★★★ 森林 ★★★




線路のプランニング

 容積が決まると、今度は線路配置をあれこれと考える段階に来ます。ここで、イメージをいろいろと膨らますのは、私もそうでした。実景から風景を切り取ったり、プランの為に様々な風景を合成したりと、それは楽しいプランの世界です。

 ある程度まとまってきたら、2Dとして図面を起こしましょう。グラフ用紙にゴシゴシ書いて、気に入らなければ消せばいいのです。ここでは、まだ2D、すなわち2次元の世界として、図面を起こしておけばOKです。

 1800×900のサイズでは、8の字+エンドレスで距離を稼ぐプランがよく使われます。走行距離を長く取る、または、高低差を取ろうとすると、必然的にこのプランとなってしまいます。しかし、このプランは曲者です。では、どこが曲者なのでしょうか?
 このプランの曲者な部分は、2Dではわかりません。3次元化した時に、初めて気づきます。立体交差が発生するはずなのですが、建築限界を知ってますか?

 建築限界とは、列車が通過するに当たり、必要な空間と考えればOKです。直進する列車よりも、Rを通過するケースの方が、Rの内側により多くを必要とします。わからなければ、模式図を書けばすぐに気づくでしょう。

 もちろん、建築限界は、左右だけではなく上下もあります。上下は、電化・非電化により大きく変わってきます。左右よりも、この上下を理解しないとプランニングは”絵に描いた餅”となります。

 実物に比べて強いR、比べ物にならない勾配を持つレイアウトでは、最終的に破綻します。エンドレス構成の場合、”登りがある=下りがある”と言うことです。それはすなわち。登り勾配では機関車は喘ぎ、下り勾配では予想以上に加速されるということです。列車全体の重さは、模型であっても機関車にとっては”重い”ものなのです。

 私の実験数値では、下記の結果でした。

 ・許容できる勾配
   最大3%(1m走って3センチ)、可能な限り排除する。

 ・最小R
   R=280以上を基本とする。
  
 様々な車両を、様々なR、勾配で走らすには、なるべく悪い条件は省かねばなりません。欲張って5%勾配を持たせた場合、ジェットコースターを連想させる走りとなります。くれぐれも欲張らないことでです。電化を捨てるだけでも、勾配は緩やかになります。
 

2003.4.13 初版