2006初釣行


2006年1月2日(月)舞鶴湾平港へ初釣行。年末から降り続いた雪の休止中に何とかフィールドに出たいとの想いから、昼間に家族との用事を献身的に務めての夜間脱出構想だったが、家を出る寸前に小学3年の息子に引き止められ、「僕も行きたい〜〜〜!」の声に負けてしまった。福井県へ少しでも良型のメバルを求めての釣行のつもりだったが、幼い息子同伴という状況では、安全第一は最優先条件なので湾内へポイント変更とあいなった。

路肩には依然として雪の山。僅かな駐車スペースに車を停めてポイントまで防寒着で完全武装した父子二人で徒歩で向かった。アミエビ餌でアジを狙っている浮釣り師2名、ワームでメバルを狙っているアングラー1名の先客に挨拶をした後、2グループの間に入らせて頂いた。餌つりのオジサン2名は非常に愛想良く話していただけたが、メバルマンには虚しくも無視されてしまった。

とりあえず息子用にベロンベロンのウルトラライト・トラウトロッド5.6ftにフロロ3ポンドラインを巻いた小型リールをセット。1.2gのジグヘッドにスクリューテールのグローホワイトを装着した超シンプルリグでの釣り方を説明した後、ゲームを開始させた。続いて自分用のタックルを急いでセットに取り掛かった瞬間、「何か重い、重い〜〜〜!」と、息子の叫び声に振り返ると、ロッドが超満月に撓っていた。「根掛かりか?」と気楽に声を掛けながら歩み寄ると、ラインを引き出されながらリールのハンドルを回し、ロッドで何とか魚の動きにあわせてやりとるしている姿にビックリ。

とりあえず傍で「止めろ、引き寄せて巻いてみろ…」と声を掛けながら見守っていた自分だったが、魚影が見えた瞬間唖然としてしまった。何とシーバスだったのだ。餌つりのオジサンが親切にネットを貸してくださり、無事ランディングに成功!セイゴからフッコに成長しかけの41cmの綺麗な魚体だった。水面にワンサカ居たベイトのイワシもネットにかなり入っていた。シーバスの口からもゴボゴボとイワシが吐き出された。息子は大喜びで悦に入っていたのは言うまでもない。ネットマンになった自分は驚きと息子の初キャッチの感動とで複雑な心境だったが、そこはやはり父親の端くれらしく笑み満面だった。その傍では、ポイント入りした際に無視したメバルマンが不愉快そうに佇んでいた。

ヤッタね! いつもしたいと
思っていたバス持ちだー!
僕が釣ったんだぞー!
おもしろ〜〜〜い!!

気を取り直して自分のタックルをセットに戻る。マリアの新製品『メバトロボールSINKING』とゼロヘッドドリフトをセットしてゲームを開始。

しか〜し、ヒットは連発であるのだが、釣れてくるのは本命のメバルではなく、想定外の小アジ君ばかり。親子で数十匹釣ったがメバルはゼロ。例年なら橋脚周辺にメバルがたくさん目視できるのだが、この日は一匹たりともその姿はなかった。小アジは山盛りだったのだが…。

小アジでも大満足な息子。
ルアーで釣れること自体が
嬉しい純真?アングラー?
余りの大物の連続ヒットと
息子にシーバスを釣られて
複雑な心境のワ・タ・シ

ゲームを開始して小一時間が経過。釣れども釣れども小アジばかりだし、息子は十分満足したようだし…ということで本日はゲームセット。次回こそは旬のメバルを釣ることを願いつつ帰路に就いた。

自分の初釣りとしては大いに不満の残る2006年の開幕だったが、父子でこのような体験をすることは息子の将来においては、尊い思い出となることだろう。親父として納得の初釣行だったという締めくくりにしないと天罰をくらうかもしれないな…。楽しい一時だったということにしておこう。(笑)