第一回 「豚の報い」

監督/崔洋一
脚本/
撮影/佐々木原保志
出演者/小澤征悦、あめくみちこ、上田真弓、早坂好恵、岸部一徳、吉田妙子、平良進、大平睦男、渡辺奈穂、仲嶺真永、花城光子、島正廣、上間裕太、福治万柴美、内間夕菜、大城ゆり、津嘉山いつみ、運天あや、城間健市、ウェインドスター 、川満聡、島武己

感想/    奈良県/あだんさん
 久高島で帰りの船を待つ間に入った食堂の入り口に映画「豚の報い」のスタッフ、役者、監督の集合写真が飾ってあったのを見つけて、沖縄から帰ってビデオを借りて見ました。

 映画には久高島の素朴で美しい景色がゆっくりと映されていました。本編では、久高島のことが、真謝島となっていて沖縄本島に住む女性が豚に襲われて気絶してしまい、すぐ正気を取り戻すのだけど、一度抜け落ちた魂を肉体に戻す儀式をしに久高島の豚小屋で生まれた主人公と久高島に行くお話しなのですが、久高島では、世の中には目に見えるものと見えないものが存在し、人が死ぬと言う事は、肉体は消滅するが魂は存在するということとされています。また、事故死などの不自然死をしたものは、あの世へ行くことが出来ない魂となってしまいます。物語では、主人公のお父さんが、事故死して風葬されたままになっている骨を拾いに行きます。久高島の自然誌感の象徴でもある風葬、死生観が垣間見れ、誇り高い久高島を背景とするお話。