ライン指南


現在SWLF用には様々なラインが出ていて、正直なところ初心者の頃から現在に至るまでどのラインが
ベストなのか? 未だに結論は出ていません。「これだ!」と思って使っているうちに「いや、これじゃ
ない・・・」と迷宮から脱出するのは難しいです。とりあえず、何度も行ったり来たりしているラインに
ついて、私の実感したことを自由気侭に包み隠さず語らせて頂きます。皆様のご意見をお知らせ下さい。


ブルート(SAURUS)
 フロロ+ナイロンという素材に感じるものがあり、よく使っています。普通の
ナイロンラインと比べると細く、他のフロロラインよりもしなやかで、非常に
使い心地がいいラインです。強度も申し分ありません。ややヨレがかかり易い
感じは否めません。どのラインでもそうですが、キズを頻繁に点検しておかな
いと、キャストと同時にラインが切れてルアーとお別れしたり、アワセ切れし
たりしてしまいます。私は二度ばかりルアーに飛び去られてしまいました。地
元のショップで600メートル巻きが入手できるので経済的です。価格もリー
ズナブルだと思います。こまめに巻き替えをすることをお勧めします。システ
ムを組むのが苦手な人なら、飛距離はやや落ちますが16ポンド直結でOK。

GAME(VARIVAS)
定番中の定番のナイロンライン。ナイロンだけどブルートと遜色を感じない程
度の伸びなので扱い易いです。他のナイロンラインよりも細い。擦れにもかな
り耐えてくれるしクセも付き難いので、自分の中では最も信頼できるラインで
す。一般的には10ポンドを使用していますが、海底が粗いポイントや大型狙
いの時期には12ポンドを使用します。人に聞かれて真っ先に勧めるライン。

シルバースレッドPE(ユニチカ)

今までシーバスに最も多用してきたラインです。価格もリーズナブルだし、P
E独特の滑りすぎも差ほどではありません。擦れにはやはり弱いですが、これ
はPEの宿命でしょう。このラインに始めて出合ったときは、ルアーの動きや
小さなアタリがダイレクトに伝わるのにビックリでした。ササクレも他のPE
に比べてなりにくいと感じてます。ただ、このラインは新品から3回位釣行を
繰り返す期間にライントラブルが起こりやすいので要注意! 一旦馴染んでし
まうと後はほぼノートラブルです。ラインの色落ちも非常にゆっくりです。1
号はコブが出来たり、切れ易かったりします。1,5号がお勧めです。また何
故かこのラインは2,5号だけが他の号数に比べて異様に安いので、2,5号
をリーダーなしで使ったりもします。やたら強いですよ。海底で根掛かりして
も牡蠣殻を引っ剥がしてくれるほどです。この商品の取扱店が少ないのが難。

ファイアーライン(BERKLEY)

最近流行の最新ラインで、私も現在はこれを使っています。細過ぎる位細いの
で扱いには要注意! システムも慣れないとすっぽ抜けたり、締め込み時に切
れてしまったりします。16ポンドでも号数に直すと確か1,25号だったと
思います。ルアーの飛距離は抜群に伸びますよ。ただ、ガイドへの干渉が多い
ように感じるのですが、これは単に私のキャスティングに問題があるのかも知
れません。(^_^;) スモークがいいのですが、夜にトラブッタ時はラインが見
にくく苦労します。故に今はグリーンを使っています。欠点は色落ちが激しい
ことと、ササクレがすぐにできてしまうこと、いとも簡単に指を切ってしまう
こと(笑)です。フッ素コートをかけるとプツンプツンと切れてしまいます。
「PEにシュッ」でコーティングするといいです。最近半額で売られていること
があるので、高価なラインですが買い方次第で非常に入手し易くなってます。

FCスナイパーBMS(サンライン)

ロックフィッシュ用に4ポンドと6ポンドを購入して使っています。40cm
間隔で15cm幅のマーキングがオレンジ・ピングで交互に配色されているの
ですが、これが実にヘルプフルなんです。従来の一色でノーマーキングのフロ
ロラインと違って、ラインが走る小さなアタリも逃すことなく取れてしまうの
ですごく便利なラインです。友人と同じポイントで同じリグで釣ってて釣果に
大きな差が出ました。(翌日、その友人が購入したのは言うに及ばずです!)
100mで2000円前後しますが、フロロカーボンラインとしては一般的な
価格でリーズナブルだと思います。このラインならロックフィッシュの繊細な
アタリに不慣れなアングラーでも簡単に釣れちゃいます。大変気に入りました。

X−Drive(DUEL)
NASAが使用している超新素材PEとして登場したこのラインは話題性は格別
でのスタートでした。二本撚りになっているのですが、使用しているうちにこれ
がバラけるというクレームで一旦製造停止。再開発を行った後、再度発売開始と
なりました。火に燃えないので、システムを組んだ際の火によるライン端処理が
不可能です。引っ張り強度は非常に強く、1号で25ポンドあります。正直な感
想を言えば、コーティング剤のせいだと思うのですがネバネバする感じがあり、
新品は扱いにくかったです。使用を重ねると、そのネバネバがなくなって快適に
使用しています。通常のPEに比べるとかなり太いので、リールに適した長さを
選ぶのや、下巻きに気を遣う必要がありますね。ステラAR3000は1号25
ポンド(200メートル)を巻いてみたところ、下巻き無しで目一杯でしたよ。

X−Wire(DUEL)

X−Driveに不安があったので、保険のつもりで購入しました。X−Dri
veに比べ、やや高価ですが非常に気に入りました。癖がなくて実に扱いやすい
ラインです。従来のPEに比べると腰があり、ライントラブルに悩む率が大きく
低減できそうです。Driveはシンキングライン的なのに対し、こちらはフロ
ーティング的なラインです。こちらもDriveと同様に、新世代型PEですの
で腰が強くて扱い易いですが、やや太めです。パッケージには1,5号で22ポ
ンドの強度であると記載されています。強烈に強いと感じています。好みの問題
ではありますが、自分的にはドライブよりもワイヤーの方が気に入っています。

リアルスポーツG−SOUL(YGKよつあみ)

ウルトラダイニーマ8本組のWX8は価格的には、もう少し安価になると嬉しい
設定になっていますが、特殊構造加工により、ラインが扁平になりくく、ルアー
の操作性は最高に快適です。ウルトラダイニーマONLY8本組により、強度も
抜群です。1号で16ポンド、1.2号で20ポンド、1.5号では25ポンド
の強度を誇ります。表面が非常に滑らかで、ルアーの飛距離がその素晴らしさを
証明しています。価格だけのことは十二分にありますね。これと比べるとかなり
お手頃価格で発売されているSSは、ウルトラダイニーマ4本とスーパーエステ
ル4本をバランスよく8本組にしてあり、表示強度こそ1.5号で16ポンドと
WX8には大差がついていますが、使用感的にはそれほどの大差は感じられませ
ん。適度な張りとシリコンコーティングが施されているので、共にライントラブ
ルは大幅に低減されます。高比重素材なので、他のPEに比べると風や潮流の影
響を受けにくく、ラインスラッグも出にくいように感じます。私はこのラインの
使用感が非常に気に入り、今後は私のライン選択の主力になりそうです。150
m巻しか見当たりませんが、個人的には200m巻きも欲しいと思っています。