★★★ レイアウト半景(左) ★★★




ベースの製作

 プランが固まりましたので、いよいよベースの作成です。大きさは1800×900です。ベース作成の行程をを5工程と考えて、作業を始めました。 
 
  (1)フレームづくり 
  (2)ベース張り 
  (3)自室へ搬入 
  (4)レイアウトのけがき 
  (5)スカイボード等の取り付け 
 
 フレームが全ての重量を支える構造とし、目の時型の頑丈なフレームを構想しました。たまたま垂木材が余っていた為、材料はそれを使いました。ベースにするベニア板は、実際1800×900ではありません。乾燥収縮に備えて、1820×910程度です。これを頭に入れて、サイズを切りつめます。仕上がり寸法を1800×900とするため、スカイボード、サイドボードの厚み分を切り落とします。フレーム、ベースとも何とか直角を出したつもりで、フレームにベースを釘で仮止めしました。ところが日曜大工の悲しさ、精度(直角)が出せません。フレームとのサイズの違いが、最大5ミリありました。予定の運転席ポジションからは丸見えです。いきなり頭を抱えてしまいました。 
 
 修正するとしても、良い考えが浮かびません。フレームを削るのも困難、ベースを5ミリ削るのも、鋸では大きすぎ、カッターではベースは厚すぎます。

 閃きは突然でした。この段差を活用して防塵対策が出来ないでしょうか? この段差(サイズ違い出来た溝)にアクリル板を落とし込んでしまえば、見栄えのいいものにならないでしょうか? 早速、大形カッターでベースを刻みます。手は水ぶくれになり、握力はなくなり、散々苦労してフレームからベースを5ミリ削りました。これがローコストの防塵対策の基礎となりました。ここまで突貫工事で2〜3日掛かっていた気がします。とにかく、腕力勝負でした。 
 続いての腕力仕事は、2階の自室への搬入です。搬入後のゴミ対策に備えて、自室の砂壁には、コーティングをすることにしました。木工ボンドを水で溶き、園芸用の加圧型手動式スプレーで壁面に吹き付けます。(数年った今でも、まだある程度の効果はあります。) それがしっかり乾いた後、狭い階段を畳の化け物を持って上がります。文章で書けばほんの1〜2行ですが、クタクタになってしまいました。
 
 ここから、やっとワクワクする作業が始まります。1/10のプラン図に1センチ角で升目を入れ、ベースに10センチ角で升目を入れます。そしてけがきの開始です。Rのけがきには、専用の定規を作りました。定規は、線路の中心線、道床の両端が書けるようにしておきました。未だ平面ではありますが、全容がだんだんと見えてきました。 

 次の作業は、2D→3Dへの作業です。書き終えてから、レール踏み面の標高を考え、最大勾配を5%(※1)とし、勾配のスタート位置を逆算しました。逆算にはエクセルを使って、距離を出してみました。

 計算上の最高地点と、計算上の最低地点との差は9センチでした。これを単純に5%勾配(※1)で考えますと、勾配区間は約2mとなります。ちょうどトンネルの中で立体交差します。これに路盤分の厚みが加わります。施工・運行共に厳しい設計です。

 勾配区間の路盤用に、5ミリ厚のベニアを買ってきました。勾配区間のレイアウト部分を描き、路盤を切り出します。ベースに仮配置し、ここからまた頭をひねります。メンテナンスピットを設けないと、車両が立ち往生した時にどうしようもありません。

 発泡スチロールの下駄を作り、路盤を仮配置して、スカイボードのメンテナンスピットの場所を考えました。腕の太さ、線路への到達を考えると、スカイボードにはメンテナンスピットが3カ所必要と考えました。スカイボードにはピットの穴を糸鋸で開け、蓋を取り付けます。そしてサイドボード共々、釘止めしました。

  ※1 5%勾配=実物と違い、1mで5センチ登ることです。  
    
 たかが5センチと侮る事なかれ! 鉄橋の上から、転がり抵抗の少ないカトーの客車を解放するとどうなるのでしょうか? 実は下の駅構内まで楽々と達してしまうのです。不幸にして運行中解放なんてことが起きた場合、大惨事が発生です。また、機関車にとっては上りは過酷な状態となり、また下りも加速がつきやすく、これまた危険な状態となるのです。 

2003.4.13 初版