神鍋高原マラソンに参加して!!
2000年8月28日
青木浩一
スキー場で有名な神鍋高原(兵庫県城崎郡日高町)で、夏マラソンを走って来ました。本来夏はマラソンのシーズンオフで、マラソン大会も近畿地方では、ほとんどなく、唯一行われていますのが、第21回を数える「神鍋高原マラソン」です。
8月26日(土)、地元の「奈良市民走ろう会」のメンバー11人と車3台を連ねて、AM8:00に奈良を出発いたしました。
第二阪奈 ⇒ 阪神高速 ⇒ 近畿道 ⇒ 中国道 と走り、福崎インターで播但道に入ります。そして和田山インターで下りて一般道路へ。途中で出石町に立ち寄り、名物の「出石そば」で昼食、しばし城下町を散策しました。
真夏の暑い気候にもかかわらず、観光客の多さには少し驚きました。
3時前に、日高町の会場である「県立但馬ドーム」に到着、受付を済ませる。
但馬ドームは、面積が甲子園球場とほぼ同じの大きさで、屋根と壁側の4分の1が開く開閉式ドームとして日本唯一のドームです。
車でマラソンコースを下見する。小生以外は何度も参加しているメンバーより、色々とアドバイスを頂く。
今夜の泊りのなじみの民宿に到着。しばし休憩の後、かるくジョギングに出かける。雨が降りだし喜びましたが、つかの間の夕立でした。
入浴後、懇親会を兼ねての夕食は多いに盛り上がり、明日の英気を養いました。
8月27日(日)の大会当日も、快晴のお天気で暑さが思いやられます。
暑さゆえスタート時間も早く、ハーフが8時30分、10キロが8時55分スタートとなっています。(小生はハーフに参加、奈良の仲間は5人がハーフで、7人が10キロに参加)コースは、10キロの周回コースでハーフマラソンは、2周いたします。
8時30分、約1000人のランナーが但馬ドーム前を、スタートしました。
「ここで一句」
・夏マラソン 神鍋を駈ける 日高人
★日高人(ひだかびと)の定義
1、日高町に住んでいる人
2、日高町に以前、来たことのある人
3、今、日高町に来ている人
4、日高町に来たいと思っている人
5、日高町に関心を持っている人
上記の方を日高人と呼んでいます。そして本日、マラソン大会に来られたランナーの方、スタッフの方、皆、素晴らしい日高人です。頑張って下さい。日高町挙げて歓迎いたします。歓迎のマイク放送が、会場一体に響きわたります。
夏の厳しい日差しの照りつける道を、一路走りつづけます。日陰の全くない田んぼの中の道、直射日光がこたえます。給水ポイントでは、しっかりと水を補給、また、途中に3ヶ所のシャワーが設置されています。
「ここで再び一句」
・夏マラソン シャワーの雨に 架かる虹
シャワーを通過する時に、綺麗な虹が見えます。
何とも言えぬ清涼感のある光景です。
コースは、全般的には平坦ですが、途中に2ヶ所に急坂があり、その内の1ヶ所が最難関の長い急坂になっています。
1周目は最難関を何とかクリアー、この坂を超えると一転して長い下り坂となります。ここはスキー場の横で景色が抜群で気持ちの良いコースです。
夏場は、パラグライダーや、グラススキーで賑わいます。
下りを快調に飛ばしますが、あまり飛ばしすぎると後で足にきますのでセーブ気味に下ります。途中に早咲きの「コスモス畑」もあり心が和みます。
何とか1周目は走れましたが、2周目からは足が重たくなり、暑さがこたえてきました。給水所で、頭から水を被り、さらに体に水をかけて暑さをしのぎます。
西気小学校の前では、多くの小学生が応援してくれます。特に西気緑の少年団の子供達が、プラカードを片手にランナーを応援します。プラカードには、歓迎メッセージを送って返事のあった人達の名前を書きます。当日は「ナンバーカード○○番の○○さん、頑張って!!」と子供達の元気な声が神鍋高原にこだまします。自分の名前に気づいたランナーは思わずビックリ!!
(注)参加者には、案内状と一緒に、スタッフの直筆メッセージが事前に送付されてきます。このメッセージに返事を出した方が、プラカードに記入されているのです。小生はこのことを知らず、返事を出していませんでした。来年は必ず返事を書いて送ります。
小学生の声援に励まされ頑張るが、2周目の最難関の急坂で足が重く、ランより歩きに切りかえる。天気予報によると「36度の暑さ」との事です。この坂の付近からは、多くのランナーが歩き出します。約1キロの急坂を歩きでカバー、坂の頂上手前でで最後の給水をして、残り3キロを一気に下って走ります。
最後の力を振り絞り、但馬ドームのゴールへ制限時間内にゴールイン!!
ゴールには、嬉しい「花のプレゼント」が待っています。
毎年、無事ゴールしたランナーに花のプレゼントがあります。これは清滝小学校の緑の少年団が、サルビアなどの多年草を鉢植えで育てているのです。多年草には「末永く交流が続きますように」という願いが込められているのです。今回の花は「なでしこ」の花でした。
「ここでまた一句」
・なでしこの 花に願いを 夏マラソン
小生も花のプレゼントに嬉しくて、その少年と握手を交わしました。
子供達が世話をした花は、きっとランナーの心を癒すでしょう。そして、来年また再会を果たすことを期待いたします。
レース結果の記録表のスピード配布にも驚かされました。
完走後、ゼッケンのバーコードをなぞるだけで、即座に本人の完走賞が出てきます。大変嬉しいシステムであり、心配りだと思います。
疲れた肉体と、満足した心で民宿に帰り、一風呂浴びて生き返りました。
そして皆と飲んだビールの味!!完走した者にしか味わえない、感動の味でした。
今回初めて神鍋高原を走りましたが、素晴らしい日高人に触れ、思いで深いレースになりました。来年も是非、参加したいと思います。その為にも次回は歩かないように、練習を積み重ねたいと思います。
ひとつ残念なことは、完走後に「冷たいスイカとトマト」の食べ放題があのに気がつかなかったことです。来年は必ず完走スイカとトマトを思う存分に堪能したいと思います。
ただ、やはり真夏のマラソンはきついです。同僚の一人もゴール後に、脱水症状で救護室で手当てを受けました。ハーフより10キロ位が、夏場は適当かも知れません。自分の年令と体調を考えて、これからもマラソン人生を続けて行こうと思います。
★ちなみに我が「奈良市民走ろう会」のメンバーは優秀で、
K・Kさんは、10キロ女子50代の部で、連続優勝を飾りました。
またY・Aさんは、10キロ男子30代の部で6位入賞、
K・Aさんは、ハーフ女子40才代の部で、5位入賞されました。
完
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