05春オフレポ〜平城京お墓参り

元明天皇陵・元正天皇陵

ここも以前のオフ(02年秋)にレポずみです
黒字は前回と同じ文章、紫字は今回の追加分です。
やはり、写真のサイズを前回より大きくしてみました。

 ドリームランド前のバス道路(バイパス)を北へ。道は急に下りになり、ドリームランドが高台にあったことが分かります。その坂を下りきったあたり、道を挟んで左右に、氷高内親王=元正天皇と、その母阿閉皇女=元明天皇の母娘の墓が並びます。


↑元正天皇陵

←元明天皇陵

 

 実は、この2天皇の陵墓は、長い間は別の場所だと推定されていました。それは、もっとずっと西方にあるオオナベ古墳・コナベ古墳です(当時の図の例はこちら)。※ともに前方後円墳なので、いまの常識ではこれらが奈良時代の天皇の陵墓だとは考えませんが…。

 ところが、江戸時代中期の考証学者である藤原貞幹が、現在の元明陵古墳からほど近い奈良豆比古神社に伝えられていた石碑の碑文を解読して、これが元明天皇陵の碑であることをつきとめました。このことが決めてとなって、元明陵が現在位置に確定。これと対をなしていたと考えられる元正陵が、その隣に比定された、というわけです。

 なおこの碑は、現在は元明陵の「山頂」に戻されてているそうです。もちろん、確認することはできませんでしたが…(美沙那さんのダンナさんがそれらしき昇り道を上っていかれましたが、残念ながらぐるっと回って戻ってしまいました)。

 

 全くの余談ですが、上の写真は、元正陵の前に立てられていた管理棟です。

 元正陵はかなり整備されてキレイだったのですが、一同が驚いたのがこの管理棟。ふつう、古墳(天皇陵)の管理棟なんて、もっと古い建物なのに、これは作りたて!という感じで、エアコンまで設置されています。こんなのは私も始めてみました。

 いえ、ただそれだけなんですが…(^^;