馬力って電力のことだったのか ずっとまんま馬だと思ってた



クナグ 古語 性交
クナド 性交の場
クナド神 性の神
glacier 氷河
remains 化石・遺体
gravity グラビティ 重力
an intrenational melting pot 人種のるつぼ



てんご(冗談) 廃炉 切腹 殉死 フアロス(男根) 女神殺し インドのサティ(妻の殉死) 中国の纏足 アフリカの女性性器(クリトリス)切断 ヨーロッパの魔女狩り エクスタシーの旅 魔女 ハグ(醜い老婆、鬼婆) クローン(しわくちゃ婆) ハーピー(女の顔と体を持つ怪物) レズビアン La Pucelle(処女) 女の体は性交の際、他者(男)によって境界を越えて押し入られる構造になっており、プライヴァシー、完全性、自己、自由、自尊心の点で、男より劣るものしか持つはずがない(?)卑小な立場 うまずめ石 子を生めない女 初のレズビアン機関誌ラダー(梯子) ブッチ:男役 フェム:女役 与謝野晶子 日露戦争 旅順口包囲軍の中に在る弟を嘆きて作った君死にたまふこと勿れ 子なきは去る 良妻賢母 「偏狭なる愛国主義、封建的な尚武思想、排他的な島国根性!」 リトル・ソドム ソールズベリー・コート(女郎屋)のロンドン 王政復古時代 ウィリアム・ドラモンド「美少年の淫らな言葉は国王を思い通りに操る力を持っている」



己の躰がいかに薄汚いか
己の貌がどれほど醜いか
己はよくわかってしまう
あなたを見つめる。そこで目をそらせばその先にいるのは死に際の私だ。
あなたしかいない。私のいるこの世界には、あなたしかいてほしくない。
重荷を背負う君を支えられるだけ、僕が巨人であったならば。
僕の正体がわからないように、君の目がひとつしかなければ。
君にだけは。僕の汚い躰を見て、醜い貌に見られて、同情してほしくない。
いっそ君にとっての必要悪になりたいな。それならずっと一緒じゃないか。
僕が歩んでいくだろう細道の先に君はいない。
だから、君の進む道の上にだって僕はいない。
君と僕の直線が交わったのは遠い昔の通過点。
留まっていたくてもどうしても変化していく。
ああ、君の袖裾が欲しい。
君の薬指の爪先が欲しい。
君の体の奥にある内臓のどれかひとつが欲しい。



僕が深海に住む悪い魔女だったなら、君の声を巻き貝の中に閉じこめられるのに。
それらは君の代わりにはなれないけれど、僕の心臓を掴むいばらになってくれる。
大人に育つ僕が子供のままでいる君を忘れないように。白昼夢に溺れないように。
バラバラになった指の一本いっぽんを拾い上げる。すると6本あるから不思議だ。
遠い場所にいる君を見る。君の左手が見えない。僕は笑って余った指を咀嚼した。
(夢の中でならあっさり幸せになれるのに。)



菩提樹は求める木。それはかつて餌を欲しがる苗木だった。
数年見ない間にずいぶん大きくなった。からみつくツタはとても冷たい。疫病を閉じこめた氷のようだ。触れると指先から毒が回る。どろりと粘ついたそれは舌で舐めると甘い甘い。
動かなくなった体を這い回り、尖った牙の先が僕の肉にうずまる。何本も、どんどん奥へ。
しゃりしゃり 細胞がめくれて落ちる音が聞こえる。痛みはない。むしろ気持ちがいい。
ああ このまま 何も考えられなくなりたい。ねぇ、僕の脳みそを食べておくれよ。
(触手×触手)(仏教三大聖木:無憂樹・菩提樹・沙羅双樹)



お月さん 桃色
誰がいうた 海女がいうた
海女の口を引き裂け

※高知わらべ唄


烏 烏 何処さ行ぐ
天寧寺の湯さ行ぐ
手に持ったの何だ
粟米 粉米
俺にちっと呉んにゃいが
呉れれば 減ェる
減ったら 作れ
作れば 冷みでェ
冷みだが あだれ
あだれば あちち
あちちか あがれ
あがれば 痛い
痛げりゃ 鼬の糞つけろ
「ふ…は、ははは あははっ」笑う隼人とランツ。

※福島会津若松地方わらべ唄


とんび とんび
舞い上がれ
鼠焼いてつき上げて

※室町時代・田植草紙


死んだように眠る(sleep like a log)
彼は眠るように死んだ(He died peacefully.)
生き返るとわかっていても、死ぬのが怖い。
だから眠くないよって嘘をつく。目をつむるだけ。笑ってその場をやり過ごす。
君がそばを離れないように 勝手に首を吊らないように めくらのまま見張っている。



昔 模様とかじーっとみて思いをはせることができたのに 今はできない
忘れたくないなぁ 話しかけられて、すっごい笑顔で振り向いたこととか



初対面。自己紹介。
「○○と申します」
「ふうん」
興味なさそうにすぐ横を向く。すぐに彼の名前も忘れる。ただ、にこりと微笑む表情がまったくの無垢で不気味なくらいだったのはうっすらと覚えた。
+++
「ユタ様が好きです」
冷たくあしらっていたその者に告白されて、ユタは驚いた。ただひたすらに疑問だった。
「どうして僕なんかを好いたの。意味がわからないよ」
「ユタ様は私の命の恩人です。旅の仲間の中でも一番優しくしてくれました。それに、ユタ様は、綺麗な心の持ち主です。とても、」
ギリッとユタは歯を食いしばった。不意にわき上がったのは衝動的な怒りだ。
「お前なんかに、僕の何がわかるっていうんだ」
+++
「○○、ごめんね、僕はイリスが好きなんだ。きっと、僕は、イリスが肉の塊になっても、まるで別人になっても、それでも愛してしまう。僕は彼を愛さないと息ができない。これはもう愛ですらないのかもしれない。他人に、今からこれがイリスだよって小石を与えられても、僕は違和感なんて持たず、その石を愛でるんだ」
「……ユタ様、苦しいのですか? とても、悲しそうです」
「ううん、そんなことないよ。僕は、彼のそばにいるだけで幸せだ」
「でも、じゃあ、どうして泣いているんですか?」
傷痕のある方の頬に、○○がそっと指先で触れる。涙が絡みつく。
「……僕は、笑っているつもりなんだけど、泣いているの?」
ユタはきょとんとした顔で○○を見ていた。しかし、肩が震え出す。
「僕はこんなにも幸せなのに……イリスは……それを、不仕合わせ だって、言ったんだよ……ねぇ、君も聞いていたよね?あの場にいたんだから。ねぇ……」
泣き崩れ、体を震わすユタを、○○はそっと、優しく包むように頭上から抱きしめた。
「ユタ様……」
○○は心の底からユタを慈しんでいた。彼を助ける方法、救いの道はないのかと必死に苦悩していた。
しかし、ユタの髪に絡まる○○の指には、ヘビの鱗がうっすらと見えていた。
(誰しもが自分の使命を知らされているわけではないのだ。不幸だというならばそれが最初の過ちだろう。)



※ユダの福音書解説本メモ
(マルキオンの主張)1人の神が、旧約聖書と新約聖書の両方で人間と契約するとは考えられない。だから神は2人いる。復讐に燃えるユダヤの神から人々を救うために、イエスという新しい神が現れたのだと主張した。イエスはこの物質的な世界に属していないと考えた。もしイエスが神であえる、あるいは神の一部であるとしたら、人間であるはずがない。イエスが人の姿をしているだけだ。神は死なないし、苦しむこともない。
***
異端者はまたしても、カインの存在は天上の力に由来すると言いはなち、エサウ、コラ、ソドム人といった連中が自分たちと結びついていることを認める。彼らはさらに、自分たちは創造主から攻撃を受けたが、誰ひとりとして傷を負わなかったと付けくわえる。ソフィアは、自分に属する者を彼から奪うのが習わしだった。裏切り者ユダはこうしたことをすべて心得ており、他の者が知らない真実を彼だけが知っていて、裏切りという不可解な行為を達成した。地上、天上に関わりなくすべてのことは、ユダによって混沌の海に投じられた。彼らはこうした架空の歴史をでっちあげ、『ユダの福音書』と呼んでいる。
***
イエスは弟子たちに言われた。「あなたがたの内にいる、勇気のある完全なる人を取り出して、私の眼前に立たせなさい」彼らは口をそろえて言った。「私たちにはそれだけの勇気があります」しかし彼らには彼の前に立つだけの勇気がなかった。イスカリオテのユダを除いては。
***
『ユダの福音書』におけるユダは、イエスに特別扱いされる選ばれた弟子だ。イエスは自分に忠実なこの弟子に「皆を導くあの星がお前の星だ」と告げている。イエスをユダヤ指導者たちに引き渡すようユダに求めたのは、他でもないイエスその人だった。イエスは誠実な弟子であるユダに約束する。「お前の星、ユダの星は天に光り輝くだろう」これまでとは異なるイスカリオテのユダの像が浮かび上がる。裏切り者というより、むしろ他の弟子から抜きんでた特別な存在だ。グループにおける「十三番目」として、他の弟子とは別格に扱われるようになる。ユダは、イエスの目をまっすぐに見ることはできなくとも、その面前で堂々としていることのできた唯一の人物である。
***
ユダの福音書の中のイエスは 親しげで慈悲深くユーモアのセンスを持ち合わせた教師だ。
アロゲネス コプト語で異人種 無知と恐れを克服し、天にあって多数の階層からなるグノーシスの王国へと入っていく人物だ。
ピリポ福音書 救世主の連れはマグダラのマリアであり、イエスは彼女をどの弟子よりも愛し、彼女の口にしばしば接吻した。
ゲッセマネの園 はやりの白い長衣
イエスの生まれ ベッレヘム ナザレで成長
エルサレムの南 ユダヤ ケリヨト村の カリオテ出身の人 死海を望む山麓
ガラリヤ(地方)ではなくユダヤ(地方)出身



「我々の知ったことではない。お前の問題だ」
『それはあなたの言ったことだ』
司祭の言葉が、あの人の言葉と重なった。
それがきっかけだったかもしれない。
「去れ。もうお前に用はない」
『行きなさい。お前のしたいことをするがいい』
「……」
ぼくの、したいこと。したかったこと。……わからない。
(ぶち ぶち ぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶち)
(ぼと ぼとぼとぼと ぐちゅり どろ…べとべと)



安は胸を患っている。走るだけで倒れる。あの細い腕では、ひとりで立ち上がることもできない。けれど、それでいい。走る必要はない。ただ玉座にたたずみ、凛とした顔で臣下に崇められればいい。その時は、私が護らなくては。私が安王を、害なすものすべてから護らなくては。そのためならば、私は、どんなことだって成し遂げてみせる。たとえ畜生道でも。



(私に触れてください。あなたに触れさせてください。)
(私を貶してください。私はあなたを褒めることしかできないのだから。)
(真綿のようでいて、狭い肉壁を進むように苦しく、一片が欠けただけですべてが無に帰すような危うい形状をしているそれを、一息に飲み込んでほしいのです。)
私はちいさなちいさなただのちっぽけな人間です。
だから私はあなたを あなたも私と同じ いえそれ以下の存在だと思っていました。
生傷の絶えないあなたを守ろうと、護ろうと。優しく、易しく。愛しました。慈しみました。両手いっぱいの、精一杯の愛情を注ぎました。
それが思慕だったのか 同情だったのか 兄弟愛のようなそれか 近親相姦に近いそれか 今でもよくわからないのですが、私はあなたがただひたすら生きているだけでよかったし、あなたが無垢に笑ってくれるなら、自分がどれほど汚く醜い化け物じみた愚か者になっても報われると納得していました。
私はちいさなちいさなみじめなみじめなただのちっぽけな人間なのです。
私はあなたが――私が大嫌いだと豪語した――かみさまのそばにいるひとだと気付かないでいました。無意識に、気付くことのきっかけを完全に拒絶していました。
あなたが私から離れていく、子供のころの面影をなくしていく理由がわかりませんでした。困惑しました。混乱しました。錯乱しました。非難しました。
衝動的な暴力に訴え、涙を流す私の愚かな姿を、あなたはただ黙って見下ろしていました。あなたは、もうどれくらい、私の前で笑ってくれなくなったのでしょう。
私はあなたがただただ生きていて、笑っていてくれたら、それだけでよかったのに。
私は ちっぽけでみじめな人間だから、同じ人間だったあなたしか愛せないのです。
かみさまの足下に座り込む大人になったあなたを、どうすれば子供のままに戻すことができるのでしょう。



【63/火】
「二次、いるか? 二次元」
三太郎は天井裏へのぼった。暗闇を好む二次元の住み処だ。縄張りへの侵入者に警戒してか、にゃーにゃーと猫の鳴き声が響く。猫が5,6匹。すべて彼が外で拾ってきた野良猫だ。三太郎や一色にはなつかないが、二次元に寄り添って離れない。
二次元は猫の言葉がわかるらしい。猫は意思疎通のできる二次元を同じ存在として見ている。人間ではなく、同じ猫の仲間として。
猫たちが三太郎に威嚇する。二次元はいさめた。「にゃー」彼もまた人語より猫の言葉を話す方が得意である。
「二次。今夜、城へ盗みに行く。今まで以上に危険が伴うが、お前を供にしたい。一緒に来てくれないか」
「にゃう!」
三太郎の誘いに、二次元が何度も頭を頷かせた。頭髪を逆立てて喜ぶ。
「いく!お、おれもっ、さんたといっしょ!」
置いていくなと言わんばかりの熱い眼差しに、三太郎は苦笑した。
「遊びに行くんじゃない。忍び込むんだ。見つかったら逃げなきゃならない……目撃者を殺してでも」
「わかってる」
二次元の口がにいと弓なりにしなる。狩る者の笑みだ。
「さんたいがい、ぜんぶもやす」
「頼んだぞ」
「にゃあ」
+++
「火つけ、火つけ」
楽しそうな二次元の独り言。待ちきれないと言わんばかりの様子なので、三太郎はそれを促した。
「そろそろ頃合いだろう。二次、頼む」
「にゃー!」
二次元が笑って、蔵の屋根に飛び移った。腕から手のひらまでをごしごしと頬の傷に擦りつける。
頬の火傷の裂傷から出てくる、膿のような汁。不思議なもので、油のような作用がある。望めば無尽蔵に出てくる。汁は発火しやすく、摩擦すれば簡単に火がおこる。二次元にしか操れないし、その火で二次元は火傷しない。
汁に濡れた腕から手をもう一方の手で擦れば、ぼうっと一気に発火して、蔵の屋根にも飛び火した。蔵には大量の火薬がある。
「下がれ、二次。次はあっちだ」
三太郎が指さす方向は、天守閣。
「あそこも燃やすぞ」
「にゃあ♪」



【野放し神社(2)】
「どうかどうかT大がまぐれでも奇跡でも何でもいいから受かりますように。滑り止めのD大も受かりますように。むしろ俺の頭を良くしてください。数学も英語も物理も国語も歴史もサラスラ解けるようになりたいです。ああもうまどろっこしい!万能のネコ型ロボットがほしい!」
五円のさい銭に見あっていない願いだが、願わずにはいられない。
そもそも本気ではない。神頼みなんて気休めだ。わかっている。少しでも受験ノイローゼの不安から逃れたいだけだ。
「あーすっきりした」
さて帰ろうかと、神社を後にする。しかし途中で立ち止まった。
(……どうせなら、アレも願っとこう)
振り返って、もう一度。今度は二拝二拍手一拝もしっかり行って、目をつぶる。「……」
ひとつ、願いを心の中でつぶやいた。
ザザザッ 突然、強風が吹いて境内の落ち葉をぶわっと舞い上がらせた。
「わっぷ……」
『貴様の誠なる願いはそんなものなのか、青年』
「えっ?」
つむじ風の中から声がした。今まで誰もいなかったのに。
「お安いご用だ。私が叶えてしんぜよう」
風が止まる。現れたのは、白い着物の男の人。神社の人だろうか。不思議な雰囲気の……いや、そんなことより。
「願いって……う、うそ。俺、声に出してた?」
恥ずかしさに顔が赤くなる。男の人は怪訝な顔をする。
「私自身に願いを告げたくせに、何を言っている」
「え?」
「私はこの神社の祀り神だ」
「……まっさかぁ」
変なことを言う人だ。神だって?どこからどう見ても人じゃないか。
自分が信じない様子でいると、男の人はカッとなって怒ってきた。
「ええい、無礼者め。私を愚弄するか。ならば見るがいい。これが私の力ぞ!」
ぐいっと肩をひっつかまれて、あろう事か唇を奪われた。
「んっ!?」
口の中に濡れた舌が入ってくる。変な感触に反応して体がかあっと熱くなった。
「んううっ…!」
やっとで口を離された。息をするのを忘れていたのでひどく苦しかった。涙目で男を睨みつける。顔は真っ赤。
「なに、するんですかっ、いきなり!」
「なんだ。口吸いは初めてか?」
口をぬぐう男が意外そうに言う。
「ち、ちがっ!」
実は違わないが。初対面の男にファーストキスを奪われた。情けなさ過ぎる。死にたい…(受験ノイローゼの口癖)
「冗談だ。安心しろ、私がやったのは儀式に過ぎぬ」
「儀式?」
「そもそも私は神だ。人ではない。接吻とは愛し合う者同士が行うものだから、これはそういうものではない」
諭すような物言い。少し寂しげな表情。男を警戒する気持ちが少しだけ薄れる。
この人はそんなに悪い人じゃないかもしれない。自分を神とか言ってるけど、少し頭が弱いだけなのかも。
「ともかく、神の恩恵を受けたのだ。明日には素晴らしいことが起こるぞ」
「そ、そうなんですか〜」
「ああ。今日はもう帰れ。夜は物の怪が多いからな、喰われんように気をつけよ」
「はぁ…(物の怪?)」
+++
翌日、奇跡が起きた。
苦手教科の抜き打ちテストで満点をとったのだ。志望校判定もA評価。
「すごいよ神様!!」
思わず叫ぶ。彼は本当に神様だったのかもしれない。霊験あらたかすぎる。
「夏芽、すげえな」「冬樹っ」
満点の答案を見て、幼なじみのクラスメイトが話しかけてくる。
途端に夏芽はカチコチに緊張した。
「う、うん。もうすぐ受験だから、べんきょーしてる」
「頑張ってんのな。T大も余裕ってやつ?」
「そんなわけないじゃん。冬樹の方こそ、勉強しなくても余裕でしょ、スポーツ推薦でさ」
羨ましい…。自分はスポーツなんてできない。勉強だって、どんなに頑張っても限界がある。凡人なのだ、自分は。
「あ…隈できてる」
冬樹の腕が夏芽の顔に伸びる。目の下を指でなぞられる。顔が近い。
「あんまり無理しすぎんなよ?」
「……」
かあっと顔が赤くなるのがわかった。
これもあの神社の(自称)神様のおかげだろうか。
+++
「あのー…」
またあの神社に行ってみた。誰もいない、閑散としている境内。
さい銭箱のある所へ。よく見ると、刀が納められている。ここは何の神社だったんだろう。みんなは野放し神社って呼んでいるらしいが、正式名称はわからない。
「あまりじろじろ見るでない。それは私の本体だ」
「ひっ!?」
突然後ろから声をかけられて、夏芽はびくっと体をはねさせた。
「あ…か、神様…!」
「お、やっと私が神だと信じたか」
「そりゃあ信じますよ、苦手教科の抜き打ちで満点取れば!」
夏芽が満点の答案を見せつけると、神様はうんうんと満足げに頷いた。
「私の力もそう衰えておぬな。このくらい朝飯前だ」
「じゃあ、もっとすごい願いでも叶えられるんですか?例えば、大学受験を――」
夏芽が目を輝かせる。しかし、神様は頭を振って答えた。
「私の恩恵とて一生のものではない。まして貴様が納めたさい銭は五円。昔なら大金だが、今時うま○棒もチ○ルチョコも買えぬ」
「あう……じゃ、じゃあ、お金いっぱい出せばいいんですか」
「ほう?金で神を釣るか」
「うっ…」
にっちもさっちもいかなくなってきた。
「だって、俺、せっかく志望校のA判定が出て、冬樹にも褒められて…」
思わず涙が出てくる。泣きやすいのは受験ノイローゼの症状だ。普段はこんなんじゃないのに。神様もあわてる。
「こら、泣くでない……すまん。意地の悪いことを言った。別に、金の問題ではないのだ」
「じゃあ、どうすれば」
「誠意だ。人の真心で、私は力を使う。そなた、名は何という」
「……夏芽」
「夏芽か。良い名だ。私のことはナーガと呼べ」
「ナーガ……外国の神様、ですか?」
「いいや。本当の名前は長ったらしくてな。短く切った」
意外におおざっぱな神様だった。



virtue美徳とvice悪徳



木馬を探す、黒い子猫の話。結局木馬を見つけたのかわからずじまいだったなぁ



触手×触手



大丈夫、どこも痛くないでしょう? こころは僕が食べてあげた。
君はもうからっぽだから、何も嬉しくないし何も悲しくない。
よかったね。よかったね。
これでやっと君は、何も苦しまない。ちゃんと神様になれた。
君はずっと見ていなくちゃだめだよ。この世界の醜いものすべて。
汚く見えるものが汚れているとは限らない。
肉眼で太陽を見るように。下腹部に水滴を延々垂らされるように。
何度も何度も、蛇が自分の尾を食べるのを見守るように。
眠らず、壊さず、何も求めず。すべて認め、すべてを許す。
祝いの言葉を、呪いの言葉を、産声を、断末魔を。
笑い声も 泣き声も 鳴き声も 啼き声も。
ぜんぶを、ずっと。それでも、君は何も思わないし何も感じない。
僕はもう疲れちゃった。だから、後はまかせたよ。大丈夫、君ならできる。
頑張ってね、いつの間にか新しい神様。



不完全な大人
完璧なこども
悪魔の飼い蛇
神様の飼い猫



「お前なんか好きにならなきゃよかった」
なんでかこのセリフ好きなんです。ツンデレだからかなー
「あんたなんか産まなきゃよかった」と同じニュアンスで。



人には3アレシンほどあればいい。
人が生きるには足りないが、墓のサイズにはちょうどいい。
(ロシア民話)



ホモダメ!→スペイン イタリア フランス 少し遅れてイギリス
別にいいじゃん→デンマーク スウェーデン ロシア



それから長い間生活していたので、時には他人と触れ合い、喜び、怒り、悲しんだこともあります。世の中必要なものだけじゃうまくいかないし、要らないものも必要なのだと納得できたのは成長です。良くも悪くも、私は子供の頃に比べたらずいぶん変化しました。お気に入りだったブラウスを奥の方にしまって、きっと子供ができるまで、ずっとそのままにしていくのだと思う前に忘れました。(成長することは忘れること。改心することは覆い隠すこと。それは良いことなのだろうけど。どうして子供が泣きじゃくるかを覚えている大人はもういないのだろうか。彼らは両手が届く範囲しか世界を知らないが、両手いっぱいの真実を持っていた。)しかし言葉にできない不安はいつでも胸中にありました。自分はいつか消えるように死ぬのではないかという不安が根付いて何年もの間、枯れませんでした。今がその時なのかもしれません。もういっそ受け入れてしまえばいい。満ち足りているときも、死にかけの時も、ただ生きているだけで幸せだった。今度は死に幸福を見つければいいだけの話。暗闇の中で、どろどろとしたものに体を蝕まれているのにじっとがまんして、蜘蛛の糸が垂れてくるのを目をこらして待っていればいいのだから。(理論可能実現不可能水上歩行の理論。自分が間違ってると知っていても貫く人が好き。反対に、正しいことでも悩む人が好き。)



鋳掛け屋(鍋の修理)
棒屋(クワの柄の修理)
羅宇屋(キセルの修理)



悩みなにもしないヒア
悩まず何かするラージ

ミクロ→市場
マクロ→国家



乞食「優越感にひたるひとは好きだよ。見ててとてもおもしろい」
貧乏だけど幸せ状態



サイレント・シン(かたられざる罪)



tooth decay 虫歯
BUG!!=ムシ
ladybug テントウムシ
dragonfly トンボ
mantis カマキリ
two kinds of bees スズメバチ
goldbug コガネムシ
sawyer カミキリムシ



まいにちよるねむるのがこわかった
かあさんのこもりうたもこわかった
それらはぼくをしんだようにさせる
そして、ゆめのなかでいちどしなないといきかえれないのだ
けれども、ゆめのなかでかならずであうひとをすきになった
ぼくはふとんのなかでがたがたふるえながらそのひとをこう。



かくれんぼをするとひとりへる
おにごっこするとひとりふえる
あっちへいく足
こっちにくる手
傷穴の皮膚を裂いてのぞく目がぎょろり・ぎょろり
息が喉につまって変なところに入った。涙目になる。うまく呼吸ができないよぉ



「お金って人を変えるよねー 有名になった漫画家とか見ると、つくづくそう思うよ」
「正しくはお金持ってる余裕がな」
「そうそう、豊かな余裕が。創作意欲そぐよね。ホンット、金は才能を殺す兵器だよ」
「で、つまりお前が言いたいことは何」
「金欠で死にそうってことかな。昼メシ代貸して」



不慮の事故で天才になってしまった今日の自分を白痴な明日の自分が大口を開けて食べようとしてる。昨日の人畜無害な自分を食べてしまった僕だから残念だけど大人しく食べやすいサイズに切られる。いたいいたい



肉塊の大男が大勢で
規則正しく行進して
入り組んだ迷路をこっちに向かって進んでくる。
敵兵だ!敵兵だ!
武器を持たない僕らは逃げまどう でもきっと間に合わない。
パニックの部屋で、僕だけが大男たちと視線を合わしている。
「そんな夢を見たんだ」



みちゃだめ きいちゃだめ いっちゃだめ
君を褒めそやす人々は 君の頭を悪くしようとしてるから
したいこととしちゃいけないことが同じになる魔法をかけられるよ
もっとあっちへ行こう それがいい
ちょっと離れただけで言葉が通じなくなる
いっそ誰もいないところがあればいいのに



憲兵に捕らわれようとする混乱のさなか
きみがぼくにくちづけてくれた その意味がわからない
くちづけ きみ きらいだったじゃない
死の接吻のつもり? それとも
いきろというのか
あなたの首にかかる麻の縄を手にしたぼくに
きみがいなくなったほこりだらけのせかいで
いきろというのか
なんて
なんてひどい。
あなたは誰よりも神聖で、どこまでも残酷だ。じごくにおちてしまえ



てんぷらとすいか
うなぎとうめぼし
※食べ合わせ注意



黒い人(ツンデレ)と白い犬
白い人(ぼんやり)と黒い猫
灰色の世界でだらだらと生活



なんでもできるきみは なんにもしなくていいよ
なにもできないぼくが ぜんぶやってみせるから
ほめて ほめて ほめて
その たおやかな かみのみえざるてで ほめて



作者は死んでいる
物語は生きている



(たとえ首を絞めながらでも、君に子守唄を謡ってあげよう)
おねむり よいこ やさしいゆめのゆりかごで
すやすや すやすや とろとろ とろとろ
うつくしいはなのその ゆりかごゆれて
そこにはくるしみも うえも そんざいしないでしょう
やさしいぬくもりにつつまれ すやすや とろとろ



■母
すべてを連れ去って、あなたは行ってしまう。差し伸べた私の手を握り返してはくれない。悪いものを取り除かれた私にもう痛みはないけれど、あなたの存在や安らげる場所を無くして、どうやって生きていけばいいのか。――育ちたくなかった。今さら子供の頃ほんとうは好きだったなんて、私が必死になって打ち消してきた過去をあなたが愛すのなら、私のしわだらけの手足は何を求めていいのか、わからない。何もわからない。

■子供
僕の心の扉が半開きで あの女の人の足だけがこちらに向いている。
過呼吸なのかびくびくと苦しげにのたうち回る足と不気味なうめき声が怖くて、僕は必死に耳をふさぐ。
彼女は生きているのだろうか。もう死んでいるのだろうか。
(そうか 後悔しているんだ 僕は。あのとき、あんなこと、言わなければ!)

■母(2)
私は卑屈で矮小でどうしようもない悪い考え方しかできない最低の人間なのです。不幸の中で幸福を求め、幸福の中で不幸を求め、そうして自分が飢えていて満たされていないことを周囲にアピールしては人知れず泣いているのです。彼らはもう同情することにも疲れているようでした。私はねぎらいの言葉も何も言えないまま、彼らの後ろ姿を無感動に見送りました。けれども特異な人間はごまんといるようで、私は肉体的に孤立することができませんでした。実際それは運のいいことだと思います。人間は集団でいないと何も生産できない生物なのですから。私は一歩引いて社会を・世界を見ているつもりでした。真理など、悟ったところで何ということもない、ただ無気力になるだけだというのに。私は女としての、生物としての義務はとっくに果たしました。3人産んだうち2人は死にましたけど。でも、そう、だから、もう、必死に生きることを放棄してもいいと思っただけなのです。

■父
狂人は幸せなのだろうか。
あの笑顔は本物かもしれない。少なくとも、偽物ではないと思う。
虚ろな瞳には 今 何が見えているのだろうか。
彼女をこちら側に無理やり引き戻すことは酷だろうか。
僕には何もわからない。言葉を失った彼女はただあらぬ方向を見て笑うだけ。



愛の賛歌(コリント人への第一の手紙 13章)
愛は寛容にして慈悲あり愛はねたまず愛は誇らず高ぶらず非礼を行なわずおのれの利を求めず憤らず人の悪を思わず不義を喜ばずしてまことの喜ぶところを喜びおおよそ事忍びおおよそ事信じておおよそ事望みおおよそ事耐うるなり。愛はいつまでも終わることなし。



結城合戦絵巻すごい参考になった。はあはあした!でも現存してるページって結構少ないのね…だから重要じゃないのね…美的評価も低いらしいです(しゅん)でもいいもん、うちが好きなんだもん。
メモメモ
■結城合戦挙兵 千王丸
■六条河原でさらされたうじうじの首
■絵の作者不明




京都×東京←北海道 擬人化
倹約令。「家にあるもので我慢しなさい」「はあい」
「機械は誰が見てなくてもサボったりしないからすぐ壊れちゃうんだね。時計とか」
公明正大。今まで間違えてたかも
現代パロ ペトロ=厳(いかつき) 岩という意味



西郷×大久保 西南戦争 血だらけの手
ああ、あの日 あなたと 海と陸 別れなければ こんなことにはならなかったのに。



うじうじ台詞
「これ(血願書)は四代将軍、義持様の血にあらせられます」「籤引きなど…なんというお巫山戯でございましょうか。いくら神意を主張しても、あんなもの、いくらでも細工をしてしまえる。義持様の意志を無下にする愚弄です。どんなに、どんなに持氏様がこの契約書を明るみにし、ご自分が正当なる将軍後継者であるかと証明されたかったか」「鶴岡に納められたものは偽物ですが、上杉はそれを本物だと信じて、安心していることでしょう。鎌倉側には、その事実を知るものは誰もいないと、そう思っているのでしょう」「私が知っております。この戦に勝ったあきつきには、京へ上り、書を還俗将軍につきつけてみせましょう。何を怖れることがおありか、関東中の豪族を率い、玉座に乗り上げ声高らかに宣言なされよ。『我こそが、先代に名指しされた正当なる将軍後継者である』。そう、……どうか……どうか……!」「この御守りの、中にあの書を入れました。この城は燃やします。私は腹を切りましょう。春王殿、安王殿、あなた方だけでも、どうか、生き延びてくだされ」



下半身は尿意なのか勃起しているのかよくわからない。
心が落ち着いてくれない。こんな感情は知らない。
不安定で、不快で、いっそ消えればいいのに。
自分ごと世界が消えればいいのに。どーん



教会に鞭持って暴れたイエス→ユタ
「私が命令したことだ」ざわ



ペトロとイリス
「お前は何も知らなくていい」
「…私は、何も、知らない…」
「そうだ」
「……」

----------------------------------------------------------------------------------

「あなたは本当に私を愛しているか?」
「はい、もちろんです。我らの神の子」
三度の否認を三度の求愛で償わせた。



blow a kiss 投げキッス
weed 雑草
odd 奇数 even 偶数



『年を明けて初めてのセックスを「姫始め」と呼ぶが、男性同士の性交の場合「殿始め」と呼ばれる。』…とのはじめ!



求められるのは嬉しい。でも奪われるのは悲しい。僕の指は全部でにじゅっぽんしかない。



「ああ、もうまた人間なんて拾ってきて、この子は!うちでは飼えないって言ってるじゃない。悪い子ね」「ごめんなさい。でも、ねえ、お願い。今度は、ちゃんと世話するよ!餌もあげるし散歩だって行くから、ねぇ、いいでしょう?」「ダメよ。元の場所に戻してらっしゃい。第一、それはもう老人じゃない。目も虚ろだし、すぐに病気になって死んじゃうわ。そんなの嫌よ」母親の叱咤を子供は断固拒絶した。よっぽど拾った老人を気に入ったようだった。仕事から帰ってきた父親が母親をなだめて、結局、老人を飼うことになった。子供は大喜びしたが、母親は不機嫌だった。「今すぐ保健所に連絡したいわ」「まぁ、まぁ」父親が母親の肩を抱く。「子供が飽きたら、老人は元の場所にでも自然にでも放してやればいいさ。それが一番幸せだよ」「……そうね」目を向ければ、子供が物置から出してきた首輪を老人の首にぎゅっぎゅっと巻き付けている。



「ああ、わかんねぇよ。お前の苦しみとか、葛藤なんて、オレ(農民)にゃよ。だけどな、このままじゃ誰も幸せになれねぇ。それだけはわかる。誰から見たって、お前ら、これっぽっちも幸せじゃねぇぞ!」――安王を閉じこめる春王は、まるで己自身の心もどこかに幽閉されているように虚ろで。「抱きしめてやれよ!あいつは、お前さえいれば何もいらないって、そう言ってただろ!?」
「何を……馬鹿な、ことを」
春王の双目が動揺に揺れ、表情が苦しげに歪められる。
今さら何を言うのか。
幾多の血をすすった私の手。穢れきった身体。心。
命を奪う重罪すら、何度も繰り返されると無感動になる。異常なのは慣れること。そして、いつしかそこに安堵を求めること。
「血にまみれたこの手では、弟を抱擁する資格などない!」
村雨を持ち、春王は吼える。正気に戻れぬ悲しみと、八葉に対する憎悪も隠せない。
八葉は春王を真っ直ぐに見返し、「――わかった。もう、お前には何を言っても無駄だ」折れていない方の刀をすいと構えなおした。細められた目には今までなかった気迫があった。
「お前がその手で狂うなら、オレがその腕、妖刀ごと斬り落とす」
「……」



木々を見ると勃起するのは神様を探してるからです。
こ づ く り しま しょう?



マルサス(金持ち)×リカード(貧乏)→スミス(故人)はぁはぁ
マルリカはリバでもいい。どうにかして経済学に萌えようとしてる。



あなたはわたしのからだじゅうをあいぶしてくれるけれども
こころまではけっしてふれてくれないのどうしてなのかしら



あなたの手足が黒い棺につめられても 私が狂うことのないように あなたの脱皮を白い箱にいれました。映えるようにと色とりどりの花を敷き詰めて。そうしてそれを海に投げようかどうか迷っています。私の手の中で腐るより、純粋無垢な微生物と溶けあって消えゆく方がよっぽど幸せに思えるのです。



聖書の紙で指を切った。熱い痛み。ぷくりたらりと血がしたたる。
「……あ」
一皮越しに 流れる 血の川。小さな白い炎が ぽつぽつぽつ 燃えている。
精霊(しょうりょう)流し。生きて 死ぬこと 罪でもあり 罰でもある。



君に浸食された僕の体
あとはもう腐るしかない
(だって誰も食べてくれないの)




男「あのー、ヤってるときに寝るって、かなりヘコむんですけど…」
女「zzz…」



姉「そう お姉ちゃん何も考えんとできちゃった結婚してん。お前はちゃんと考えや」
妹「うん、じゃあちゃんと考えてできちゃった結婚するわ」
姉「すんなwww考えてすんなwww」



always 100%
usually 80%
sometimes 30%
seldom 5%
rurely 5%



彼はメシアだ。生ける神の子だ。私は自身の一生を彼に差し出した。
彼は私を岩(ペトロ)だと、その上に教会を建てると言ってくれた。
嬉しかった。光栄だった。幸せだった。私はあまりにも無知だった。
(なんということだ 私は彼の何も知らない 知らない 知らない!)




【読みたいものリスト】
ゼーガース 第七の十字架 死者はいつまでも若い
同性愛とかゲイ社会とか民話とか
淫の日本史 日本の童貞
室町の十字架 貴族なんちゃら



「理由なんてないです」 あなたを愛する理由なんて、そんなもの。
(作りかけの私を受け入れてくれたあなたにも、たいした理由はないのだろうから。)



「そうかわかった」少年は目を丸くさせて途端に陽気になった。「君は首をくくるロープを買うだけのお金がほしいんだね。だからそんなにみんなの前で死にたい死にたいと変な顔で言うんでしょう。贅沢だよ。僕らは舌を噛み切るだけの丈夫な歯もないっていうのにさ!」少年の歪曲した想像力を前に、顔を掻きむしっていた女の手がぴたりと止まり、無垢(?)な少年を唖然とただ見ていた。立ち止まれば顔の皮膚は今さらヒリヒリと痛み、どことなくにおう加齢臭が鼻をついた。放心した女を見上げ、少年は得意げににんまりと笑っていた。



死んだらもう人間じゃない。解剖されても死姦されてもされるがままよ!



私のできない唯一のことは、歩くことだけだ。(エド・ロング)



特別なことはできるけど普通のことができない。
(歌うことしかできない、しゃべれない人とか)
「ねえ、普通って何だろう」
「さあ?」
「みんなと同じで安心することを言うのなら、普通は不変ではないのだ、きっと。」



四国「そりゃ抱かれたいって思わないわけじゃない。私も女だもの。好きな人には抱かれたい。でもその好きな人も抱かれる側なら、私は抱く側に回るわ。愛のために! タチが嫌いってわけじゃない。むしろ愛する人を悦ばせる・喘がせるのは大好きよ。ああ、どうして私には男根がないの!?あの人の最奥を貫けるだけの巨根があれば、彼も私のことを好きになってくれたかもしれないのに!」
四国のキャラが立った。やっぱ四国はホモの六助好きの女の子だ。「六助さまあっ!」



盲人は愛することができない?そんなのは嘘だ。昔の人の考えはとても愚かだね。
わたしは今、不治の病に冒されている。病名は恋愛、症状は君への激しい劣情だ。
ああ、きっとこの苦しみは、君にしか治せない。憐れな重患に特効薬をください。



生死が重なる。自我というものはこんなにも不安定な概念なのかと思い知る。
列の最後尾を歩きながら、ふと自分が生きているのだという常識を失う。
これはもう記憶喪失に近い。
(どんなに空が青くとも、夕日が美しくても、夜空に星が輝いていても、)
(雪は「雨ほど多弁」ではなく「霧ほど寡黙」ではない。)
君と触れあっている時、やっと自分の鼓動が聞こえてくる。生きていることを思い出す。



(ユタは子供のように何でも問うけど、何でも知ってるイリスは答えを教えてくれない。)
君と僕は根本的に違う。僕の常識は君に通用しないし、それは逆も同じだ。僕が最高の言葉で口説いても、君には苦痛でしかない。
今、自分が何処にいるかわからないほど、僕は君を盲信しているっていうのに、君は涼しい顔でそっぽを向いている。
「……」
灰色の雲の割れ目から、白い白い光がにじんで光っている。
悲しさに胸がガリガリと削られていく。
どうすればいいだろう。君を思いきり殴って記憶喪失にすれば、僕にまた笑いかけてくれるだろうか。
わからない。
僕が本当に欲しいと泣きながら請うたものは、どんな形をしていたっけ。
(大人になればもっともっと手のひらが大きくなって あめだまをもっともっと受け取れるとわくわくしていたのに)
首から提げたロザリオが重い。
僕はどうしたかったのだろう。彼とずっと友達でいたかった?
永遠(とわ)の約束ができなかったから、無理にでも愛し合いたかった?……わからない。
常に飢えていたことだけは覚えている。
君は死にかけで、実際もうすぐ死ぬことになっていたから(たとえ復活しても、それはもう僕の愛した君自身ではない。)



もう会わないと決めたのに。あなたに似合うとあなたが好きだと言ったものばかりが私の空っぽの家を埋めていく。もはやあなたの名前は呪文のように、どうしようもなくなったときに泣きながらつぶやくものになりました。大切なあなたに、「お前がいてくれてよかった」と言ってもらえるように努力していたつもりです。私はあなたの有益なものになれていましたか? あなたを諭すほど私は聡明ではなかったのに、嘘八百を並べて必死に取り繕っては誤魔化して笑っていました。蟲がわんわんと私の周りに群がってきます。手で払いのけることもできず、あなたに愛の言葉を語るたび、口から体内へとそれらは入っていきました。噛まずに飲み込む異物が、吐けもせず、腹に溜まっていく。童話の、狼の重たい石のように、腹を引き裂いて全部ずるりと取り出してしまいたい。ああ、ああ、私は弱虫だ。臆病者だ。何も出来ない子供のままなのだ。私に何ができたというのか。ただ、彼女の脳髄に黒いしみを植えつけただけじゃないか。なすりつける愛なんて、どんなに真実だと、純粋だと訴えても、所詮はただの欲望、もしくは傲慢なエゴイズム。どうして私は彼女を苦しめてまで悦んでいたのだろう。彼女の涙を舌で舐めとるたびオーガズムに酔っていたのだろう。私は取り返しのつかないことをしてしまったのだ。だから、彼女はもうここにはいないし、私の家はいつまでたっても空っぽなのだ。



にわとり と たまご
愛したのが先か憎んだのが先か



超深海層hadopelagic
中古品 セカンドハンド
ジェネラル 将軍!!



腐っていくあなたの体を抱けないのなら僕
の愛は偽物だったと認めるような気がして
すごく嫌だっだたから目隠しをして君の唇
に口付けを落としてから首筋に噛みついた



あなたが
いるから
しのうと
てくびをきることも
いきをするのをやめることも できない
まぬけで おろかな 聖者のままなので
す。



僕の目に映る世界には、最初から君ただ1人しかいない。
君がまだ誰のものでもないなら、僕だけのものにしたい。
贄になって不味いと笑われるなら、いっそ、僕の口の中に入ればいいよ。
得意顔で手を差し出すから、何も知らないふりをして握り返してほしい。
最初はただ、純粋に、君を支えたかったんだと思う。
僕は物事の加減がよくわからない。一度傾けば、君に全体重を乗せてしまう。そうして君の華奢な体がひび割れて四散してしまうのなんてみたくないから、僕は派手なものを着飾って自分を頑丈にみせている。
いつまでたっても未完成の僕を、最初から完成している君は、どう思ってくれてるのかなあ
君に目隠しをしてでも。僕は声が出ないように首を吊って、君を強く抱きしめて、その無垢な体に悦びを教えてあげる。
僕が君を誰よりも愛しているのだということを、体で感じてくれるなら。啼きながら、僕は君を咀嚼する。



うわーあーもー
つっこさんの5ネタでフクロウ×カラスの百合かこうかなあああ
君に撃てない的は〜♪のあたりとか梟→→→烏っぽくてたまらん



はじめ 春は安にいじわるだといい(7歳と5歳くらいの時)
剣の訓練だと言って裏山で、安を枝でびしばししていじめたり
蛙を安の服の中に入れたり 「!? ひぎっ!!」安大泣き
真ん中の子って親の愛情を兄と弟にとられるから不良になるケース多いらしい
でも永寿が生まれたあたりから治る
永享の乱からの逃避行中に、春は完全に弟思いのお兄ちゃんになるのです


日本史もっかい習いたいよ〜 中世〜 中世〜
高校で受験用にがんばって覚えた知識もどんどん忘れてってる…!><