このページをご覧のみなさんは釣行時にライジャケは着用されているだろうか?立派なアングラーであればあるほど確実に着用し、自分の命を守るだけでなく万一落水した際にも他の人々への迷惑防止や家族のことを考えておられるはず。あるメーカーの社長さんなんかは防波堤の釣りでも必ずライジャケは着用しているとおっしゃっておられた。それに比べお恥ずかしながら自分はほとんどの釣行において手軽なゲームベストやウエストポーチ程度であった。家族や他人への迷惑など微塵も感じずに自分の都合だけで釣りをしていたわけだ。
★ライジャケを着用しなかった主な理由
1 スニーカーにロッドとネットといういでたちでの釣行が多かった自分には正直言ってライジャケを着用しているほうが大げさで
恥ずかしいと誤解していた。
2 大型ポケットを配備したライジャケは実に機能的でありライジャケに比べて軽量であるため釣り易 かった。
3 落水の危機に直面したことがなかったため、その危険度や家族をはじめ他の人たちへの配慮など全くなしに自分だけの
単なる遊びとして釣りを捕らえていた。
4 初夏から初秋にかけて釣りではライジャケを着ると暑くてたまらず、たまに着用してもすぐに脱いでしまった。
★非着用時に『ハッ』としたこと
1 もとから臆病な自分は夜間にテトラに上がることはしなかったが、デーゲームでテトラに上がってい
た際にうっかり足を滑らせて危うく落水しそうになった。万一を考えるとゾォーとする。
2 防波堤で水面に集中して足元への注意が散漫になったとき、防波堤がくびれているのに気付か
ずに危うく落水しそうになった。
3 ゴロタ浜の岩場で釣りをしていたときに不意の大波(1000回に一度の大ウネリか船の通過による
ひき波なのかは不明だが)が打ち寄せて頭から飛沫を浴びてヒヤリとした。
4 高い防波堤から冬場に釣りをしていたときに突風が吹き、重量級に属する自分の体がまるで紙切
れのようにフラフラとよたつき飛ばされそうになった。自然の恐るべし力を痛感した。
5 梅雨後半の暑い日に腰までのウェーディングだし、今日はベタ凪だからとタカをくくってゲームベストで
サーフに立ち込んで運良くヒット。すぐ後ろが岸だからそのまま後退して岸にズリアゲてランディング
しようとして予期せぬ深みに足を突っ込み胸まで浸水した。サーフではコースを間違えるととんでも
ないことになることを経験した。
6 そこそこの高さの防波堤からネットでランディング中に魚の重量感のせいか立ちくらみ寸前の状態
に陥り落水しそうになった。あのまま魚と共に落ちていたら・・・
7 自分のことではないが2002〜2003年にかけて数名の著名アングラーがライジャケ非着用の行で
尊い命を失われたという情報が入り、他人ごとではない思いをした。
★で、今は・・・
努めてどんなポイントでも極力ライジャケを着用するようにしている。河川上流部でも急にとんでもない激流に
変わることがあり着用していて良かったと思ったことが何度もある。ウェーディングでは必ず着用している。
(膝までの立ち込みでニーブーツでも可なエリアではたまに不精してしまうことがあり、まだ自覚不足を痛感している)
オフショアでも事故が起こってからライジャケを着ても間に合わないので、インフレータブルのライジャ ケでも
着するようにしようと心掛けている。(これも実際には100%守れてはいない)
ライジャケについてアレコレ考えるようになって以来、家族や他の人々への迷惑を真剣に考えるようになった。
遅ばせながら多少進歩したのかな?でも、この程度ではアングラーとして半人前以下であることは疑いの
余地もない。自分もそうだが、フィールドでライジャケを着用していながら股ヒモを使用していない姿を目に
することが多いが、あのヒモをしていないと折角のライジャケもスッポ脱げてしまい効果を発さないことに
なりかねないので留意したいものだ。 楽しく遊んで楽しく帰宅してこそ楽しい釣行であるはず。
万一落水して家族や他人に悲しい思いをさせてたり迷惑を掛ける要素をひっさげていてはいけない。
釣果やタックル以上に安全面に気配りできてこそ本当のアングラーだろう。こう書きながら再度自分に
言い聞かせているのが正直なところだ。
最後に
みなさんも万一に備え、またアングラーのエチケットとしてライジャケを着用して下さい。
股ヒモも面倒くさがらずにしっかりシメテくださいね。自分も重々努めます!