- お店の作業日誌 - |
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”MONDORAKER CHRONO DC-R”です。「DC」はダウンカントリーで登って下りも楽しいクロカンバイクがコンセプト。やや寝かせたステアリングアングルと低いスタンドオーバーハイトが特徴。オーナー様の”GIANT
FATHOM”からのアイテム移植を行いました。 試乗させてもらいましたが29inなのに見た目に反する切れのいい機敏なステアリングフィール。久しぶりにテンション上がるくらい楽しかったです。このメーカーのバイクはどれも良く出来ています。現在もセール中なので気になる方はこの機会に是非手に入れて下さい! |
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自転車にチューブレスタイヤが登場したのは確か2000年頃でマウンテンバイクのダウンヒル用が業界初で元祖はフランスメーカーのミシュラン製ワイルドグリッパーでした。 当時のチューブレスにはシーラントは無くレースに使うとコース途中でパンクしてもリタイアせずゴールまで走り切れるというのが最大のメリットでしたが、当時のチューブレスは新品タイヤでもコース数本走れば空気が抜けてしまうような有り様で普段の練習では使えないものでした。 高価な専用リムに専用タイヤを用意してもレースでしか使えないアイテムでしたので購入したユーザーからも不評で何時の間にか商品は無くなってしまいました。 |
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時代は変わりロードバイクにシーラントを使用するチューブレスシステムが採用され現在に至りますが、このシーラントが厄介物なのですね。今なお賛否両論なのが現状です。当方も使ってみて経験は積んでおりますが100%完全でないのが実情で、髪の毛1本の隙間でも空気は漏れてしまいます。リムの変形に気を付けるなど良い状態を維持するには定期的なメンテナンスも必要です。 画像はMTB用の”STANS”のノーチューブシステムで、チューブレスレディーの先駆者です。自身のバイクのチューブレスが最近になって数日で空気が減るようになったのでシーラント入替のメンテナンスをしました。一旦古いシーラントを除去し、リムとタイヤビートを洗浄して新しいシーラントを充填です。 悪い事ばかり目立ちますが良い例もあります。チューブラータイヤがパンクした時、本来ならタイヤ交換となりますが「ダメ元」でシーラントを注入すると以後は問題なく使える事があります。シーラントを20ccほど携行するのも有りかもしれません。 |
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オーナ様のチタン製ロードバイクに”SHAMALL DUAL PROFILE”装着です。昨今のロードバイクを取り巻く環境はホイールやタイヤのサイズが頻繁に変わります。リム幅が広がり太いタイヤ幅になるとトレール量も変化してしまいます。 ですが、このバイクはタイヤクリアランスも十分ありオフセットを変更できるフロントフォークが装着されていますのでハンドリングのチューニングも可能です。ステムの長さを変えるなどすればハンドリング感もイジれるのでマニアックに楽しまれるオーナ様にはもってこいですね。 |
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最新カンパニョロのホイール”SHAMALL DUAL PROFILE”です。新作もご他例に漏れずメーカーロゴを控えるデザインとなっております。昨今の流れですがカンパのロゴは小さなウイングマークくらいです。 20年前にこれほどロードバイクのリム幅が広くなることを誰が予想したでしょうか?デュアルプロファイルのリム幅は23mmで一時のマウンテンバイクのDHリム並みです。ですが重量はロードホイールらしく前後で1500gを切っています。 オーナー様はフリーボスをスプロケットの噛込みが無いスチール製との交換を希望されていましたが残念ながら画像の様にベアリングの寸法が違い互換性は無いようでした。スルーアクスルのシャフト径の方が細いのが興味深いですね。宜しくお願い致します。 |
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BMXのフレーム修正です。オーナー様自らがらホイールを交換しようとアクスルナットを緩めていたところ、反対側のロックナットがフレーム側に噛んでしまい気が付かずレンチを回し続けたことでリアエンドが大きく広がって(赤矢印)しまいました。 聞いただけでは意味が分からないと思いますが、簡単に言うとハブナットを緩めたらフレームが曲がってしまったのです。アクスルナットあるあるなのですが本来は110mmのところ123mm(赤丸)に・・・エンドもハの字に開いてしまいました。 |
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単に戻すだけならフレームを寝かせて上から踏みつければ広がったフレームを曲げることはできますが、それではフレームセンター(芯)が狂ってしまいます。元通りにするには修正も兼ねたプレス加工を施さないといけません。 本来ならフレーム製作に使うような治具に固定して修正しますが、現場にはそのような本格的な機材はありませんので「ヘッドチューブからフレームエンドまで水糸を張りシートパイプの左右の数値を揃える」ことでアライメントをチェックします。 |
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修正は左右の開きをチェックしながら慎重に行い目標寸法の110mmまで戻します。水糸とシートパイプ間の数値は左右とも29.5mmで正確に110mmへ修正出来ました。ホイールを装着してホイールの倒れもチェックしましたが上手く修正出来ました。今回はフレームがアルミじゃなく鉄なのが良かったですね。BMXのフレームは硬いので大変でした。 | ||
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画像はМTBサスペンションフォークの歴代の一部を順に比べてみました。左から1980年代で、その右が1990年代ですが、それほど大きな違いはありません。赤いのが2000年代前半でディスクブレーキが登場してストロークが100mmまで伸びました。左は今回注文頂いた現在のフォークですが並べると別物の様に違います。 ところが乗る環境や条件は現在も昔も全く変わらず同じ場所やコースです。自転車だけ見れば大きく違うように思えませんが部品単体で見ると、これだけ大きく変わってしまったのですね。ちなみに重量は4本とも、ほぼ同じなので技術進化の懐は深いです。 |
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”電動アシスト自転車”の後輪パンクです。タイヤチューブから空気が抜けてしまい走れなくなる「パンク」には色々な原因があります。尖った異物がタイヤの表面に刺さりチューブまで達し穴か開いてしまう「穴開き」
空気の充填不足で路面の凹凸でチューブに穴か開いてしまう「リム打ち」 今回紹介するのは「摩耗」です。 空気の充填不足で自転車を走らせるとタイヤとチューブの密着が悪くなりタイヤの内側でチューブが揉まれてしまいます。するとタイヤのカーカスコードがチューブの表面を削ってしまい摩耗で穴が開いてしまいます。残念ながら現在はこれを防げるチューブは存在しません。防ぐにはチューブレス化が必至でしょう。 特に電動アシスト車はモーターでも駆動力が強いので空気が減ってタイヤの転がりが悪くなっても知らずに走り続けてしまいがちです。予防するには2ケ月毎といった定例で空気を充填する習慣を身に付けるか押し引きの取り回しで空気の充填不足を察しるかです。当方では2ケ月毎の定例メンテナンスをお勧めしています。ご参考に! |
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台湾大学に留学してた「OK君」が、お店に来てくれて土産話をしてくれました。パイナップルの御菓子が南国っぽくでイイですよね。カードは金門島のお土産で蒋介石と毛沢東が仲良く握手してます。 今年から日本で生活再開だそうで、外へ出たことで新たに目標が見つかったそうで将来は其れに向かって進むと言ってました。陰ながら、ご活躍を応援してますよ〜! |
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”ピナレロ ドグマ F10”の分解整備の仕上がりです。車体はスケルトン状態にしてロードバイクのディメンションへ整えます。コラムが短くカットされていますのでステムベタ付けの姿勢は戦闘モードです。この状態だけを観れば元の形が分からない位の綺麗なロードレーサーです。イタリアンテイストが際立ってカッコいいですね。 画像中は今回の整備で交換を要する部品です。右画像はその新品部品です。チェーンホイール・カセットスプロケット・チェーン・ブレーキシュー・コントロールワイヤー・ヘッドセットベアリングで105のR7000系ですら消耗部品が出なくなってきました。これ以外にもタイヤ・チューブ・バーテープ等も新調して仕上げていきます。 |
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2段目以降の画像は全体を綺麗に仕上げた状態です。当初装着されていたDHバーやシートに装着するボトルホルダー等の部品は取外してあります。余計な部品を装着して重くなったバイクで練習しても楽しくないですので、オーナー様には「当面のレースが無ければ練習はロードバイクとして使用しては・・・」とアドバイスさせていただきました。これからも気持ちよく練習に励まれて下さいませ。 | ||
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”ピナレロ ドグマ F10”の分解整備の続きです。今回は完全分解整備ですのでコンポーネントを外して後々の作業が楽になるように車体だけの状態にしDHバーのセットも出しておきます。 丸で囲んだDHバーのパイプの先端ですが、キャップが無いと鋭利な刃物と同じ状態です。バーエンドには必ずキャップをしてパイプではなく棒状に形状変更しておきましょう。 |
各部品を外すとこれだけの点数に及びます。BB下にあるワイヤーの滑りパーツを固定するボルトは相当に錆びてしまっています。トライアスロンは競技となれば海でスイムを終えた後にバイクパートにトランジットします。なのでバイクはライダーから滴る海水まみれとなってしまうんですね。 そんな状態なので車体の中で一番低い位置にあるBBは酷い塩害が発生してしてしまいます。トライアスロン競技の宿命と言えば仕方ありませんが乗車した走行後は流水や温水による速やかな洗車が好ましいでしょう。レース終了後の帰り支度の際に簡単に水洗い洗車するだけで随分と違いが出ると思います。 |
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トライアスリートのオーナー様。「最近はズイフトばかりなので路上復帰できるように・・・・」と整備のご依頼を頂きました。御見積しましたところ、随分と放置されていた様子でアチコチに不具合が発生しています。 自動車で言うところの「車検が通らない状態」です。なので本格的な分解整備をお勧めして消耗部品は全てを交換して納得の仕上げを目指します。また、ポジションも見直す必要があります。 |
オーナー様曰く、某有名ショップでマシンに固定してポジション出しをしたそうなのですがサイズに合わない長いステムに低いサドル高な割にサドルは後方に大きく引かれて極端な前下がりなポジション。DHバーは空を向いた角の状態です。コントロールワイヤーも蜷局を巻いた状態でショップがメンテンスしたとは思えない現状です。 トライアスロンの場合、ロードバイクをベースにしているか、またTTバイクをベースにしているかで違いがあります。マスロードと違ってバイクの走らせ方が違うので選手の好みによってそれ相応の意図も考えられますが、ココまで大きく外れる事は無い筈です。 今回のバイクはピナレロのドグマです。なのでロードバイクベースとしてトライアスロン仕様に車体を仕上げます。よく勘違いされるユーザーさんがおられますがDHバーを付けただけではTTバイクにはなりません。ロードバイクにDHバーを付けただけなのでTTバイクとしてのポジション出しは間違っています。 例えればグラベルロードなどオフロードバイクベースの車体に細いロードタイヤを履いたからと言ってレース向けのロードバイクになる訳ではありません。元はオフロードバイクなのでポジションは変えようが無いのですが、これと同じです。なので全体を見直して正常に戻す整備を行っていきます。 |
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”YOELEO R11”組んでいきます。コンポは”MERIDA”のアルミフレームから外して載せ替えます。外した部品類は洗浄した後にチェックしメンテナンスして整備済みにしておきます。 今回載せるパーツは105の”R7000系”でしたのでコントロールワイヤー類の特別な工作や部品の製作は必要なさそうでした。 これより古いモデルはR11のフレームにフロントのアウターワイヤーを受ける構造が無いので新たに部品を用意する必要があります。ただ、これらはメーカーでは対応していないようです。 |
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昨今当たり前になったフル内装です。ワイヤーには振動した時に音が出ないように付属してあるスポンジチューブを通しておきます。 組立は物々しい物です。ステアリング回りもハンドルステム一体なので窮屈そうですが問題なく仕上がりました。ただアウターワイヤーは狭いスペースや穴を通す作業で表面は傷だらけになってしまいます。 傷だらけの被覆も外観からは見えない部分なので問題はありませんが気分的には痛々しく感じてしまいます。フル内装も出来上がるとスッキリしてイイものですね、宜しくお願い致します。 |
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中国ブランド”YOELEO”のフレームです。モデルはヨーレオの中では最軽量の「R11」のリムブレーキモデルです。この度はフレーム載替えでオーダー頂きました。まだまだ根強い人気の残るリムブレーキ仕様で本来ディスクブレーキモデルしか無かったR11に新たに追加され製作されたもので納期は3ケ月掛かりました。箱には「自由」と書いてあります。 |
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やっと届いたフレームですが昨今の製品は近況の環境にしか対応していなようでフレーム工作としては穴しか開いていません。そんな訳でこれから組むのはオール機械式なので色々と手強そうです。まずは下調べです。 新たな新興メーカーだけに工作は目の付け所が違います。ヘッドセットは上側のベアリングも1.5inと大きくしてフォークから伸びるコラムパイプの回りにスペースを作っています。BB下にはシンナーワイヤーが滑るパーツなど無くコントロールワイアーの類は全てフルアウターでディレイラーまで接続ですね。 ブレーキワイヤーやシフとワイヤーのアウターケーシングは意外と重量があるので折角1kgを切るフレームなのが残念です。なのでこのフレームのデザインの意図を考えると旧パーツで組まず今時のワイヤレス電動シフト+油圧ディスクブレーキで組むのが正解の様です。ご購入を考えておられるユーザー様、参考まで! |
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当方では、お馴染みになりました「原点回帰」なモデル”GT AGGRESSER SPORTS
HT”通勤バイクとしてお買い上げ頂きました。何時もはマットブラックばかりなのですが今回はピカっと光るシルバーメタリック。なかなかスポーティーな外観です。 MTBは自動車で例えればSUV。ワイドレシオの変速機で坂道も何のその。太いタイヤで歩道の段差を難なくクリアし、リジットフォークなのでサスペンションのメンテナンスから開放され耐久性は十分です。オーナー様、快適な通勤タイムを過ごされて下さいませ。 |
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当方で2012年にお買い求め頂きましたGIANTの”ESCAPE-AIR”です。ジャイアントのエスケープシリーズは今日に至るクロスバイクの市場が広がるキーにもなったモデルです。メーカー名じゃなく「エスケープ」と言う言葉が一人歩き迄したバイクで、その中で”AIR”は当時の最軽量モデル。 オーナー様は購入のその後から、ご家族がが増えたり、また、お仕事が忙しくなったりと乗れない時間が過ぎて行き、いつしか屋外放置となってしまったそうです。この度は「また乗れるように!」と気合の整備のご依頼を頂きました。 |
タイヤ・チューブ、コントロールワイヤーやドライブチェーンなど、使用に際して悪い部分は全て新品に交換。なので費用は中古車が買えてしまえる金額になってしまいました。ですが、中古車と違うのは交換したパーツは全て新品なのです。 気合の入ったメンテナンスは同価格帯の中古車より断然お買い得です。これからも、これまで変わらずにサイクリングを楽しまれて下さいませ。宜しくお願い致します。 |
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MTBをどれか1台だけ所有するなら絶対コレ!”MONDRAKER RAZE CARBON-R”エンデューロバイクをカーボンフレームで軽量にしリアサスのストロークも130mmと控えめにする事で漕ぎにも振ったフルサスモデルです。 なのでハイスペックな故に正規プライスは、なななんと高額な120万円・・・・ですが、それが代理店さんの在庫一掃スペシャルセールで68万円と破格なディスカウント。そんなタイミングで入手が叶ってオーナ様も超ラッキーです。希なハイソモデルを楽しまれて下さいませ〜! |
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