2000年12月、『琉球王国のグスク及び関連遺産群』が、日本で11番目の世界遺産として文化遺産に登録されました。


首里城(しゅりじょう) (国指定史跡、1972年5月15日指定)
沖縄の歴史を知りたければ、まずはこの城(グスク)。尚巴志が琉球を統一した頃には、すでに歴史の表舞台に登場していました。その後、450年近くの王国の政治、外交、文化の中心地となりました。首里城正殿は、沖縄最大の木造建築物ということだけではなく、日本と中国の建築様式を見事に取り入れた当時の人々の知恵と、沖縄文化の独自性をもっともよくあらわしています。
  
【入場料】大人/800円   中人(高校生)/600円   小人(小・中学生)/300円


園比屋武御嶽石門(そのひやんうたきいしもん) (国指定重要文化財、1972年5月15日指定)
守礼門のわきにある石門と周辺一帯の森を『御嶽(うたき)』とよんでいます。国王が首里城から出かける時は、ここ園比屋武御嶽石門で道中の安全祈願が行われました
  
【入場料】無料


識名園(しきなえん) (国指定特別名勝、2000年3月30日指定)
識名園は、池の周りを歩きながら景色の移り変わりを楽しむ事を目的にした回遊式庭園で、外国使臣の、歓待や国王一家の保養のため、1799年に建てられました。
沖縄戦で壊滅的な破壊を受けましたが、1975年から20年の歳月をかけて現在の姿になりました。識名園の指定面積は41997平方メートルです。
  
【入場料】大人(高校生以上)/300円   小人(小・中学生)/100円
※水曜日は休園



今帰仁城跡(なきじんじょうあと) (国指定史跡、1972年5月15日指定)
琉球が、北山(ほくざん)、中山(ちゅうざん)、南山(なんざん)の3つの地域に分かれて勢力争いをしていた三山時代(さんざんじだい)の北山王の主城で、北山城とも呼ばれています。しかし誰の手によるものかは不明です。標高約100メートルの場所に位置する山城で、その周りは岸壁で、その周りは断崖になっており、難攻不落の城でした。今帰仁城は三山時代の北山王の居城でしたが、1416年に尚巴志(しょうはし)に侵攻されます。その後は首里王府の北山監守の居城となります。指定面積は788685平方メートに及び、9つの城郭からなります。
  
【入場料】大人/150円   高校生/100円   小・中学生/50円


玉陵(たまうどぅん) (国指定重要文化財・史跡1972年5月15日指定)
第二尚氏王統歴代の陵墓で、1501年頃、三代目の王、尚真(しょう・しん)が創建したと伝えられています。周囲は石垣で囲まれ、墓室は東西に連なる自然の崖壁に穴をあけ、連続した3つの室が造られ、東室は洗骨後の王と王妃の遺骨を、中室は洗骨までの遺体を、西室にはその他の家族の遺骨を安置しました。外見は木造建築を模し、棟には尚家の家紋や牡丹・唐草・宝珠等が彫りこまれ、左右袖塔上には陵墓を守護する石彫りの獅子像が置かれています。
  
【入場料】大人(高校生以上)/200円   小人(小・中学生)/100円


座喜味城跡(ざきみじょうあと) (国指定史跡、1972年5月15日)
西海岸を見渡せる標高125mの丘の上に築かれています。築城年代は15世紀前半で、座喜味の北東4kmに位置する山田城の城主・護佐丸(ごさまる)が北山監守の時、山田城を取り壊してその石材を運ばせてつくらせたと伝えられています。城は主郭と二の郭からなり、外周365m、総面積7,385平方メートルで、沖縄の城としては中規模のものです。城壁は琉球石灰岩によるあいかた積みを基調とし、アーチ門とその両脇は整然とした布積みとなっています。
  
【入場料】無料


勝連城跡(かつれんじょうあと) (国指定史跡、1972年5月15日指定)
勝連城跡は、琉球王国時代に最後まで抵抗した有力按司阿麻和利(あまわり)が住んだ城です。12、13世紀頃に築城され考えられており、歴代の城主が外交貿易を活発に行い、繁栄を築きました。1458年に阿麻和利が王権の奪取を目指して首里城を攻めたが、大敗して滅びました。城は四方に眺望のきく小高い丘を利用して作られ、最高所の一の郭に上ると沖縄本島の東海岸が見渡せる景勝地になっています。指定面積は11860平方メートルとなっています。
  
【入場料】無料


中城城跡(なかぐすくじょうあと) (国指定史跡、1972年5月15日指定)
中城湾に面した標高167メートルにある高台にあり、指定面積は110473平方メートルで、6つの郭から成る連郭式の山城です。1440年護佐丸(ごさまる)が座喜味城主(ざきみじょうしゅ)から中城城(なかぐすくじょう)に移り住み、周辺の城壁を増築したといわれています。城壁がよく残されていて、一部に野面積みもありますが、城壁の大部分が琉球石灰岩の切石積みで作られています。布積みを主体とする郭と、あいかた積みを主体とする郭があり、築城年代が異なるのではないかという見方もあります。1458年、護佐丸は勝連城主(かつれんじょうしゅ)の阿麻和利(あまわり)に滅ぼされました。
  
【入場料】大人/300円   高校生/200円   小・中学生/100円


斎場御嶽(さいふぁうたき) (国指定史跡、1972年5月15日指定)
知念(ちねん)半島の台地上にある沖縄第一の霊場です。琉球開びゃく神話の神「アマミキヨ」によってつくられたと伝えられています。聖地・久高島(くだかじま)へ向って祈願する、お通し御嶽(ウタキ)として知られています。琉球の最高神女、聞得大君(きこえおおぎみ)の就任の儀礼である「お新下り(おあらおり)」では、大君自らが下級神官である君やノロを伴って参籠しました。2枚の巨岩のすき間が三角状の洞門になっていて、その向こうには久高島が望めます。
  
【入場料】無料


                              

沖縄の世界遺産

名前を読むだけでも難しい沖縄の世界遺産、沖縄県内で世界遺産に登録されている場所は全部で9ヶ所あります。このページでは簡単にですがそれらを紹介します。