラグがギューン、ギュギューンとうなりながらラインを出す。5分ほどでリーダーが見えた。
「よ〜し、メジロだ!口にがっちり入っている!」と心の中で満足げに叫びながらのネットインに成功!
DREAMERの仲間4名で参加したが、この日、結局マリオさんとホリホリさんのロッドが曲がることはなかった。

気持ちよさそうにシャクル
ニシヤンとマリオさん
4時25分メジロキャッチ
で満足そうなジョナサン
常に楽しそうなホリホリ
さん。「これどうかなぁ?」

船長の粋な取り計らいでこのあと最終までイカ狙いにチェンジすることになり、アングラー全員にスッテが配られ、
イカというだけでウハウハ大はしゃぎする佐藤氏が仕掛けの作り方を懇切丁寧に指導してくれました。
しか〜し、この日は前日の大雨のせいでベイトの寄り方が桁外れに少なかった海は、イカの姿を全く見させてくれる
ことはなかった。7時頃まで粘ったがノーヒットで終了。帰港する事に・・・。

水を得た魚のように
実に楽しそうに仕掛
け作りに精を出す佐
藤氏の表情は素敵
だった。
テレビのままの気さくな
人柄の佐藤氏は実に楽
しい釣りスタイルであり、
且つ繊細なテクニックを
感じるものであった。

魚の釣果こそパッとしなかったが、キャプテンをはじめ、クルー、インストラクター各氏の心温かいホスティングの
お陰で最高に楽しい一日を過ごすことができた。ありがとうございました。いい思い出にもなりました。

ANGLER’S1さんでは今後も二月に一度を目標にこのようなイベントを計画されているそうです。全くの初心者には
親切なクルーがしっかりと指導してくださいますので心配は無用です。ビギナーからベテランまでみんなが楽しめること
間違いなし。当日も今回が初ジギングという方が4名ほどいらっしゃいました。皆さん楽しそうでしたよ。
この釣行記をご覧の皆様も次の機会には是非ご参加ください。自信を持ってお勧めできます。

海って最高!海を愛するアングラー諸氏も最高!釣りをやっててよかったぁ〜って痛感しています。

『がまかつ』の永井誠一 『ポセイドン』の佐藤統洋 『シマノ』の山本泰之

日  時:平成15年6月8日(日)
場  所:京都府宮津市養老港発『ANGLER’S1』さん
参加者:ホリホリさん、マリオさん、ニシヤン、ジョナサン