高 森 駅


 

<高森駅 曇り>


高森へ降りる 門デフC12(※1) 高森駅 晴れ

●かつての旅行記録より抜粋(1)

 ユースに戻り腹痛を治した後で荷物を積み込んで外輪山一周ドライブに出発した。変化に富んだ走りがいのあるコースであった。南側からみる阿蘇もなかなかであった。景色を楽しんで運転していたため、鼠取りに捕まらなかった。高森駅付近は信州の山並を思わせた。

『ここは信州とちゃう(関西弁で”違う”の意味)か?』
『確かに似とるな。』
『グリコのポッキーか何かの宣伝に使えそうやな。』
『あの駅なんか、完全にメルヘンの世界やな。』
『いえてる。』
『のどかな風景やな。』

●かつての旅行記録より抜粋(2)

  風景が妙に懐かしくなってきた。山の緑が、木が、バスが外輪山の頂上に近いことを私に教えてくれた。高度計で高度を確認することもなかった。ここは昨年友人と九州に来たときに車で通ってはいない。しかし風景が何故か懐かしい。最初に尾道の駅に降り立ったときに私が感じた気持ちと同じ気持ちになっていた。

 どうやら峠を越えたようだ。風景が何処となくモノトーンに近い。阿蘇の灰を被り続けているからか。幾つかのトンネルをくぐると、眼下に高森町が見えてきた。進行方向に向かって11時の方向に見覚えある阿蘇山が見えた。山頂が雲とも煙ともつかないもので隠れている。あれがモノトーンの元凶だ。高森は灰色の街だった。ユースホステルのある場所とバスの通過の関係が判らなかったので、南阿蘇鉄道の高森駅(終点)まで行って降りた。

(懐かしいねここは・・・・・)
(昨年、来たなあ・・・・・)

 以前、ここに来たときは、私は風景の説明に『信州』という言葉を使った。しかし現在の風景は何といったらいいのか。鉄道模型のセットの上にたくさんのホコリが溜まった状態といったらいいのか。駐車場や駅のホームに残る灰。どこを見ても灰。当たり一面灰。火山活動が活発な阿蘇の近くにいるから仕方がないと言えばそれまでなのだが、とにかく灰、灰、灰、灰!


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 (※1) このC12については、『南九州の鉄道と模型』のHPで詳しく紹介されています。
      (鉄道のお部屋メニュー>JR指宿枕崎線)
      『南九州の鉄道と模型』へ移動するには、下のボタンをクリックしてください。

  

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