今後行ってゆくであろう研究テーマを考えるにあたって,一度,論文形式で文章化してみましょう. 今回の作業は論文執筆の訓練もかねます. ・ 希望する研究テーマに関するタイトルを書く ・ 研究背景,目的は明確になるよう心がける ・ 雲をつかむような表現を避け,できるだけ具体的に書く ・ モデル化できるところはどんどんモデル化してゆく ・ 他の研究を参考・比較しながら書く ・ 修士研究としての目標を書く ページ数はA4,2段組で2ページ以上. 行間がスパースになりすぎないように設定して執筆してください. 提出期限は10月11日とします. 【今後の計画】 次のことについて習慣化するように計画を立てましょう. [ミーティングについて] MTG1: ***,**,**の3者ミーティングは週1回 MTG2: ***先生を交えた4者ミーティングは月1回 [サーベイについて] ・ 毎回のMTG1ミーティングでは各自5本程度の文献をサーベイした結果をレジュメ形式で提出 ・サーベイは各自が独立して行う ・サーベイした論文の情報を書く・・・タイトル,著者,論文誌名,ページ,発表年  ・+αで所属を書くことを推奨します. (後で論文検索・研究領域調査を楽にするため) ・研究の目的,貢献(アイディア,技術),結果を要約する ・サーベイする日本語論文,英語論文の比率は最悪でも4:1,目標として3:2程度を目指す(理想は1:4) ・このペースならば最終的に790本の文献をサーベイすることになりますが,実際は300本〜500本を目標とします (300本以上サーベイしても最終的に修士論文で引用可能な論文は100本以下になります) [研究報告書について] ・ 報告概要の最初にミーティング開催日,資料作成者名を入れる   (推奨:毎回のミーティング資料に通し番号を付ける,理由:ミーティングで過去の話しを参照するのが楽になるよう) ・ 報告概要は1枚に要約する ・ 説明時に必要な文章・資料は概要の後に添付する [研究マップの作成について] 研究マップとは自分が行う研究テーマにどのような課題が存在するのか, また研究テーマの周辺や研究テーマの研究領域ではどのような研究が行われているのかを図示したものです. 研究マップを作成することで,研究背景,自分が行う研究の方向性を知ることができるだけでなく, 自分が行う研究テーマの重要性,研究内容の新規性を明らかにすることができます. この研究マップの作成には時間を必要とします. ミーティング時に毎回,新たに作成した研究マップを貼付するように心がけましょう. [研究自身について] 今年度はサーベイ,データ収集,モデル化,システムデザイン,基礎実験が主だと思います. 基礎の部分をどれだけしっかりと研究したかによって,その後の研究結果に大きな影響を与えます. また,就職活動時に自分が行った研究について正しく説明することが可能になります. 基礎の部分がおろそかにならないように頑張りましょう. [作業の遂行について] 今回のプロジェクト実習で,以下のことが重要であるということが感じられたのではないかと思います. 1) 決められた期間内に作業を完遂する 2) 発表・説明時は準備万端に,言われるのを待つのではなく自主的に行う  2)については,慣れなのでしょうが,1)については事前に自己の作業計画を立てることが重要です. 今後,対外発表のための論文執筆や対外発表などがスケジュールに組み込まれることになると思いますが, 決められた期限までに作業をどのように配分すれば良いかを常に考え行動するようにしましょう. ・ 論文をどの程度で書けるか ・ 先生に原稿をチェックしてもらうための時間を含む ・ 実験も余裕を持って行う (論文を執筆する時になって,あわてて実験することがないように) ・ 日常の作業で実験計画を綿密に立てておくことが,時間的な余裕を持つ秘訣です ・ 実験結果の質も大きく影響します 作業が遅れることによるもっとも大きな被害は,自分ではなく他者に多大な迷惑をかけることです. 一見,気が付きにくいことですが,他者が自分の研究に対してどのように関わっているかをよく考えるとわかることなので, 常に気にしておくようにしましょう. [一般的事項] ・ 報告・連絡・相談は習慣化すること ・ わからなくて心配しつづけるぐらいなら即相談!! ・ アピール(報告)は確実に  ・ 関係者に入らない作業はどんなに努力しても全く評価されない ・ 要点を整理して報告すれば適切に評価される ・ 自発的に動く(自分は今何をするべきかを常に考え,言われる前に行動する) ・ 自発的に行動した結果として怒られたとしても,同じ過ちを繰り返さなければおおむねOK ・ したことは関係者に即報告!! ・ ただし,仁義に反することや常識から大きく逸脱したことは,少し立ち止まってよく考える(先般の「他者への迷惑を考 える」を参考) ・ 疑問に感じたらとにかく相談!! ・ 研究第一に!! ・ 研究を第一に考える (授業も重要) ・ 研究が遂行されることを考え,スケジュール調整の最優先事項とする ・ 「授業 and/or レポート」があるからは作業が完遂されないことの理由にならない (厳しいことを 言っているようだが) ・ 「8時間は寝たいから」や「土日は個人の勝手」も同様. 寝たければ,休みたければ作業の管理を上 手に行う (ここで絶対に忘れてはならないことは,月〜日まで研究,16時間以上研究,と言っていないこと)