逆説の日本史7が悪評ばっかりの義教さん褒めまくりでふいた。
あてなるもの いみじう美しき稚児の 覆盆子など喰いたる(枕草子@清少納言)
赤松貞村はノリリンより年上だから稚児とか小姓じゃないんですがUH伊豆は呪術とかで見た目が若い。
私が私で在るために 私は私を沈め続ける。
暗い暗い沼の底へ。深く深く。二度と光など見ぬように、重く。
「義円」は「義教」になることを望んでいなかったとしたら、まさに悲劇。三国志の、魏の曹操に無理やり出仕させられた司馬懿みたいな。
でも義教になってからはドS覚醒。万人恐怖は幼少の頃から抑えていた嗜好を存分に発揮していただきたい。理性=義円・本能=義教。
伏見さん、満済さま、貞ちゃん。
「面々用い申さずんば正躰あるべからず。ただ兎も角も面々相計り、然るべく様に定置くべし」(建内記)
私が誰と決めても家臣らが納得しなければ意味がない。私が死んだ後に皆で相談して、相応しい者を選ぶがよい。
5代目義量が夭折し、義持に跡継ぎはいなかった。しかし義持はこのような言い分で次代を決めずに他界した。
満済ら有力武将は義持の弟4人の中からくじ引きを行う。将軍になりたがっていた鎌倉公方・持氏の存在は完全に無視されていた。
もし、義持が次代将軍に持氏を指名していたら、他の者たちはその決定を受け入れただろうか。否、おそらく拒絶しただろう。
だから、義持は最後まで誰と言わずにいたのではないか。なあんて仮説を妄想しては楽しい毎日です。
「まるであなたが逝くような暗い顔ですね、義教様」
「そう言うお前は、なんとまあ穏やかな面よ。満済」
「……義教様、あなたは私が死ぬことで、己を諌める者がいなくなることを恐れておいでですね。
けれど、どうぞお心安らかに。私はもはやあなたのおやりになることをお止めしません。
あなたは己の心のままに、自分の信ずる道をお進みください。それが私の願いです」
満済の笑みにつられたように、義教もふっと小さく笑った。
「そなたの願いとは、太平の世か。儂にそれができると、本当に思っているのか?」
「太平の世……? ふふっ、そうですね。けれど、私の願いは天下を奈落へ落とすものかもしれません」
「奈落とな」
「私の願いは、ただひとつ。とても小さな、約束を守ること。それが果たせるならば、他に何も望みません」
「約束とは、一体何じゃ」
「それを、口に出さぬことも、約束の内なのです。お許し下さい」
「……」
「義教様、お手を拝借いたします。私の拙い法力を、少しだけ貴方様にお分けします。役に立つかはわかりません。
義教様にとって、不愉快なものになるかもしれませぬが……どうぞ、この満済めの形見と思うて、お納め下さい」
病に伏せる満済の掌は冷たかったが、義教の指先の方がより冷えていた。
微かに触れあっている皮膚を通して、目に見えぬ何かが伝わった。温い水を飲んでいるような気分だった。
心地よくも感じなかったが、義教は満済に礼を言った。
満済さまと九官鳥。『魔将軍』の満済さまのかっこよさ=プライスレス