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■ちょこっと古代史話



 雑誌やテレビで気になった古代史の話題など、簡単にご紹介したいと思います。




     エジプト展  桜の宴

■エジプト展
 いきなり世界史ネタですみません(^^;)
2001年1月13日〜4月8日の間、千里の国立国際美術館で「エジプト文明展」が開催されました。NHKが主催したもので、「四大文明」の中の一つとして催されたものです。

  石の展示物が多いせいか、オープンな展示で目の前で見ることができました。 ヒエログリフ、人物像、木棺、装飾品など、内容も充実! 何がよかったって、今回NHKの肝いりだけあって、映像での紹介がたくさん!(テレビでほうえいされたもの) 映像で開設を聞いて、問題提起をして、実物を見る・・・これって10倍おもしろく見られます!

 ビデオの部屋があったのですが、そこで気になったことは「なぜピラミッドを作ったか」に対する最新の説の紹介。
みなさん、なぜだと思います?
私は王が権勢を誇示するために、奴隷をこき使って巨大な建造物を作ったのだと思っていました。
ところが最新の説は、「ナイル川の氾濫で農地が川底に沈んでいる間、農民たちの生活を保障するために起こしたファラオによる公共事業」というものだそうです。
まさに目から鱗! その証拠に事業に携わったと思われる人々の遺体がピラミッドの近くに埋められていたり、高度な外科手術を施されていたりしているそうです。

 さすがは何千年も続いた王朝ですね。 搾取し、こき使うだけではこれほど長い間君臨できたはずありませんものね。 この説には感動しました〜 正解であってほしい
 それにしても、ピラミッドは永遠の謎というところでしょうか?


■桜の宴(JR発行の冊子『Urban network No.135』より)
 桜の下で飲めや歌えのドンチャン騒ぎ!日本では当たり前の光景ですね。 でも世界的に見て、花の下で宴会をするのって日本人くらいのものらしいんです! なぜ日本人は桜の下で宴会をするのでしょうか?

 最近、「さくら」という言葉が「農耕神の宿る場」を意味するという説があるそうです(出所不明)。 「春になると高いところから神がやってきて、そろそろ田を耕せよと神託を下す」そうです。その神が腰を落ち着かせる場所として、ひときわ目立つ桜の木を選ぶんだそうです。確かに農耕開始の宣言(神が降臨したこと)がわかるよりしろとして、桜は最適ですよね!
 そこに神がいるとわかればついでにお願いをしようと、神への捧げものをします。 そうして古来からの「神人共食」の伝統により、お相伴にあずかるんですね。 それが習慣化されて、桜の宴となっていくそうです。

 う〜ん、なるほどぉ〜 桜の木には神が宿るんだぁ〜
吉野の桜、ごらんになったことがありますか? 山そのものが桜・桜・桜・・・ あの光景には、神を感じてしまいますね、確かに。

 カラオケ、酔っぱらい、マナー違反も目に付きますが、お花見にはこんな背景もあったのですね〜 自分たちが楽しむだけではなく、まず神様に供物をささげるという気遣いも必要なのかも!

「神人共食」=しんじんきょうしょく、降臨された神への供物を下げ賜りいただくこと。ともぐひじゃないよっ(^^;)