更新日:平成十九年 二 月十七日
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奥本大三郎氏今森光彦氏共著ファーブル昆虫記の旅

私の尊敬する、言わば『心の師』ともいえる、Professor奥本大三郎氏が、写真家の今森光彦氏『ファーブル昆虫記』の故郷・南仏を旅した、写真旅行記です。
前半は、編集部によるJean-Henri Casimir Fabre先生の生涯の解説と、それに沿った今森氏の写真、後半は、奥本今森両氏の筆による、南仏紀行文の二段構成になっています。
全編に亘る美しい写真は、あたかも南仏に行った様な気にさせてくれます。
また、捕虫網を構える奥本先生の表紙写真も、格好良いですよ。(^^)
九月のお勧めの一冊
藤田紘一郎氏 ウッふん

私が尊敬する三教授のお一人、東京医科歯科大学名誉教授藤田紘一郎氏の、最新文庫本です。
笑うカイチュウ』から変わらぬその筆致は、思わず笑いを誘ってしまうのですが・・・、
いえいえその内容は、
笑っているだけでは済まされない、恐ろしいことなのです。
異常な清潔さが却って病気になる、バイキンの排除が殺人につながる・・・などなど・・・。
詳細については、是非ご自身の目でお確かめ下さい。
この本は、真剣に全ての日本人に読んで欲しい、教科書の副読本にして欲しい一冊です。
十月のお勧めの一冊
著名なギリシャの大吟遊詩人・ホメロスの、オデュッセイアのご紹介です。
古典も古典、トロイア戦争があったのは約3200年!前、
ホメロスオデュッセイア語ってからでも約2800年!経っているのですから・・・。
最初は、はっきり言って
この本を買ったことを後悔しました。
内容は兎も角、言い回しが物凄く回りくどいのです。
何せ『夜が明ける』というのをホメロス風に言うと、こうなるのです。
朝のまだきに生(あ)れ指ばら色の曙の女神が姿を現すと・・・
松田千秋氏 訳
いやぁ、日本の古典同様、慣れていない身には疲れ(失礼)ます。

しかし、読み進むにつれ、内容に引き込まれていくのです。
いや、これは本当に面白い・・・と。

ギリシャ・ローマの人々が、この話に夢中になったのも肯けます。
ホメロスの天才性を垣間見ることができる著書として、お勧めの一冊です。

十一・十二月お勧めの一冊

ホメロス 著 オデュッセイア