保全 日記

15ton塩酸タンクFRP補修工事  2006.06/

耐酸用シロッコファン 羽根破損(塩ビ製) 2006.11/

私が思ったこと、好きなように書きます。あくまでも参考にしてください。

FRPの寿命は10年から15年といわれています。10tonタンクで120万円取替工事をあわせても150万はかかると思います定期修理を早めにすれば60万位で工事費がすむとおもいます。
  1 タンクを止めているアンカーボルトの点検
  2 表面に白いガラスがでてFRPの表面が白くなっている。早く2P 2層FRPを塗る
  3 タンクの中から黒く汚れていて、クロスの模様が見えている。普通はグラスファイバーのクロスはみえ ないが液が浸透してクロスの模様が見えてきたら要注意漏れる危険性がある。
  注意定期点検の時タンクの上に上がる時は、タンクを軽くたたいて大丈夫か確認をして上がってくださ
い。FRPは、もろく割れてタンクの中に落ちる危険があります。特に注意

追加  四角のタンクの角が直角になっているのを見るが液を入れた時応力集中をして角に亀裂が入る時がある。
角はR20は必要と思う。

FRP 切断面は必ず2P 2層は貼り付ける。5年経過すると10mmの板も3枚3mmの板のように剥がれてくる。
実感  設備の修理の事で見逃しがちです。ほっておけば薬品でも漏れれば大事故です。こまめに手入れが必要

塩ビ製羽根溶接外れからバラバラになった。1988年製寿命と言えば一言で終わるが
 羽根が割れた要因と考えられるのは、
   1 羽根にゴミが付着して 羽根のバランスの問題により振動して塩ビの溶接外れした。
   2 冬場 湯煙を吸っていたため羽根に水の付着とケース内にドレンの水がたまった。
 対策
  1年に1回羽根の掃除とケース内のドレン用のパイプの掃除をすることにした。半年に1回   軸受けの振動の精密診断をする。 ポイントを決める。状態監視保全

        羽根をFRP製にした。

ベアリングの寿命

モータのベアリングは10年持つものもありますが、回転物は バランス カップリングの芯だし ベルトの張りすぎ  ホコリなど過酷な使い方をされているベアリングは寿命が短く作業条件・環境を考慮して寿命の設定をして下さい。設計段階では寿命は10000時間がめやすですが、ベアリングの選定ミスとか、組立ミス 据付ミスなど故障した時に、原因をつきとめる必要が  あります。機械によって故障要因は違うとおもいますが、下に書きますが、頭に浮かび 原  因をすぐに決めないで状況をよく把握して修理する事も大事ですが、2度と起こらないように 対策改善をする事が大事だと思います。イメージしてください
ボールベアリング スラスト荷重  アキシャル方向を考える

カップリング タワミ継手の芯だしが悪い時は、1回転に1回振動している。 
発熱によってシャフトが伸びてベアリングの逃げがない
設計ミス(ローラーに多いベアリングとベアリングの間にカラーがなくベアリングナットで締めるとベアリングの回転が重くなる スナップリングがいいときもある)
急激な衝撃荷重 壊れた時の状況
1000rpm以下の場合  単列深溝軸受から自動調心ころ軸受にかえてもおもしろい
オ イルシール2個とグリスニップル必要となる

   軸とベアリングの内輪のハメアイ

 軸の回転ベアリング内輪回転は軸の寸法はJs6   0.00〜最大+0.01 軸をかためハメアイに もっとかためにしたい時は耐熱用のC3かC4を使うことを考える。
ベアリングの外輪回転は、軸の寸法はH6  0.00〜-0.01軸をやわらかめにあわす 軸が止まっていてローラーを思って下さい

   穴のハメアイ

軸の回転ベアリング内輪回転は穴の寸法は +0.01〜+0.02 穴をプラスにしてください。やわらかめ手で押して入る程度  モータの穴の寸法+0.02〜0.03 +0.05以上は修理してください

ベアリングの外輪回転は 穴の寸法は    0.00〜-0.01 穴をマイナスにして、かためにしてくさい。

ベアリングの寿命が伸びるかはハメアイ寸法が正しいことを前提にして考える。ベアリングは熱によって鉄は膨張することを考えてください。熱によって軸が太くなり伸びる事とベアリングだけが熱くなると内輪はあまくなり外輪は穴に密着する。その時ベアリングの普通スキマを考えてください。

ハメアイの寸法が良くても仕上げが荒いと1回ベアリングを入れるとハメアイが柔らかくなる。山がとれる
 最低 ▽▽ 仕上げをする。材料はS45C 調質材を使う
 軸折れを考えると時  軸の段には最低でもRを必ずつける

グリスの入れすぎもだめ  へやの1/3がグリスの量とされています。なじむまで80位に上がるときがある。60℃以下に下がれば大丈夫と思います

 工場の重要設備が止まると大きな損失になる部品では、ベアリングを10000時間で取替ることにしている。
 定期点検 計画修理
 状態監視保全と 振動の精密診断メンテで良く言われていますが、個人的な判断のバラツキをなくし数値的に判断をすることですが、これからの保全マンは現場を良く知り経験と数値を把握しながら判断をして機械の部品の寿命を予知していく事が大事だと思います。
 忙しい毎日だと思いますが、原点は現場に行って確かめる事だと思います。自信過剰にならず、チョット臆病になって皆と相談をして、正しい決断をする 
 このぐらいなら大丈夫かなと思って、後からやったらいいかと思うが、、その時すぐ準備にかからないと、後回しにすると忘れる事になる、、すぐに計画修理をする事だと思う。大きくならないうちに小さい時に実行
 機械を止めるのは簡単だが,そうはいかないのが現状 保全マンの決断は機械を止めるのも勇気と実行・行動がいる。修理日程を予測できるように取替部品があるかないか製作したら何日かかるか、日頃から把握しておく必要がある。
 定期修理 会社全体で決めた修理これを混ぜながら状態監視保全で設備の寿命を予知する保全に広がっていくと思います
このことが、バランスよく進むと修理費が削減でき改善して修理件数を減らす事に繋がると思います。