タートル・カーボンチェーンケース
バイクハウスタートルプロデュースのカーボン製チェーンカバー。左リア部を軽快かつレーシーにドレスアップする。
それよりも問題なのはタイヤとのクリアランスで、タイヤのショルダーエッジから約7mmしか確保されていない。リアサスがボトムした時などの事を考えると、はたしてこれで大丈夫なのかといった心配がつきまとうし、タイヤによっては干渉するのでは、といった不安もある。一応、今までミシュラン、ダンロップと履いてきて干渉してないようなので、現在は問題先送りとしているが。
それさえ気にしなければ十分レーシーでかっこいいし、何より軽いのがいい。今のところお気に入りのパーツの1つである。
・やはり軽い。計量化にも効果あり。
・タイヤとのクリアランスが少なく、タイヤサイズアップに不安が残る。
ロックハート・エアロタイプスクリーン(スモーク)
アメリカ・ロックハートフィリップス社製エアロタイプスクリーン。上半身への風圧を低減するとともに、良好な視界を確保する。カラーも蛍光ピンク・グリーン等、アメリカナイズされた各色が豊富に揃う。ノーマルタイプも有り。
Ninja用クラッチレリーズプレート(メーカー不明)
アルミ削り出しクラッチピストンベース兼用スプロケットカバー。ドライブスプロケット回りを軽快に演出し、軽量化にも役立つ。メーカー不明のNinja用。
但しちょっとした弊害もある。まずチェーンの余分なオイルをしっかり拭き取っておかないと、そこら中に飛び回る。ノーマルカバーでも内部では同じことが起こっているのだが、無い為に靴にまで飛んでくる。うっかりすると靴やジーンズの裾が油まみれになることがあるので注意が必要だ。
また些細な事だが、結構駆動音がやかましい。ノーマルには消音材が着いているのだが、やはりそれなりの意味があるから着いていたのだ。壁際等を走行すれば、「ジャー」という音がはっきりと聞き取れる。まあ、気にしなければそれだけの話なのだが。
もし、ドライブ側のスプロケットを掃除したことがない人には、一言注意しておく。この部分は恐ろしい程汚れている。油と埃や砂が混ざり合って、まるでコールタールのように堆積している。ひどい状態だと山積みとなったそれらがチェーンに干渉するまでになるので、そのままではフリクションロスとなってしまうのは明らかだ。別に交換は強要しないが、マメに清掃をするよう心がけて欲しいものだ。
・いかにもチューンドバイクだと思わせる雰囲気。
・軽いので、軽量化効果もあり。
・チェーン駆動音がやかましくなる。
エーテック・カーボンカウル(アッパー/ロアー/シート/インナー/Fフェンダー)
カワサキワークスにもカウルを供給する、エーテックのウエットカーボン製ノーマル形状カウル。高剛性かつ超軽量で、確実な軽量化を約束する。フロントフェンダーはオリジナル形状も有り。
@アッパーカウル
シルエットの出来具合は完璧。特に私のお気に入り部分であるエアインテーク部分の膨らみも綺麗に再現されていて、感激も倍増ものだった。
但し取付にあたっては困惑。問題はヘッドライト取付で、ステーはカウルに装着済なのだが、ただ穴が開いているだけなので位置決めに四苦八苦。同梱されてきたボルトは貧相なもので、結局ノーマルの固定類を使用してなんとか落ち着いた。やっと着いたと安心したらば、カウルとヘッドライトの左右方向の隙間がやたら大きく、これは大いに不満。また車体への取付については、ミラー部にただ大穴が開いているだけなので、そのままではかなりのガタが発生する。私はアンダーカウル用ラバーを流用して対処した。当然ながら、ラムエアーダクトとの連結ステーなどは存在しない。ダクトはカウルによって下から支えられているのみの、宙ぶらりん状態である。
取付後の問題だが、フェンダー上部の部分まで一体式となっているので、光軸の調整ノブに手が伸ばせない。カウル装着状態での光軸調整は至難の技である。その他ダクト付近にガタがある為、走行中にカタカタと音がする。結構不快である。
@ロアーカウル
ノーマルよりやや大きめ。エアスリット部分に若干のデザイン差があるが、総じて綺麗に仕上がっている。但し細部までよく観察すると、カーボンの折り目が皺クチャになっている部分も多少あるが。
これの装着にも相当苦労した。やはりアッパーと同じく、基本はただ穴が開いているのみ。しかも微妙に位置がズレている。やはり貧相なボルトが同梱されているが、カウル裏から誰がナットを合わせてくれるというのだ(笑)。仕方ないのでカウル装着用のラバーマウントを別途購入してアッパー側に装着し、位置のズレについてはドライバー等を利用して穴を拡大することによって対処した。ちなみにラジエター付近のカウルも一体式となっており、余計なパーツは一切無い、完全な左右2ピースとなる。装着にあたっては、一応マフラーの熱を考慮して裏面に耐熱シートを貼り付けた。
但し熱問題は別部に発生。カウル内に遮へい板が無い為、エンジンからの熱風が脚を直撃する。遮へい板があるノーマルでさえ熱かったのだ。この熱の異様さは筆舌に尽くし難いものがある。100km/h以上で走行しても襲ってくる熱風はまさに地獄である。
@シートカウル
ノーマルとは違い、左右一体式。エーテックの説明によれば、カーボンだと強度があるので一体式で良いのだそうだ。その時はなるほどと思ったが、やはり装着時において問題が発生した。
何が問題になったかというと、その強度自体。カーボンは全くしならない。一体式の為、後ろからはめ込むように装着するのだが、左右に広がらないので奥まで入れるのに悪戦苦闘。どこかにバリがあったのか、最後は「バキィ」という音と共にはまった(汗)。固定はノーマルと同じなのだが、やはり荷懸けフック部分などは穴が開いているのみ。ノーマルではラバーを介しているのだが、それだけの穴を自分で加工するのがもう面倒だったのでそのまま装着した。その他ウインカー取付部分のガタが大きく、やや不満である。
装着後の使い勝手も、やはり一体式であることに起因してくると思われる。例えばオーリンズの圧側減衰調整を行おうとするだけでも、カウルを全部取らなければならない。再び装着する時には上記の問題がまた発生する。滅多に調整しない部分とはいえ、今から考えるだけでも頭が痛い。
@インナーカウル
ノーマル同様2ピース式。一応左側に小物入れ、右側にラジエター点検用の窓部も存在する。出来具合については、ほぼノーマルと同じと考えて支障は無い。取付についてだが、メーター周りの方は問題なかった。但し装着してみれば、アッパーカウルとの間にかなりの隙間が生じ、かなりの不満が残る。
タンク側の装着には問題あり。何故かといえば、やはり左右に広がらないから。整備をする折にはタンクを外すことが多いが、再装着する際、先にタンクを取り付けると難儀な事になる。広がらないのを無理に押しこめようとすると、カウル先がタンクを引っ掻く。カーボンは強いので、かなり深手の傷を負ってしまうことになる。さらに無理に広げれば、カウル中央部が割れる。私は割ってしまった(泣)。
また左側の小物入れだが、かなりのガタがある。ラバー等の対策を施さないと、走行中にもカタカタと音をたて、なによりロックしていてもほとんど蓋が取れてしまう。結局、私は整備する時の事を考えると面倒なので、タンク側はノーマルに戻してしまっている。
@フロントフェンダー(ノーマル形状)
他にオリジナル形状が2種あるが、私はノーマル形状が好きなのでこれを選択。ノーマル同様2ピース式。取付時の問題は他カウルと同様、穴が開いているのみということに尽きる。タイヤとのクリアランスを確認しつつ、同じくカウル装着用のラバーマウントにて対処した。
このパーツは数あるカーボンカウルの中でも効果がはっきりと確認できた物の1つで、ハンドリングが軽くなったのを感じた。唯一のバネ下装着パーツであることを考えれば、むしろ当たり前のことかもしれないが。装着及び取り外しがやや面倒だが(これはノーマルでも同じ)、一度着ければ滅多に外さない部分であるから問題ないであろう。
@総括
全体の取付として苦労したのは、やはり穴の位置。しかし、これだけの大きさの物に正確に開けていくというのは無理があると思うし、多少の加工の覚悟が必要だ。当たり前の事かもしれないが、純正カウルは良くできていると正直思った。取付に際しての注意点は、ボルト類の締め付け。いくらカーボンとはいえ、ある一点に力がかかると簡単に割れる。そして一度割れると非常にモロい。しならないだけに、無理は禁物である、と言っておこう。
また、これはカーボンカウルのデメリットではなく私の問題なのだが、装着して全く攻めれなくなった。いかんせんコケるのが怖い。コケて怪我するが怖いのではなく、カウルを破壊するのが怖い(笑)。ノーマルカウルと比べて値段的にそう変わらない(むしろ安い)のだが、根っからの貧乏人気質故どうしようもない(爆)。いつのタイミングで減価償却したと見るか、私自身の大きな課題だ(笑)。
様々な問題点を挙げたが、装着してみればかっこいいの一言。ペイントなどしなくとも、カーボンフル武装はGPマシンのシェイクダウン車を髣髴させ、眺めていても一向に飽きない。軽量化に多大な貢献もあるし、ブルジョワ気分に浸りたい方へは、ぜひともお薦めだ(笑)。
・カーボン独特の折り目が特別な雰囲気を醸し出す。はっきり言ってかっこいい!
・フルセットで揃えると一大財産になってしまう。壊すのが怖くて攻めきれない(苦笑)
ポジポリーニ・アルミボルト
「世界で一番高いボルト」という掟破りな広告が有名な、イタリア・ポジポリーニ社製ボルト。チタン・アルミ共全ボルトのネジ部は転造製作され、抜群の耐久性を持つ。またフェラーリF1純正部品にも指定され、その品質はまさに折り紙付きのスペシャルボルト。