2000年3月17日 金曜エンターティメン
「教師びんびん物語スペシャル」


キャスト   田原俊彦  野村宏伸  横山めぐみ
             萩原流行  阿藤海  梶芽衣子  徳山秀典

            脚本  矢島正雄  演出  赤羽博               


          あらすじ   
                                                                                                   不登校生徒らを集めコンビニ塾を開いていた徳川龍之介(田原俊彦)はある私立高校から臨時教師の雇用通知が届きコンビニ塾の生徒と店長にこんな所で教えてないで先生に戻れと言われ後ろ髪引かれながらもコンビニ塾を去り私立高校へ向かった。そこには久しく会ってなかった後輩の教師榎本の勤める学校だった。気弱な榎本は行動的で向こう見ずの龍之介に今の生活を壊されたくないと龍之介を避けていた。その榎本はまだ若いのに教頭になぜか抜擢任命されたばかりで歯科医師の美由紀(横山めぐみ)との新婚ほやほやの生活をマンションで送っていた。そのマンションに龍之介がいきなりやって来て居候を決め込んだ。そして早くも美由紀と親しくなって榎本をあわてさせた。学校はダメ生徒と無気力教師を多く抱えていて、太陽学園との合併(実は吸収合併)が進められていた。その最大条件が教職員の大量リストラそれを新教頭の榎本にさせようという校長の計画だった。その上、F学級と称してまとめられた問題児たちを上手く処理することが学校でだだ一人パワフルで良い先輩教師土方(阿藤海)と榎本、新任の龍之介に与えられた任務だった。その計画を知った龍之介は榎本を連れ太陽学園に偵察しに入り込んで大半の職員が太陽学園の言いなりになっていることを知ってしまう。 しかしそんな圧力に負ける龍之介と榎本(?)ではなかった。生徒があってこその教育だと信念と情熱で生徒に接する龍之介にダメ生徒達も次第についてくるのだった。学校内にはもう一つ重大問題が進行していた。中年男性教師と女子生徒の行方不明だった。その女子生徒は龍之介の受け持つクラスの女子生徒でそれを知らずに龍之介は欠席していたのを心配で家庭を訪問してその事実をしるのであった。これが世間に知れたら合併も学校存続も危うくなると、ひそかに探し回っていたのだった。それが龍之介がこの学校に着任する途中、深夜の駅で会った空腹の二人連れが駆け落ち教師の今川(萩原流行)と女子生徒・亜矢(神谷涼)だった。その今川と亜矢は、どうやら学校周辺に立ち戻り潜んでいるらしく、深夜の校内に声がしたり、体育館に気配があったりしていた。しかも龍之介のクラスの生徒達がこっそり食物を差し入れたりして、二人を擁護しているらしいのだ。龍之介は当直を志願して、何とか二人に呼びかけようとするが、姿を見せない。問題児の一人(龍之介の生徒)の秋山(徳山秀典)の両親が借金取りのヤクザ達に脅かされ、秋山がナイフで抵抗しょうとするところをやめさせ龍之介はヤクザを言いくるめて両親を逃がし、秋山を榎本のマンションであずかることにした。そんな行動がF学級の生徒たちの信頼を呼び彼らが今川と亜矢を龍之介に会わせる段取りをつけてくれた。今川は分別もある中年教師、亜矢は純情な少女。それがなぜ死ぬ思いの駆け落ちをしたのか龍之介は疑問に思い亜矢の父親にまた会いに行き父親の落ち着きのないおかしな様子に気がつくのであった。そんな中太陽学園はこの駆け落ち事件をマスコミに流しスキャンダルを理由に吸収合併をねらっていた。しかし太陽学園の学園長(梶芽衣子)は不本意でスキャンダルを流した太陽学園の教頭を解雇するのであった。龍之介は亜矢と父親を会わせ亜矢に本当の気持ちを言うように言うがそれを今川が亜矢を傷つけたくないという理由で止めるしかし龍之介は真実を語り亜矢の心の闇をから自分で開放するようにと説得と二人の教師の対決が亜矢の心を揺るがし、亜矢は龍之介を信じ真実を語った。その真実は亜矢は父親に性的虐待を受けていてそれを担任だった今川に相談した、今川は自分はダメ教師と思っていた時に亜矢に相談されどうにか助けてやりたいと思いこの様な状況になったという。そして警察が事情を聞くため今川と亜矢、父親を連れて行った吸収合併はまぬがれないが生徒があって教師がある信念の龍之介の言葉に校長もめがさめてこの生徒達が卒業するまで自分の責任においてこの学校の存続に力を注ぐと龍之介や生徒の前で約束をした。そして、太陽学園の合併が行われたがその敷地の一部で青空学級の中生徒達もぞくぞく集まって龍之介や榎本たちが楽しく授業をおこなったのだった                                                       
                                        
      

ひつじの感想

3/17(金)は朝からワクワクしながら放送一時間前からテレビの前で待ってました。
金曜エンターのオープニングが流れ始まりました。                        
そしてびんびんファンにとっても懐かしい映像を「抱きしめてTONAIGHIT」と共に太陽をバックに龍之介のシルエットに私は感激でした。出演者の皆さんの懐かしい映像に若かったなぁーと思いながら見てました。そしてトシちゃんの懐かしい映像にうっとりしてました。本編が始まってスーツ姿で学校に登校しながら元気よく挨拶する龍之介に気持ちよさを感じてました。初日の授業で出席をとるシーンで返事をしない生徒に向かって「いないなら欠席にするぞ」「返事が遅いぞ」と叱るシーンはトシちゃんに昔にはなかった貫禄を感じカッコ良かったです。そしてそのシーンで「自分にとって意味のない反抗はやめろ」 「自分が望むことは何とかなる」本当に望むことには道が開けるという言葉に今のトシちゃんの気持ちもわかってて脚本の矢島先生が書いてくれたように思います。この言葉にとても感動しました。小学生の生徒に対しては出てこない18歳の生徒に向かって愛と夢を語る龍之介が描かれててとても新鮮で良かったです。そして太陽学園に偵察に行ったりヤクザに向かって調子良く嘘をついて両親に夜逃げを勧めるところは龍之介の面白いキャラクターが前面に出てました。教師びんびん物語ではなくてはならない榎本宅へのいつの間にかの居候そして周りの女性がいつの間にか龍之介のことを憎めない存在として気に入ってしまうというところも2時間という枠の中にきっちり描かれてました。全体にえっ!もう?と思ってしまうのは時間の中で龍之介の素敵なキャラクターを出すのに苦労されただろうと思います。でもきっちり描かれてました。そして話は重い内容ばかりなのにトシちゃんのコミカルな動きと榎本との掛け合いの面白さに暗くならずにテンポのある物語になっててとても面白かったです。龍之介の一つ一つの言葉「生徒がいるところに先生がいる」って言葉も矢島先生がトシちゃんの徳川龍之介だからこそ出てくる言葉だと思います。この愛すべきキャラクターのびんびん語はずーっと同じスタッフでやっていって欲しいしまた連ドラでもっと内容の濃いもので復活して欲しいと願ってます。私の大好きなドラマです。永遠にやり続けて欲しいです。 また違うドラマでトシちゃんが活躍することも願ってます。とても大きな役者田原俊彦をもっといっぱい使って欲しいです。最近のドラマ低迷は内容と役者にも原因があるのではと思って見ています。ドラマ好きな私でさえ最近とても良かったと思って見ていたドラマは金八先生でした。びんびんも金八も懐かしいドラマではあるけどその中にも新鮮さがあり主人公のキャラクターを主役のお二人が自分のものとして他の人には出来ない役となってるところに良さがあるのでしょうね。と少しびんびんから離れてしまったけどこういう素敵なドラマをまたぜひやって欲しいです。文句なしに楽しめて感動できるドラマでした。



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