★★★ 山村 ★★★




レイアウトサイズの決定

 ジオラマを作るに当たって、その課程を公開されているページは多いと思います。私自身、かつてはそうやって公開を行っていました。webサーバーを立ち上げたので、容量的な不安はなくなりました。従来、書けなかったことを新たに書くことにします。

 さて、ジオラマを作る時に、真っ先に考えなければならないことは何でしょうか? 線路配置ですか? 風景ですか? 構造ですか?

 私の答えはそのどれでもありません。私の答えは、”設置体積はどこまで許されるか”なのです。では、設置体積とはどういう意味なのでしょうか?

 設置体積とは、レイアウトの、縦・横・高さのことです。大きさなんてと、簡単に考えていませんか? だとすれば、それは非常に恵まれた方です。おそらく大邸宅に住まれているのでしょうね(笑)。

 一般的な六畳間のサイズは、縦3600×2700です。この中で、畳1枚のサイズ、すなわち定尺ベニヤサイズを作成し、維持管理しようとすると、どうなるでしょうか? やってみればわかりますが、作業中は、畳2〜3畳分のスペースが使われてしまいます。どんなに片づけ上手であっても、道具や部材が一時的であってもスペースを取ってしまいます。

 そうなってから、”しまった”では遅いのです。気づいた時には、部屋の中の構造物は、安易に動かせない状態になっています。最悪の場合、”部屋から出せない”ことも起こりえます。引っ越しする可能性がある場合、それは悲劇となります。

 プラン時には、次の順で検討をすべきではと、私は思います。
  (1) 設置場所はどこ?
  (2) 設置体積はどこまで許される?
  (3) 搬入・搬出経路は?

 検討するには、方眼紙(グラフ用紙)が便利です。これに部屋の間取りを書き、物の配置を書きます。平面的な配置が決まったら、今度は断面を想像しましょう。余力があれば、実際に書くのもいいでしょう。まるで弱電の設備図面のごときですが、イメージは実際に図に落とすのが正解です。”イメージ=曖昧な物”では、後々、後悔することが多く発生します。あの時、もう少し突っ込んで検討しておけばと思っても、後戻りには莫大な工数と費用が発生します。

 900×600位のレイアウトなら簡単に修正できるでしょう。その場合、移動させる必要が発生しても、さほど苦にも思わないでしょう。なぜなら、重量的にも軽く、サイズも小さい為です。ところが、1800×900となると修正は困難です。まず、移動させることが大変です。修正がレイアウトの基礎(下部)からであれば、場合によってはひっくり返す必要があります。
 
 単なるフラットボードならしも、背景ボードなどがついた場合、その移動・修正はとんでもないことになります。最初の考えが甘いと、後で苦労することになります。


2003.4.13 初版