バイエルを楽しく弾こう! ピアノ入門書のバイエル教則本は、嫌われていませんか? ヘ音記号の導入が遅いなど問題点が指摘されて久しいし、それらの指摘もなるほどと思いますが、バイエルに何を補うか、またはどのように弾くかで、かなり変化するのではと思います。というのは、バイエルはなかなかしっかりした入門書だと思うからです。 気が進むかの問題。私はバイエルが、僅かを除いて^^ 楽しくないと思ったことはありません。パスピエピアノ教室では、ピアノ初心者の方にバイエルを弾いていただいて、106番まで全曲しっかりマスターされますが、バイエルは趣味が合わない・・ ということであれば本を変更します。バイエルであっても他の本であっても、他にもその方に合わせて曲集やワークブックなどを選びます。興味が湧くものに出会えるのが一番だと思います。 中には易しさを求めて敬遠といったケースもなきにしもあらずでしょうか? ピアノだけでなく楽器全般は、どこまで上達しても毎度練習が必要なので、できればちょっとだけ練習に慣れていただいて楽しく過ごしたいです。 バイエルはいろいろ出版されていますが、まだお持ちでない方に個人的にお勧めは、音楽之友社「新版こどものバイエル」上・下巻です。この版にも独自に内容に工夫~ヘ音記号の導入が若干早いなど~があり、1967年初版ということで、挿絵にはレトロな味わいが? 画家の植竹邦良さんによるものだということです。下の三点は、上巻よりその一部です。 他のどの版にもそれぞれに工夫が施されていると思います。おとなの初心者の方で「こどもの」というタイトルが気にならない方がいらっしゃったら、楽譜が大きくて見やすいことで慣れるのがはかどるかも・・ と真面目に思いますが、こどもっぽい挿絵などないものがいいでしょうか。 2016年6月13日 |