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町に水が溢れているのだ。
その上の板のような橋を私は渉っている。
おばあちゃんを捜している。
「ばばぁ」と叫ぶと遠くの方で「はぁーい」と声がする。
水がチャプチャプ鳴っている方へ行くと、橋の隅っこで奇妙な格好をして(まんじゅう?)丸くなっていた。「どうしたの」と聞くと、「水にやられた」と言う。
「とても痛い」と言うが、顔はにっこにっこ笑ってる。

不気味だ、、、。

とりあえず髪を引っ張ってつれていく。
橋に体をゴンゴンとぶつけてとても痛そうだ。
でも顔は笑ってる。「そういえばお母さんはどうしたの?」聞くと、「ああ、あれはねぇ」と言って語りだした。
「ダメだよ、あんなのは、お前もあんなのになっちゃいけないよ。」
良くある嫁姑の愚痴を聞かされた。
聞いていくうちにだんだんムカツイてきたので捨てていこうかと思う。
「じゃ、私おかぁさん探しに行くから」と言って、橋の端っこにくくりつけた(非道)
「うん、うん、行ってらっしゃい」と、現実では絶対あり得ない対応をされてとまどう。顔が泣き笑いになっている(でも笑っている)
仕方ないのでもう一回ほどいて連れていく。
「良いよ、良いよ、お前一人で探しておいでよ」とにっこにっこ笑って言われる。
道中ずっと言われ続ける。

ところで、長いなこの橋は。
どこまで行ってもきりがない。
アメンボの手足のようにカクカクとした長細い橋が水の上をずっと続いている、、、。
しかも渉っているのは私とこの婆だけ。(よりによって不気味なバァだ)
オソロシヤ。
あんまりにもバァが「置いていけ」と言うので、
もう一回はしにくくりつけておいていくことにする。
何故に、くくりつけるのか?
追ってこられたら怖いからだ。
置いていこうとすると「あいたたたたた足がー!!」と悲鳴を上げた。
「おいおい、だいじょうぶ?」驚いて縄をほどくと
良いよ、良いよオイテって」とニッコニコ。
だからもう一度置いていこうとすると
「いったー!!足がいたー!!」と大声で叫ぶ。
縄がイヤなのかとほどいたまま置いていこうとするとついてくる。
「良いよ、バァは一人でも大丈夫さ、行っちゃって良いからね」
「いいよいいよ」
と、ずっと後ろでブツブツ繰り返す。

怖くなって逃げようとした。


ここで目が覚めた。