『幻影』について
東方野球の世界において、幻想郷の住人以外の野球選手と2つの可変球場を具現化している、実は非常に重要なファクターである『幻影』についての詳しい設定です。
○『幻影』とは何か?
・選手や監督、マスコット、球場の名前や特徴の書かれたカード型のアイテム。大きさはプロ野球○ップスに付いてるアレと同じくらい。球場用のカードは特製なのでA4サイズくらいの大きさ。
・白カードに『幻影』として模写したい人物の名前や特徴を記載し、個人を特定することで大気中に漂っている人の思念を吸収し、その個人の情報を得る。それに基づき「実体のある幻」を具現化する。
・これは藁人形に個人を特定する要素を与えることで擬似的に相手を作り出す『類似』の原理を応用している。
(参考:書籍『東方文化帖』のアリスの項)
・「実体のある幻」の具現化には、フランドールのスペルカード『禁忌「フォーオブアカインド」』の分身を作り出す部分を参考にしている。
(パチュリーがたまたま研究していた)
・具現化させるための魔力は、カード作成時にカードそのものにチャージしたものを消費している。現在の運用ならシーズン終了までは十分持つ程度の魔力がチャージされている。一応再チャージも可能。
(だから作成時に大量の魔力が必要だった。魔理沙まで駆り出されたのはそのため)
・投影できるサイズは実物大(人間サイズ)からミニチュアサイズまで自由。当然小さい方が魔力の消費が少ない。
・カードのモードを「ON」にすると『幻影』が投影され、「OFF」にすると消える。試合をする(させる)時以外は「OFF」にして、魔力を節約している。
○『幻影』のスペック
(共通事項)
・外の世界の実在の人物・建物そのものを模写しているわけではなく、「外の世界の人々がそれに対して持っているイメージ」を具現化している。
・外の情報を基に、最終的にパチュリーが調整したのが現在具現化されている『幻影』の能力となっている。
(※現在、楽天の選手の能力のみ、早苗が細工した能力になっている)
・人物やマスコットの場合、OFFモードになった時点でコンディション等の必要な情報のみを保存し、それ以外の記録(記憶)は破棄する。
(使用魔力を抑えるため、必要最小限の情報のみしか保存しない仕様)
(選手の場合)
・基本は「野球をやる程度の能力」のみ。
・一応、普通の人間のように感情もあり、普通に会話もできる。
・外見は忠実に再現されている、というワケではあんまりなさそう。
(選手以外の人やマスコットの場合)
・采配は監督の『幻影』がやっている。「野球の采配ができる程度の能力」を有している。
(※早苗はこっちにはタッチしていない模様)
・マスコットは賑やかしのために一応用意したもの。特別な能力は有していないが、中の人などいない。ちなみにタートルズのマスコットこと「玄爺」は『幻影』ではなく、アリスの作った操人形の一つ。コーチ人形の亜種ってところ。
(球場の場合)
・「紅魔館球場」と「竹林ドーム」は特別製で、設定されているキーワードによって複数の形態をとることができる。
・「紅魔館球場」は「阪神甲子園球場」「横浜スタジアム」「広島市民球場」「明治神宮野球場」「千葉マリンスタジアム」「フルキャストスタジアム宮城」「スカイマークスタジアム」「地方球場」の8球場と、OFFモードである「Null」の合計9つのキーワードが使用可能。
・「竹林ドーム」は「ナゴヤドーム」「東京ドーム」「札幌ドーム」「Yahoo!JAPANドーム」「グッドウィルドーム」「京セラドーム大阪」の6球場と、OFFモードである「Null」の合計7つのキーワードが使用可能。
・両球場共、「Null」に設定することで跡形もなく消え、カードの状態になる。
・調整の段階で強化がされているため、妖怪達がある程度暴れても壊れないようになっている。
・仮に壊れても、OFFにした時点で「壊れたという情報」は破棄されるので、次に具現化した時には直っている。
(球場は現状を維持する必要がないから)
○『幻影』の管理運営
・『幻影』はすべてパチュリーが管理運営している。そのため、それ以外の者が勝手に「使う」ことはできない。
(能力があれば「改ざん」することはできるのは早苗が証明しているが)
・タートルズの絡まない試合(いわゆる「他球場」)の消化は、ブルペンに設置されているミニ球場(これも『幻影』製)にて行っている。選手はすべてミニチュアサイズで投影。やや時短気味に消化している模様。パチュリーが登板等で手が離せない場合は小悪魔が代わって管理する。
(参考:第10話の会話シーン)
・試合を日程通りに消化するための調整もパチュリーの仕事。雨天等で試合の実施が困難な場合はパチュリーの判断で中止を決定し、予備日に振り替える。
(参考:第15話のラスト)
・もし必要な場合はパチュリーにお願いすれば、よほどの理由がない限り貸してくれる。
(本人も割と楽しんでるフシがある)
必要があれば加筆修正します。