年間収入調整のポイント
@年間収入100万円超(103万1円から)で住民税がかかります。
A103万円以上で親の扶養家族から外れてしまいます。また所得税も払わなければなりません。親の扶養家族から外れてしまうと、あなたの年齢にもよりますが親は約6万円多く税金を払わなければなりません。
B130万円以上で親の社会保険から外れて健康保険や年金の保険料を自分で収めなくてはならない。 これらのことからわかるように、学生ならそれほど多くは稼げないのだから、100万円までに押さえておくのがいいかと思います。
一番上に「平成○○年分の所得税の確定申告書(一般用)」と書いてある3枚綴りの書類。 市(区)役所の課税課や税務署などで配布している。● 源泉徴収票
事業所(会社)でもらってくる。複数の事業所で働いている人はそれぞれでもらってくる必要があります。ただし、事業所が役所に源泉徴収票を送っていない、つまり、所得が上がっていない場合は必要ありません。この他に「所得税の確定申告の手引き(一般用)」があったほうがいいでしょう。もちろん印鑑も必要です。
給料賞与となっているはずです。● 支払い金額
いくらになっているか確認しましょう。● 源泉徴収税額
(例)817,973円
ここの金額も見ておきましょう。● 支払者の横の氏名または名称
(例)23,530円
勤務先の正式名称です。
(例)株式会社サカイ引越センター
@所得金額
種目 | 所得の生ずる場所 | A 収入金額 | B 必要経費 | C 専従者控除額 | 所得金額(A - B - C) | |
給与 | 給料賞与 | (株)サカイ引越センター | 817,973 | 167,973 |
「給料賞与」と書きましょう● 所得の生ずる場所
源泉徴収票の「支払者」の横の「氏名または名称」の欄に記載されている事業所の名前を書きます。複数で働いている場合は一番所得が多いところを書いて、他1などとします。● A 収入金額
(例) (株)サカイ引越センター 他1
源泉徴収票の「支払い金額」を書きます。● B 必要経費、C 専従者控除額
書く必要はありません。● 所得金額(A - B - C)
「A 収入金額」 - 650,000 をした金額を書きます。
(例)817,973 - 650,000 = 167,973 ここで650,000とは何かというと、基礎控除というもので所得によって変るのですが、皆さんの場合はまず間違いなく65万円です。何百万も稼ぐ人はいないでしょうから。※控除とは? 税金の対象から引かれるものです。この額が多いと税金を払う額が少なくなります。例えば今、私達は親の扶養家族に入っているわけで、親は扶養控除というものが受けられ、支払う税金がいくらか免除されるという仕組みになっているのです。
A所得から差し引かれる金額
車やバイクに乗っている人は保険に入っていると思いますが、「損害保険料控除」というものが受けられますが、「支払額の証明書」が必要で、控除される金額も少なく(千円単位)ほとんど変らなく、手間がかかるのでここでは省きます。
あなたが勤労学生である場合(勤労学生の認定を受けている必要があるかもしれません。そこのところはよくわかりません)で、年間合計所得が65万円以下ならば「勤労学生控除」が受けられますが、源泉徴収されているほどの人がこれに当てはまることは少ないと思うので、省きます。
「一面」
B税金から差し引かれる金額
配 当 控 除 |
|||||||||||||||
源 泉 徴 収 税 額 |
給与・配当 などの種類 |
支払者などの氏名・名称 | 収入金額 | 源泉徴収税額 | |||||||||||
給料、賞与 | (株)サカイ引越センター | 817,973 | 23,530 | ||||||||||||
給料、賞与 |
************* |
****** | ***** | ||||||||||||
合 計 |
38 | 2 | 3 | 5 | 3 | 0 | |||||||||
38のうち、雑所得・一時所得 の源泉徴収税額の合計額 |
|||||||||||||||
38のうち、未納税の源泉徴収税額 |
C事業専従者
関係ないので無視します
D納める税金の計算
営業 | 1 | ||||
農業 | 2 | ||||
その他の 事業 |
3 | ||||
不動産 | 4 | ||||
利子 | 5 | ||||
配当 | 6 | ||||
給与 | 817973 | 7 | 167973 | ||
雑 | 公的 年金等 |
8 | |||
その他 | |||||
総 合 譲 渡 |
短期 (ト) |
9 | |||
長期 (チ) |
|||||
一時 (リ) |
|||||
合計 | 10 | 167973 | |||
11 | |||||
12 | |||||
社会保険料控除 | 13 | ||||
14 | |||||
生命保険料控除 | 15 | ||||
損害保険料控除 | 16 | ||||
寄付金控除 | 17 | ||||
老年者、寡婦、寡夫控除 | 18 19 |
0000 | |||
勤労学生、障害者控除 | 20 21 |
0000 | |||
配偶者控除 | 22 | 0000 | |||
配偶者特別控除 | 23 | 0000 | |||
扶養控除 | 24 | 0000 | |||
基礎控除 | 25 | 380000 | |||
合計 | 26 | 380000 | |||
27 | 0000 | ||||
28 | |||||
29 | |||||
30 | |||||
31 | |||||
32 | |||||
33 | |||||
34 35 |
|||||
36 | |||||
37 | |||||
源泉徴収税額 | 38 | 23530 | |||
申告納税額 | 39 | △23530 |
上記の通り、赤字で書いてあるように書きます。なお
7の左の817973は@の「収入金額」。7の右の167973は@の「所得金額」、つまり817973から650000を引いたもの。
10の167973は7の右の167973をそのままおろしてきたもの。
26の380000はもろもろの控除を無視しているので(学生だからあんまり関係ない)上の380000をそのまま書く。
38の23530はBの38。
39の△23530は税金が返ってくる場合は計算値が -23530 となるので△23530とする。
これで後は一面一番上の住所や氏名を書き、(書き方は「所得税の確定申告の手引き(一般用)」を参照)
一面一番下の還付される税金(43)の受け取り場所を書きます。なおその右に以下の赤字ように書きます。
申告納税額 | 39 | △23530 | |
予定 納税額 |
第1期分 | 40 | |
第2期分 | 41 | ||
第3期分 の税額 |
納める税金 | 42 | |
還付される税金 | 43 | 23530 |
あと
源泉徴収票を張りつけるのを忘れずに。
どうでしたでしょうかか?順を追ってみていけばそう難しくなかったかと思います。これが必要な人がどれだけいるかわかりませんが、これからでも必要になる人のお役に立てれば幸いです。
(11年3月10日)