クレセント2004年夏オフ

桧原神社


 さて、厳しい暑さの中歩き続けた一行は、ようやくという感じで桧原神社に到着しました。

大神神社と違ってひっそり。
正面に二上山

「桧(檜)原」という地名は、『万葉集』に見られます。たとえば、

鳴る神の 音のみ聞きし 巻向の 檜原の山を 今日見つるかも 7-1092
三諸つく 三輪山見れば こもりくの 泊瀬の檜原 思ほゆるかも 7-1095
古に ありけむ人も 我がごとか 三輪の檜原に かざし折りけむ 7-1118
行く川の 過ぎにし人の 手折らねば うらぶれ立てり 三輪の檜原は 7-1119

といった感じです。「三輪」や「巻向」という地名とセットのようですね。

 この桧原神社は元伊勢と呼ばれています。伊勢神宮の祭神である天照大神は、もとは皇居に祀られていたのですが、崇神天皇の時代に「倭笠縫邑(やまとのかさぬいむら)」に移し、さらに垂仁天皇の時代に伊勢へ移したとされています。その「倭笠縫邑」がこの桧原の地であると伝えられているからです。

 ここも三輪山の磐座がご神体なので、本殿はありません。

 

 ここでほぼお昼だったので、門前の茶店で休憩と軽食をとりました。そうめん、かき氷、わらびもちなど、思い思いのものを注文してひと休憩です。

 残りの時間を考えて、当初の予定を変更。伝崇神天皇陵まで歩くのをあきらめて、手前の伝景行天皇陵をゴールにすることになりました。また、帰宅を急がれる由布美さんと体調のすぐれなかった千尋さんはここで「離脱」し、遙さんの自動車で別行動(伝崇神天皇陵を見学後、駅まで由布美さんを送り、伝景行天皇陵で落ち合う)となりました。
 残った3人(しをりさん、くぼやんさん、スズメ♂)は、さらに夏の散策を続けます....。