ルアーのアクションで魚に食わせるのですが、食いついてからはフックの良し悪しがランディングに持ち
込めるかどうかを大きく左右します。 しかしフックに関しては、刺さりを重視するかリリース時の魚へ
の影響を重視するか、人によって感じ方は大きく違ってくるでしょう。 良く刺さり伸びず錆びずを重視
するのが当然でしょうが、ルアーを咥えたままラインブレイクしてしまった状況を自然保護的に考えると
早く錆びてポロンと折れて魚の口から外れることを最優先すべきです。 ただ、現実的には使ったルアー
をその日のうちに真水で洗浄すれば錆びも防げるのでしょうが、不精な自分にはなかなかできることでは
ありません。 そこで錆び難いフックを選んでしまうのですが、最近はそれに疑問を感じるようになりま
した。皆さんはどうお考えでしょうか? 千差万別な見解をいろいろとお聞かせいただければ幸いです。
カドミウムコーティングフック(ルアーに付属のスズ色のあれ)
最近では「がまかつフック使用」や「カルティバフック使用」というルアーが
増えてきましたが、やはりカドミウムコーティングフックが付属しているもの
が多いのは否めません。 私はこの『カドミウム』という名前からして気に食
わず、100%交換しています。 いかにも自然に良くないって感じじゃない
ですか? 先もアマイし、すぐ伸びたり折れたりするし・・・。錆びには強い
のですが。 色がくすんでくると益々刺さらない気がするのは私だけでしょう
か? 鑢で研いでやってもあまりいい感じにはなりませんし、研いだところか
ら錆びてきてしまいますね。あんなのを付属するくらいなら「フックは好みで
付けてください!」というくらいに開き直って販売してくれた方がいいのに。
トレブル18(がまかつ)
これは強くて信頼できるフックです。 伸びたり折れたりなんて一度も経験し
たことがありません。 ただ、手入れを怠るとすぐに錆びてしまいます。使い
っ放しでケースに入れて数日後に釣行してケースを開けると錆びだらけ!って
ことが何度もありました。 これだからルアーを咥えたまま魚を逃がしても数
日で錆びたフックのお陰で魚の口から外れてくれるんですが・・・。やはり、
使う側からすると不経済ですね。120シリーズもよく使いますが、細軸で刺
さりは抜群であり、アウトバーブなのでフッキング後にフックが刺さった穴が
大きくなりにくくていいですね。伸び易いのと錆び易いのが難点です。ただ、
あの錆びやすさは、ラインブレイクしてフックが刺さったまま逃げてしまった
魚の口からフックが腐食して容易に外れるように意図的に設定されているのだ
と聞いています。魚に優しいフックでもあるわけですね。素晴らしいですね。
ST−41TN(カルティバ)
私が最も多用するのがこのフックです。 刺さりは抜群だし、伸びないし、錆
にもかなり強いし、言うことなしです。(これが魚に良くないのでは・・?と
最近考え込んでいます。) スイ−プなアワセでもシーバスの口元を簡単に貫
通してくれます。 実に頼りになるフックです。 私の数百のルアーの9割に
これを使用しています。 欠点としては、太軸のため重いので、メガバスのル
アーやナイトレードなどに付けるとフローティングのはずがサスペンドやシン
キングになってしまいます。 エスファーなどは浮力が強いので全く影響があ
りません。エスファーは私のフィールドではバタバタと泳ぎすぎる感があるの
で、フロントを41の4#、テイルをTN2#にするなどして泳ぎを抑えて良
い結果を得ています。メガバス社のルアーは繊細なバランス設計がなされてい
るのでフック交換やスプリットリング選びに神経を使います。 フックを交換
して泳ぎが悪くなったり、沈んでしまったり、何度も試行錯誤を繰り返さない
とうまくいきませんね。 皆さんはスティンガー派? それともがまかつ派?
ST−31(カルティバ)
これはST−41の細軸バージョンで刺さりは数段上をいくフックです。しか
し、細さ故に大物を相手にすると伸びてしまいます。やむを得ない宿命です。
バランスが微妙で41や41TNではバランスを崩すルアーには最適だと考え
て使用しています。従って浮力の弱いFミノーには最適ではないでしょうか。
ST−46(カルティバ)
ST−41よりも一回り太軸のフックで強度的には抜群です。しかし、太い分
ウェートがアップするのでルアーによっては留意しないとアクションが大きく
変わってしまいます。泳がなくなったり、フローティングがサスペンドやシン
キングになったりしますので交換される場合はスイミングテストが必要となり
ます。刺さり具合に関しては太くなっても41に劣らず鋭いですが、根掛かり
すると太くて丈夫な46は31や41のようには少々では伸びないためにルア
ーをロストしてしまう割合が増すのも事実です。それだけ強いという証拠です
から、ファイト時は安心ですね。他のアイテムには珍しい#5や#3がライン
ナップされているのがアングラーサイドには実にありがたいです。他社製品で
も最近この2種類の番手のリリースは急増してきましたね。大きすぎず小さす
ぎずで重宝しています。41シリーズにもこのサイズが欲しいと思ってます。