陸上自衛隊中部方面隊創立47周年記念行事

というわけで、恒例の陸上自衛隊伊丹駐屯地でのイベントである。
駐屯地の近くのタイムズに車を止め、のんびりと駐屯地まで。西門より入場すると、とりあえず席を確保してのんびりと時間まで展示品などを見て回る。
今回は、予定では訓練展示などもなく落ち着いた感じだったので、正面装備の展示も少ないのかとは思っていたけど予想通り。展示されていたものは、今年の能登半島地震や中越沖地震の影響もあってか災害出動時の展示ばかりである。というか銃などの正面装備の展示は全く行われていない。逆に面白いともいえるのだけど。
で、食料関係はいつも昼には売り切れるので、先に蕎麦とうどんで腹ごしらえ。手打ちの蕎麦もなかなかだし、うどんのつゆは私好み。それに、太陽が照っているとはいえ、最近の気温の低下と風で結構冷えると熱いうどんはとても嬉い。
腹ごしらえの後は、展示品を見て回るが、通信系が今回は充実している。
まずは、衛星単一通信携帯局装置 JPRC-C1。
個人で持ち歩けるタイプの衛星通信装置だけど、前の地震では通信が寸断された被災地や山間部においては重要な働きをしていたという。で、衛星通信でいろいろと聞いてみたりもしたけど、やっぱり話せない事がいくつもあるみたいで。
次は、民生用のSWE-DISH IPT社製SUITCASEという衛星通信システム。これは、データ通信も可能であり、地震災害でだけではなくイラク派遣でも活躍していたという。で、使用しているノートPCはお約束とも言えるPanasonicのTOUGHBOOK
また、倒壊した建物から救助者を探す為の集音マイクにカッター、エアジャッキ等が展示されている。
それ以外にも、野外手術システム等を見ていると時間となったので席に戻る。
10時半からの式典はいつも通り。国旗掲揚に総監の式辞、来賓の挨拶などは特筆するものはないけど、今年は観閲中に貧血で脱落する人が二人も。同一部隊からというのは問題があるような。
その後は観閲行進。散水の後各部隊の行進が行われるが、今回はレンジャー部隊やゴラン高原より帰還した部隊の行進も行われる。
最後に、ヘリコプターによる航過が行われ観閲は終了となる。
  
  
普段なら訓練展示なども行われているのだけど、今回はそれはないのであとはのんびりと。空いてきたところであちらこちらを見て周るが、戦車の体験搭乗は特に興味はなし。車両などを見て回る。気が付くと旧式の73式小型トラックは殆どいなくなっていたりするし、事故を起こしたのが廃車を待っている高機動車やトラックなんてものもある。帰り支度をしているFH-70榴弾砲には、追い越し時には気をつけるようにとの注意書きのプレートなんてものもあったりしてのんびり見ているとなかなか楽しい。
  
とはいえ、装備品展示は先に殆ど見てしまったので、食堂で食事をしたりPX等を見が、自衛隊の本屋はいつも笑わせてくれる。いや、なんていうか広さのわりにヲタ系の本の品揃えがえらくいいし。らきすたが平積みになっていたりとか。
まあ、そんな訳で今年の伊丹駐屯地は終わり。
今年は派手さはなかったものの、それはそれでなかなか楽しめるものではあった。なんというか、どのようなものに対応しているのかという姿勢がよく判るというか。

防衛庁・自衛隊 http://www.jda.go.jp/

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