出雲ツーリング
’９７・５・２４（土）〜５・２５（日）
ツーリングチーム『チェリーボーイズ』第2弾。ツーリングチーム結成1回目成功に味をしめた3人は、早速2回目を計画。冬の間に色々と相談し、1泊で帰ってこれる場所として今回は中国地方を検討。私は個人的に出雲に行ったことがなかったので強力にプッシュし、結局大山を抜けて出雲にアプローチするルートに落ち着いた。前回同様、高速を積極的に利用して距離をかせぐプランだが、私以外は相変わらず２５０。しかもＫ吉は前回よりもさらに遅い、トレール車のＸＲでの参加だ。また移動にストレスを感じるかもしれないが、仕方あるまい。とにかく、3人仲良く神様の国に向かってレッツゴー。
５月２４日（土）
朝9時半にお約束のドライブインに集合。かなり遅目の集合時間だけど、これは中国道を利用して行くので時間に余裕があると判断したから。しかしちゃんと時間計算したわけでもなく、はっきり言って適当。早起きしたくなかったって説もある（笑）。ま、なんとか行けるでしょ。
今回は3人共時間通りに集合したので、話もそこそこに早速出発。まず中国道に乗って西を目指します。先頭は私で、2人に気を使って100km/h走行。これは最初から判ってたことなんでしょうがない。退屈だなーと思いながら走ってたらレーダーに反応が。兵庫と岡山の県境を過ぎた辺りでネズミ獲りやってました。うへー、ふつう高速でこんなことするかあ。岡山県警って暇なのね。何にせよ無茶なスピード出してなくて良かった。
ネズミ獲りポイントを過ぎた後、道は車もいなくなって快適な環境に。これでこの巡航速度ぢゃやっぱりストレスが溜まる。駄目だ、もう我慢できん！出発して時間も経ってることだし、そろそろ休憩しようと勝手に決め、標識の『勝央ＳＡ』をチョンチョンと合図。2人が理解したと確認するや、私だけバシューンと加速！2人を置いてきぼりにして日頃の鬱憤を晴らさせてもらいました。エヘヘ、せめてこれくらいは楽しませてもらわなくっちゃあ。おかげ様でスッキリです（＾o＾）。
ちなみにこの出来事に、爆走男のＫ吉はかなりプライドが傷ついたらしく、この夏教習所へ通うことになったのでした。ハッハッハ、まんまと私のワナにはまったようで（笑）。
勝央ＳＡでゆっくりと休憩してから再出発。順調に高速を航行して、落合ＩＣからＲ３１３へ。ここから目的地までは下道経由です。
久世町で一旦Ｒ１８１に合流し、大山方面へ向かうべく勝山町へ。これまで気分良く走ってきたんだけど、なんかここへきて急に天気が怪しくなってきました。今にも泣き出しそうな雲がモコモコと。うーん、これはやばい感じだぞ。カッパ着ようかどうしようかって悩んでるうちに、とうとうポツリポツリ。あっちゃー、やっぱし河童の刑かぁー。
こればっかりはどうしようもないんで、着替え場所に屋根のある場所を探してると、うまい具合に屋根付きカーポートのある喫茶店を発見。ちょうど昼時だったんで、昼飯兼ねてエスケープすることにしました。なかなかグッドタイミングだね。事を前向きに受けとめて、とりあえず食い物を胃袋へ放り込んでるうち、ふと外を見てみたら本降り。ていうか叩きつけてるぢゃん(笑）。この状況でとても出ていけないよぉ〜。現実逃避に走った3人は、食後に店に置いてた新聞やら雑誌を読みふけってしまったのでした（＾＾；。
喫茶店に入って1時間近く経過。ほとんど読む物もなくなり、久々に現実に戻って外を眺めてみると、あっ！雨があがってるぞ！これ幸いと早速出発の準備。かなり時間を無駄にしたけど、選択としては間違ってなかったでしょう。相手は天気で信用できないんで、念の為最初からカッパを着ておくことにしました。
新ためてリスタート。再びＲ３１３に分岐し、大山方面に向かって北上開始。今までの遅れを取り戻すべく一気に・・・といきたかったけど、この国道沿いは温泉の宝庫。とくれば温泉好きの私としては見過ごせない。気が進まないという2人の意見を無視し、またもや勝手に付近の温泉を品定め。その中でもひなびた雰囲気がグッドな足温泉（「たる」と読む）に目をつけ、共同浴場へと直行。さあ、入ろうぜっ！と誘ったら、「お前だけ入れ！」と毒のある返事が（笑）。あっそう。ぢゃ遠慮なく（爆）。
んなわけで、しっかり1人で温泉を堪能させていただきました。あーやっぱり温泉は気持ちいいやっ！こんなに気持ちいいのに、どうしてアイツら入らないのかなー？ま、いいさ、気にしないでおこーっと！（爆）。
ちなみにこの温泉、特にどうってことないけど、なかなかいい味出してます。湯治客も多いようだし、昔ながらの静かな温泉って感じですかね。料金も銭湯並みでした。皆さんも近くへ行く機会があれば、ついでにいかが？
さて、かなりタイムロスしているので、今度こそ大山を目指します。ほんとはもう1つぐらい温泉に入りたかったけど、2人の目が三角になりかかってるんで諦めました（笑）。私は風呂上りで熱いのでカッパを脱ぎ、2人も私を待ってる最中暇なんでカッパを脱いでました。この方が身軽だし、まあ大丈夫でしょ！
ところがこれが失敗。湯原温泉を過ぎた辺りから再び雨が降りだし、結局トンネル内で止まってカッパを着るはめに。度重なるタイムロス。ＨＢＫは「お前が温泉なんて入るからこういうことになった」と言う。私のせいかあ？まあいいや、私には雨を降らせる神憑り的な力があるんだ、そういうことにしておいてくれいっ！（ただの雨男ともいう）。
八束村からＲ４８２へ分岐、さらに川上村から県道へ分岐して蒜山高原方面へ。峠道を登っていくにつれてだんだん寒くなってきました。ウェアが３シーズン系なんで、冷たい雨が体に堪えます。歯をガチガチならせながら、ふと道路脇の温度表示を見てみると、なんと気温７℃！そりゃ寒いはずだよ（笑）。あまりのことに思わず笑っちゃいましたね。それにしても、もうすぐ6月だってのにどうなってんでしょ？場所的には真夏に避暑に訪れるとこなんでしょうね、きっと。
鏡ヶ成で大山環状道路に分岐し、凍えながらワインディングをひた走って、鍵掛峠の展望台でちょっと休憩。ここからは屏風のように切り立った大山の景色が眺められます。んー、なかなか壮大な眺めですねえ。綺麗な景色を観てホッと一息。但し寒いのがマシになったワケぢゃないです。ここは展望台といってもただの駐車場で、自販機の類も無いので体を温める術がない。我慢できないんで先を急ぐことにしました。
環状道路を進んで大山寺方面へ。しかし進んでいくにつれ、なんとなく山を降りてるような気配。あれ？なんかおかしいな。停車してマップを確認すると、案の定道を間違えてました（笑）。どうして私はこうも道を間違えるんでしょうかね。もう時間的余裕もなくなってきてるので、先頭をＫ吉に譲って確実に走って行くことにします。私って信用されてるから（＾＾；。
その後は道を間違えることなく、ちゃんと大山道路へ分岐して、松並木の中を走り抜けて米子市まで。しっかりとした人が先頭を走ると、さすがにビシッと決まりますねえ。米子市内に入る頃には天気も回復し、陽もさしてきました。やはり私のせいだったのか？（爆）。
Ｒ９に合流したところでＧＳに入り、以降のルートを確認。予定では弓ヶ浜を通って境港市へ進み、中海の水門橋と堰堤を走って、さらには矢田のミニフェリー（矢田の渡し）を楽しんでから本日の宿、玉湯町へ向かうことになってました。しかし、時計は既に4時半を回ってる（笑）。誰だこんな予定を立てたのは？！（私で〜す！）。誰がどう考えても陽が暮れるまでに宿に着けないんで、あっさり中止と決定。残念だけどしょうがないね。けど、綿密に計画したつもりだったんだけどなあ（ウソつけ！）。
Ｒ９を通って安来市、松江市を抜けて玉湯町へ。本日の宿は宍道湖畔に建つ国民宿舎、麗雲荘。6時前には荷物を部屋に置くことができました。とりあえず無事に着いてよかった。
夕食には宍道湖の七珍料理も美味しくいただき、風呂にもゆっくり浸かってすっかりご満悦。ちょっと予定が狂ったけど、それなりに楽しめた1日だったかな。ま、まだ明日があるさ！
５月２５日（日）
翌日、天気は晴れ時々曇り。まあいい方でしょう。本日の目的地は今回のメインディッシュ、出雲大社参拝です。出雲大社といえば縁結びの神として有名なところ。3人共独身なんで、お願いしなきゃならんことは山ほどある（笑）。あ、まず相手を指定しなきゃいけないんだっけ？まあどうでもいいや、どうせそんなことをしても意味ないのはわかってるし（笑）。サクサクっと準備して、そいぢゃ行ってみましょー！
9時半に宿を出発し、Ｒ９を西進して出雲大社方面へ。けどまだ時間に余裕があるし、ただ真っ直ぐ向かうのも面白くないんで、途中に出雲ドームを見学していくことにしました。農道へ分岐し、平和な田園地帯の中を快走。しばらく進んでいくと、白い屋根をしたドーム型の建物が見えてきました。あ、これが出雲ドームだな。意外と小さいなあ。とにかく中へ入ってみましょー！
誰も応援する相手のいない草野球など観ていてもしょうがないんで、今度はドームの隣りにあった資料館のような建物に行ってみました。ここにはドーム建築の様子や資料なんかが展示してあります。ドームの支柱に使われている木の大きさを見て唖然。これ、高いぞぉ〜。材料費だけで相当な額になるだろうな。どう見積もっても何億どころぢゃ済まない。そんな大金使ってやってることが草野球か。んなもんあ・・・いやいやいやいや、だからもう何も言うまいっての（＾＾；。
気を取り直して、いよいよ目的地である出雲大社へ。県道からＲ４３１へ合流し、迷うことなく大社の駐車場に到着。ほー、ここが出雲大社ですかぁ。では早速参拝と参りましょー！
バイクから降り、おずおずと境内へ。とはいうものの、正月に初詣さえ行かない私としては、何がどうとか感慨が一切なかったりします（お前が行こうと言ったんぢゃないのか？）。なんとなく神々しい雰囲気が漂ってる…のかなあ。気がついた事といえば、注連縄がやたらめったらデッカイってことぐらい。
結局、せっかく来たんだからという理由で境内をグルっと一回りして見学終了。お参りの鈴は鳴らしたけど賽銭は入れなかった（笑）。だってさ、金を入れなきゃ願い事叶えてくれないような神様ぢゃおかしいでしょ？こういう考え方してるから、私は再婚できないのかなあ（＾＾；。えっ？願い事は何をしたかだって？当然、「再婚できますように」に決まってるでしょ！（笑）。
ちなみにツーリングマップルには、『ここだけはタンデムで行くべきか』なんて書いてますけど、ある知り合いの神社フリークによれば、カップルで行くと神様がやきもち焼いて仲を引き裂くそうですよ〜。やーい、お前らなんか別れちま・・・（ドガッ！）。
さて、観光も終わったことだし、そろそろ帰るとしますか。とりあえずちょうど昼飯時だったんで、まずは腹ごしらえ。エネルギー充填完了、よし、我が家へ向かって出発進行ー！
県道を進んで白枝交差点でＲ９に合流、さらに神立橋から再び県道へ分岐。斐伊川に沿って南下して、木次町でＲ３１４に合流。あとはこの国道を道なりに進んで、中国道の東城ＩＣを目指すだけ。結構距離があるけど、快適な道なんでドンドン走っていきます。
途中、なんか雲行きがおかしいなーと思ったら雨がザーっと降ってきて、誰だか知らぬ農家の軒先で雨宿り。通り雨だと思ってしばらく待ったけど、いっこうに止む気配がないんで、しかたなくカッパを着こんで再出発。そしたら500mも進まないうちに雨が止んだ（笑）。ていうか、道が全然濡れてないぢゃん！一体どうなってんだコレ？局部的にさっきの農家の辺りだけ降ってたってことか。よっぽどごっつい雨男か雨女が住んでるんだろうな（笑）。
1時間強ほどひた走って、今ツーリングの最終目的地である『おろちループ橋』に到着。このループ橋は二重にとぐろを巻くかなり大きなもので、グルっと2周するうちに170mも登ってしまうそうな。
走り終わった後、頂上にあった道の駅で休憩。展望台に登ってループ橋を見渡してみます。けどあまりに大きすぎて、全体が全くわからない。いやはや、凄すぎてありがたみが理解できないよ。まあ橋に関係なく景色がいいんで、しばらくボケボケっと。そういやこの辺にはヒバゴンがいるんぢゃないのか？どっかおらんか、どっか。だいたいヒバゴンてどんな奴やねん？確かバラゴンて怪獣のモデルやったんとちゃうんか？ＨＢＫ知ってる？知らんの、あっそう。
結局ここではノンビリと半時間以上も時間を潰してしまったのでした。まあ長距離走るのに休憩は大事なことですからね。
体力復活して再発進。あとは東城ＩＣから中国道に乗り、大佐ＳＡにて一度休憩。このまま中国道を走ったら来た道と同じだっていう理由から、北房ＪＣＴで岡山自動車道に分岐して山陽道方面へ。まあ所詮高速なんでどこ走っても一緒なんだけど、気分的なもんです。
岡山ＪＣＴで山陽道に合流、吉備ＳＡで休憩して、あとは一直線。無事集合場所だったドライブインに夜7時到着。いやー、疲れた疲れた。日頃距離を走ってないから体に堪えますね。けど、正直言ったらまだ走り足らない感じ。次回は連泊してもっと遠いとこへ行こう、と約束して解散。いよいよツーリングチームチェリーボーイズも本格化の気配だな。早速めぼしい場所を検討しなくっちゃ！今回は楽しかった。また行こう兄弟！
