住職のひとりごと(2002年〜)

2008年09月28日

世話方会

私のあずかる寺のご門徒は周辺のムラ(地区)に点在しています。「このムラの○○姓の家はご門徒」といった感じです。そのため、各ムラごとに世話方(地区役員)がいてくださいます。 
今日「世話方会」がありました。労組風にいうと、総代会が執行委員会、世話方会が定期大会(あるいは中央委員会)といった位置づけです。(といってもご門徒は少ないので「5軒に一人は役員」ですが・・) 

ここ数年は、庫裏の建替え、山門と土塀の修復と「懸案」がつづき、緊張した討議がつづきました。今年は総代さんの報告や提案への質問もわずかで、報恩講の準備日程を決めて1時間半ほどで終了。 

その後、総代格の役員が残って話し合い。 
「数年後、親鸞聖人七百五十回御遠忌を勤めよう」との話でした。 
まだ、イメージを作っていく段階。幹部役員ひとり一人の意見も違いますが、ご門徒のほうから御遠忌の話が出たことに感動しています。 


今日は午前中に法事や月忌参りを勤めてそのまま世話方会。昼食はとれなかったので、早めの晩酌をしています。



2008年08月09日

突然、声が・・

たいしたことではないのですが・・ 

2か月ほど前、勤行の途中で声が出なくなり、完全にお勤めを止めてしまうということが起こりました。その後、時々似たようなことがおこります。 
「のどのイガイガがだんだんひどくなって、ついに出なくなった」というのではありません。むしろ調子よく声を張っていたら突然出なくなる」という感じです。 
多くは、三重念仏などで起こりますが、今日は法話後の御文拝読で起こりました。 

住職暦15年、新人僧侶ではありません。また、大学時代は合唱団でしたから声を出すことには慣れているつもりです。でも、いままで経験した声のトラブルとはなにか違います。 

痛みはなく、すぐに回復するので、日常生活には支障ありません。歳をとって声もスタミナがなくなったということでしょう。 
でも、ちょっと気になっています。



2008年08月03日

ご門徒からの熱い話

「少しでも涼しい時間に」と朝から墓参りや祥月参りをしてきました。それでも、あごからポタポタ汗が落ちました。 

今日お参りしたお宅で、ご門徒の70代の女性と死刑の話になりました。 
「私は絶対廃止すべきだと思う。でも、最近は必要論ばかりを聞くので恐ろしい」とご門徒の女性。「どんな理由をつけても、人を殺してもいいということにはならない」と熱く語っておられました。 
「私も死刑に反対です」と話したことで、話題は最近の凶悪事件へ。その後、近所で亡くなった人や亡くなったご主人の話。そして再び死刑廃止論・・ 充実した時間でした。 

このご門徒は、ご近所ということもあり私が子どものころからよく知っています。寺の法座にもよく参加してくださいます。ただ正直なところ、社会問題を熱く語るかたとの印象はありませんでした。 
しかし、今日のお話は、仏教語は出ないものの、還相社会学京都大会と同じ熱いものでした。「死刑制度がなくならなければ、凶悪事件は減らない」など、先週の講師陣と同じフレーズもいくつかありました。 
京都がよみがえる時間でした。 





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