<感動よ>
目の前にはお前の写し身がある。
写し身にどんな道を歩ませようとお前の自由だ。
果たして、お前は移し身にどんな経験をさせる?
幼少期から壮絶な体験をして苦しみながら生きていくのもいいだろう。
運命の異性と人生を掛けた大恋愛をするもいいだろう。その末に愛する人を失う悲しさに暮れるのもいいだろう。
血の滲むような努力でその道を大成させるのもいいだろう。その裏に愛する人の支えがあれば更に泣ける。
何でも良い。とにかく写し身を踊らせよ。
たとえお前が望まなくても写し身は勝手に踊るのだ。
さあ、感動しろ人間よ。
枠の中でもがく、写し身を眺めて。
お前にできるのはそれだけだ。