曲線が美しいスピーカーを作ってみました。

スピーカーと言うと箱型をイメージしますが、最近は面白い形のスピーカーをよく見かけます。
音質的にもメリットがあるからなんですが、やっぱり視覚的効果は絶大です、丸みがある物は何故か落ち着きます。

このスピーカーはそんな”丸み”に対する憧れから製作した物です。

さてどうやって作ったのかと言うと・・・

その前に、世界の丸いスピーカーをご紹介。

miniPOD         だるま?

TOVO      INAXが作る陶器スピーカー

ECLIPS TD     タイムドメイン理論

Anthony Gallo   球ですね

nOrh           タイのメーカー

Sound-e-Motion. ドイツ製、目標はこれ!

メーカーのように型を作ってプラスチック整形するとどんな形でも製作できますが、個人レベルでは難しいです。 タイのnOrhは丸太をくり抜いて製作していますが、 これも大掛かりな機械が必要ですしコストもかかるでしょう。
 今回は合板を木の葉状(ドーナツ)に切り抜き、張り合わせる方法をとりました。 この方法だと乾燥による割れなどもなく、コストも抑えられ、形もある程度自由にできます。
切り抜き作業は電動糸鋸を使いましたが、簡単な形ならジクソーの方が便利だと思います。
ベースとなるガイドを作り、それに沿って切り抜くことで誤差も少なく切り抜けます。
張り合わしている様子 ハタガネを使い接着している様子です。

合板は一番安価な野地合板(10mm厚)一番手前だけパイン集成材を使用しています。
接合部が多いので接着剤はタイトボンドを使用しています。
タイトボンドは乾くのが早く、乾燥しても接着剤自体の弾性がありません。
 合板を張り合わせる事で木口の露出部分がどのようになるか心配でしたがサンドペーパーで根気よく磨くことで、 張り合わしたのがわからないぐらいに綺麗になりました。仕上げは蜜蝋を使ったウッドワックス、西洋家具の補修メンテナンス用のワックスです。
バームクーヘンのような模様が味になっていると思います。




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