昼食後、最初に訪れたのが談山神社です。
ここに伝わる縁起では、鎌足の長男である定慧が鎌足の墓を摂津国阿威山から移し、十三重塔を立てたのが起源とされています。
ただ、長岡先生ファンなら「おや?」と思われるでしょう。『天離る月星』や『月の琴』では、定恵は鎌足の存命中に唐から帰国し、すぐに亡くなっているからです。実はこれは、『日本書紀』の記述や「貞恵伝」という彼の伝記によっていて、こちらが通説ですので、ご安心を(^^;
「談山」の名前は、ここで鎌足が中大兄皇子と謀を談じた所であるという伝説によるとのこと。これをふまえ、年2回の蹴鞠祭が行われます(ただし、祭の歴史は浅く、昭和2年です)。
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ここが蹴鞠祭の場所です |
本殿は宝物殿になっていて、有名な「多武峰縁起」(入鹿の首が飛んでいる名場面)や鎌足画像を見ることができました。
鎌足と言えば、鏡女王との恋話も有名です(『天離る月星』に彼女は登場しますね)。それにあやかっているのか、東殿には女王が恋の神として祭られていました。
"縁結び石"だそうです→ |
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駐車場からの道の途中に、「淡海公(=不比等)石塔」を発見。長岡先生ファンとして、ここを外すわけにはいきません。