10月10日(日)
上陸2日目、朝6時半に起床。今日もいい天気です。なんか嬉しくなっちゃいますね。朝風呂に入り、バイキング形式の朝食をダラダラと済ませてチェックアウト。さあ、今日は霧島を観光しつつ指宿まで移動だ。どちらも私には未開の地。ガイドブックによれば霧島スカイライン、指宿スカイライン、そして砂風呂等見所が多そうで、出発する前からもうウキウキ状態(笑)。んじゃま御両人、張りきって行くとしましょうか!
9時に宿を出発。まずR57を通って熊本まで移動。朝ということもあり、道は空いてますね。但し反対車線は大渋滞で、阿蘇へ向かって長蛇の列でした。 さすがに連休中だけのことはあります。ちなみにこの渋滞、九州自動車道の熊本ICから続いてました。ここまでして観光地行きたいもんなんスかね?家族サービスも堪らんなあ。実はこの光景を見て嫌な予感がしたんだけど、この時は大して気にせず。ちゃんと予感を信用してルートを変更していれば、この後しんどい思いをせずに済んだんだけど…(^^;。
熊本ICから高速へ乗り、霧島まで大移動開始。ここでいっちょ!といきたかったけど、事前に320九州支部の方に取締情報教えてもらってたんで、セーブして車よりちょっとだけ速いペースで走行。そういえば何箇所かレーダーが反応した場所がありました。ま、覆面さえいなけりゃどうって事ないんですが。
まあ無理はしたくなかったんで、そのペースを維持しつつ宮原SAにて最初の休憩。ここで気になる情報を入手。どうやら霧島方面が渋滞してるようなんです。再び嫌な予感が(つまりチャンスは2度あった訳だ)。しかしこの時もバイクだから大丈夫だろう、という甘い考えから予定を強行することに。後で後悔することになるとはねえ。トホホ(>_<)。
再出発し、えびのJCTで宮崎自動車道へ分岐して小林ICへ。そして情報通り、インターは凄い事になってました(苦笑)。ごったがえす車とバスでスリ抜けもままならず、料金所へ辿り着くのも大変な状態(汗)。し、しまったあ!さっきまでエラそうに渋滞車を馬鹿にしてたのに、結局自分もその1人になってるぢゃないの!あ〜あ、なんてこったい!ヒイヒイ言いながらなんとか料金所へ辿り着き、暑さでバテてしまったので小休止。オイオイ、この先どうなってるんだ?もしかして上までこの調子ぢゃないだろうな?そして最悪の予想は現実のものとなる(笑)。
リスタートして霧島方面へ。えびのスカイラインを走り出したけど、行けども行けども金魚のウンコ状態が延々と続き、ワインディングを楽しむもヘッタクレもない。しかもまだ山の麓ですよ。何とかスリ抜けで進んでいくものの、道もそう広くないんで止まる事もしばしば。何をする前からもうヘロヘロです(笑)。来るんぢゃなかった(爆)。渋滞の方は生駒高原を過ぎた辺りから動きだしたけど、車の後ろについてノタノタと走行。そういや生駒高原で320南九州支部長'sZZRを発見したけど、オーナー探してる余裕もありませんでした。それどころぢゃないんですよ。
11時半頃、やっと市営露天風呂へ到着。しかし既に3人共入る元気無し(笑)。ここでゆっくりしてたら指宿へ行くのに不安があるんで、パスして先を急ぐことにします。せっかく前まで行ってもったいなかったけど、この際しょうがないか。
疲れた体にムチ打って先へ。再び賽の河原で渋滞…。もう観光どころぢゃないよ。ビジターセンターなるものがあったんで昼飯食おうとしたけど、こっちもアホほど人がいる。一体何だってんだよぉー!九州中の人が集まってるんぢゃねえのか?!(爆)。こんな所で食えんてことでMAPを確認し、再び九州自動車道へ乗るべく横川ICを目指すことに決定。結局渋滞に巻き込まれに来ただけだった(爆)。景色は綺麗そうだったけど、何一つ覚えてませーん。ほんと何しに行ったんだろう、私達(笑)。
霧島スカイラインからR223を抜けて下山開始。さすがに下り道となると空いてるけど、もはや疲れ果てて楽しむ元気も無いです(笑)。途中、県道へ分岐する角のコンビニで昼食休憩。御当地物も何もあったもんぢゃない、まさに最低のシチュエーション(失笑)。ちなみに私は疲れすぎて食欲が無く、ほとんど何も食いませんでした。
ボーっと体を休めてると、前を320南九州支部長'sZZRがタンデムで通過。あらー、また声をかけそこなっちゃったな。今回はご縁が無かったってことですね。まあ来週の320西Mでお会いできるかもしれないし(注:会えなかった)、クラブに所属してればいつか必ずお話する機会があるでしょう。またその時にでも、じっくりと。
長時間休憩の後、そろそろ行かんと時間がなくなるってんで嫌々再起動。横川ICから再び九州道に乗り、一路鹿児島方面へ。今度は意識してセーブするのではなく、力なく千鳥走行(笑)。気持ち的に乗ってこないんだよねー。
そのままダラダラと南下し、桜島SAにて休憩。そうだ、ここから桜島が見えるんぢゃないの?元気の源を見つけた気分で見に行ったけど、残念ながらモヤって見えませんでした。今日はもう萎えっぱなしやな。少しでも元気を出そうと思い、そういや今日はまだ1枚も写真を撮ってなかったんで、気晴らしにパシャパシャ。
九州道終点、鹿児島IC到着。ここから道なりに指宿スカイラインへ突入です。さあ、今度こそ楽しませてくれるかな?様子見気分で進んでいけば、道はほぼクリアー。よし、ぢゃちょっとだけ!とペースを上げていきます。
道は尾根伝いに登ったり下ったりしながら、私好みの高速コーナーが結構あってなかなかいい感じ。おお、面白いぢゃんこの道!今日初めて走ってて楽しいと感じました。途中遅い車につかえたこともあったけど、走りやすい道なんで特に気にならず、あんまし気持ち良かったんで一気に走り抜けちゃいました。いやー、やっと満足できましたね。やはりツーリングたるもの、こういう味付けがないと片手落ちってもんです!この道は個人的に気に入って、何度でも走りたいと思いました。指宿に再訪する理由ができちゃったなー。また今度、ぜひベストコンディションで!
スカイラインを通り抜け、同じような感じの県道を尾根に沿って池田湖方面へ。この道もかなり楽しめました。池田湖畔に到着し、あまりに駆け抜けてきたんでドライブインで休憩。ここは“イッシー”という怪獣がいることで有名なのだそうな。ふーん、こんな小さな湖にねえ。他にも“世界一うなぎ”とか訳のわからん看板があって、観光地としての怪しさを倍増させてます(笑)。辺りのドライブインは結構潰れてたから、もう嘘だってチョンバレみたいですねえ(爆)。ま、休憩するにはいい場所なんで、よかったらどうぞ。
山川町に入ってから町道をショートカットして港へ。ここから錦江湾を渡って向こう岸の根占町へ約1時間で行けます。但し1日6便。だから時間が心配だったんですよ。どうやら1隻でピストン輸送してるみたいですね。明日の最適な時間を確認し、陽も陰り出したので宿へ向かうことにします。本日の寝床は『かんぽの宿指宿』。今回はかんぽづくしってことで。まあ安心して泊れますからね。
R269〜R226経由で5時過ぎに到着。阿蘇のはボロかったけど、このかんぽの宿は結構綺麗。部屋も3人には広すぎるくらいでした。前日と同じく先に温泉入ってゆっくりと疲れを癒し、食堂で御当地物に舌鼓。うーん、今回のツーリングは晩飯がリッチで嬉しいなあ。食後は部屋に戻ってビール片手にダベリング。ふう、今日はホント疲れました。テレビを見つつ横になってたら、いつのまにか眠っちゃったりして。本日の走行距離、352km。
10月11日(月)
翌日、九州最終日。いつものように6時半起床。もう今日は帰ることを考えなきゃいけないのか、早いなあ。眠い目をこすりつつ朝風呂に入り、グズグズ朝飯食って出発の準備。とりあえず本日午前中の予定は、指宿名物『砂風呂』を堪能することです。普段先を急いでばっかいますからねえ、たまにゃこういうのもいいでしょう。一体どんな感じなんでしょうか、温泉好きの私としてはメッチャ楽しみ!そいぢゃちょっくら行ってみますか!
宿を9時に出発し、R226を指宿市内まで引き返して市営の砂湯へ。海岸線のわかりやすい場所に綺麗な建物が建ってました。朝早いせいか、お客さんは少ないようです。受付へ行って料金を支払うと、代わりに浴衣を手渡されます。なんでもスッポンポンになった上で浴衣を着て浜へ行けとのこと。どうやらそのカッコで砂に埋められるようですね。早速着替えて建物前の砂浜へ。そこには屋根のついた砂場のようなものが複数あり、おばちゃん達が砂の手入れをしてました。
ほほう、これが砂湯かあ、などと感心しつつおばちゃん達の所へ行くと、タオルを頭に巻いてここへ寝ろ、との指示。なんだこのおばちゃん、やけに無愛想だなあ。言われるままに仰向けに寝転がったら、おわっ、地面が暖かいぞ?!驚いてる私に構わず、おばちゃんはおもむろにスコップで砂をかけてきます。ああっ、生き埋めにされるぅ〜(笑)。事務的な動きのおばちゃんによって、あっという間に顔だけ残して砂に埋められちゃいました。こんな事は生まれて初めての経験。なんか複雑な気分だな(笑)。
そのままじっとしてると、なんだか体がポカポカしてきました。サウナみたいな感じだけど、湿気ぢゃなくて直接地面に暖められてるんで感覚がまるで違います。おおっ、こりゃ気持ちいい!こういう温泉の楽しみ方もあったのか、としばし極楽気分!
…埋められて5分程経過。なあ、なんか熱ない?(笑)。特に裾のはだけた腕、足先など直接砂に当たってる部分はまるで焼かれてるかのよう。気持ちいいと思ったのはどこへやら、次第に拷問じみた気配になってきました(笑)。全身から汗を噴出し、熱さに我慢できない腕と足は外に出して辛抱したものの、10分過ぎてもう限界!「駄目だ、俺はもう出るっ!!」。その掛け声と同時に、3人共砂から飛び出してました(笑)。
後は建物へ戻って砂を落とし、温泉に入って汗を流します。この感じがまた格別!ちょっと癖になりそうな気持ち良さですねー。あんなに辛かったのに、もう一度砂に埋まりたいと思うから不思議なもんです。これはいいものを体験させてもらいました。この温泉はぜひお薦め!皆さんも機会があったらどうぞ入ってくださいな!
風呂から上がった後、土産の買い物やら酒臭いおっさんに話かけられるやらで時間を潰し、やることがなくなったんで山川港へ移動。まだフェリーの時間には1時間近くあったけど、他へ行くにも時間が中途半端なんでしょうがなく。港では待合室にてボケボケーっと過ごしました。
フェリーが入港したんで乗船し、予定通り12時に対岸の根占港へ出航。これで指宿ともお別れかあ。なんかゆっくりしたようなしなかったような。まあこれが来るのが最後という訳でもないんで、また次回楽しむことにしましょう。フェリー上から開聞岳を眺めつつ、時間の有効活用ってことで昼飯(さっきまで無駄にしてたんだが)。桜島はといえば、相変わらずモヤって見えませんでした。これもまた次回ですね。
40分後、根占港へ到着。ここから帰りのフェリー乗り場である宮崎まで下道で移動です。出航時間は7時10分だから、途中少しは観光も出来そうかな。とりあえずレッツゴー!
まずR269を海岸線沿いに北上。なかなか気持ちいい道だなーと思ってたら、すぐに内陸に入ってしまいました。ちょっと消化不良気味だなあ。そのまま鹿屋市に入ってR220へ分岐し、後はこの道をひたすら宮崎へと移動するだけなんだけど…この国道、かなり交通量が多い。しかも至る所が工事中で、思ったように前へ進めなくてストレスも溜まる一方。景色も平凡パンチだし。うーん、なんか楽しくないぞっ!
特に良さそうな休憩ポイントも無く、仕方なく串間市に入った辺りのコンビニで小休止。経過時間とはウラハラに距離が伸びないんで疲れも大きいです。これではホントただの移動ぢゃないの。このままぢゃ観光する時間もなさそうだなあ。この道がこんなに混んでるとは計算外だったよ、グッスン。
嘆いていてもしょうがないんで再起動。なんとか南郷町で海岸線に辿り着いたものの、状況は変わらず。これが楽しみにしていたフェニックスロードかあ。車が多すぎて気持ち良く走れないし、ここへ来て天気もおかしくなってきたから肝心の景色もイマイチです。全然面白くないぞぉ!
この時点でもう観光は無理と判断したんで道端にバイクを止め、即興の記念撮影会を実施(笑)。三人三様好きなようにバイクの写真を撮って、最後は3台並べてパシャリ。それにしても、もっといい場所はなかったんかいな(笑)。まあこれはこれで記念になるから、良しとしときましょう!
ボチボチ時間も押してきたんでリスタート。後は宮崎港を目指すのみです。しかしスタートしてすぐに雨に見舞われてトンネル内でストップ!最後の最後までテンション下げさせてくれんなあ。幸いすぐに止んだんで再発進し、時計と睨めっこしつつ宮崎へ。宮崎市内ではさらに時間短縮の為、有料道路の一ツ葉道路を利用。私が先頭を走ると道に迷うんで、H也に先陣を切って走ってもらったんだけど、あろうことかH也が道を間違えやがんの(笑)。まあ誰でも道は間違うものだと、逆に私は安心しました(爆)。
宮崎港に6時前到着。乗船手続きにドンピシャの時間ですね。ここから利用するフェリーはマリンエキスプレス。これに乗るのは初めてです。一応予約はしてたんだけど、往路の関西汽船の状況が最低だったんで、帰りくらいグッスリ寝ようと2等寝台へ変更。後で気付いたんだけど、変更しなくとも2等はガラガラでした。よく考えてみたら明日は平日。そりゃ空いてるわな、ちょっと損したか。けど自分だけのスペースで眠れることを考えたら、こっちの方がいいですもんね。金は無くなっちゃったけど(笑)。
乗船後、空いてるうちにと風呂へ直行。この選択は大正解で、狭いながらも十分汗を流せました。風呂から上がったらフェリーはまだ港に停泊中だったんで、どれだけ早かったかわかってもらえるでしょうか?(笑)。後は空いてる食堂で程度の悪いバイキングを楽しみ、食後はやることがないんで早々に自分のベッドへ。はあー、なんか“やり終えた”って感じですねえ。わずか3日間だけだったとはいえ、移動ばかりで観光できなかったのが残念だったかな。個室ぢゃないんでそんな会話もできず、横になってるうちにいつのまにかウトウト(多分まだ9時過ぎ)。旅の疲れが出たんでしょうかねえ、そのまま夢の中へと昇天しちゃいました。本日の走行距離、175km。
10月12日(火)
翌日、朝6時半に起床。うーん、久々によく寝たなあ。とりあえず下船までに朝飯を食う為、誘いあって食堂へ…ってアレ?H也がいないぞ?仕方なくHBKと2人で食堂に行けば、1人で食ってるH也の姿が。オイ君、それはイカンのとちゃうかぁ?(笑)。全く、どこまでもマイペースな奴だ。ちなみにH也に昨夜の事を聞いたら、やっぱり揺れが気になって全然眠れなかったとのこと。ほとんど病気並みの神経質さだな(笑)。揺れなんて全く感じなかったって!アリ?私が無神経なんかな?(爆)。
食後はデッキに上がって景色を眺めてみます。外はすっかり大阪の港風景。いやー、とうとう帰ってきてしまいましたねえ!見慣れない海からの大阪南港も、こうなったら懐かしく感じちゃいますね。それにしても楽しかった数日も、過ぎてしまえばあっという間か。なんか家に帰るのがもったいない気分です。まあ社会人の身ゆえ、そうも言ってられないのが悲しいところ。ま、また次行けばいっか!
フェリーはやや遅れて8時前に大阪南港到着。荷物をまとめて下船準備し、案内を待ってバイクのところへ。荷物装着にモタモタしてた私は、またもや下船ラストとなってしまいました(笑)。皆さんどうしてあんなに早いんでしょうか(君が遅いんや!)。
上陸したら、後は阪神高速湾岸線〜神戸線経由して自宅まで。途中、今回病気療養で参加できなかったチェリーボーイズ副将K吉の家に寄り、チンケな土産と散々な土産話をとうとうと聞かせた後、その場で解散して各自家路に着きました。いやいや、今回もいろいろありました。個人的には立ちゴケという大失態を演じたのが一番の想い出でしょうか(笑)。こうやって笑い話にできるのも、無事に帰ってきたからこそですよね。そうとも、無事が一番だ!(爆)。
さて次回は、K吉の復帰祝いも兼ねて、ツーリングチームチェリーボーイズの仕切り直しといかねばならん。次はどこへ行こうかな?チェリーボーイズはまだまだ続く!!