ラブラドールブリードスタンダードや基本情報

<BODY>><BR> <P>ラブラドール　スタンダード、イエローラブ・黒ラブ・チョコラブ、コートカラーについて、初めての仔犬、仔犬の食事、仔犬のしつけ、運動方法など基本情報を掲載しています</P> <CENTER> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=1 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="middle" colspan="2" height="59"> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="3" width="712" border="0"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="center" colspan="3" bgcolor="#ffffff" height="37" valign="top"><IMG src="logostan.gif" width="650" height="55" border="0"></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="1" border="0" width="714"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="middle" colspan="2" valign="top" height="78"> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="3" width="713" border="0"> <TBODY> <TR> <TD colspan="3" bgcolor="#ffffff"><FONT color="#0000ff" size="3"><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"><FONT size="3"><FONT face="ＭＳＰゴシック, Osaka" color=#000000 size=2>＜当サイトについて＞<BR> 　<FONT color="#0000ff" size="3"><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"><FONT size="3" color="#000000"><FONT size="2" color="#000000">このページではＡＫＣ（アメリカン・ケンネル・クラブ）とＫＣ（イギリスのケンネル・クラブ）のスタンダードを基に記載しています。</FONT></FONT></SPAN></FONT><FONT color="#0000ff" size="3"><FONT color="#000000"><FONT size="2">ブリーディングは、知識と経験を必要とする、とても難しく奥の深い崇高な趣味です。私達は経験が浅く、知識も豊富ではありませんが、皆さんのアドバイスを頂きながらブリード・スタンダードの勉強を日々重ねて、信頼できるブリーディングを目指したいと思っています。記載している内容でお気付きの点がありましたらメールでお知らせ下さい。皆さんの忌憚のないご意見・ご感想を参考に今後に活かしたいと思います。</FONT></FONT></FONT>コメント欄に<FONT color="#0000ff" size="3"><FONT face="ＭＳＰゴシック, Osaka" color=#000000 size=2>個人的な意見や考えなど数多く記載しておりますが、皆様の責任のもとで犬質向上にお役立て頂けたら嬉しく思います。</FONT></FONT></FONT></FONT></SPAN></FONT><BR> 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<U><FONT size="2"><FONT color="#000000">H18.6.27　Ｙｏｓｈｉｋａｚｕ　Ｋａｔｏｈ<BR> </FONT><BR> </FONT></U></TD> </TR> <TR> <TD colspan="3" bgcolor="#ffffff"><FONT color="#0000ff" size="3"><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"><FONT size="3">■スタンダード（ＡＫＣ標準）</FONT><FONT size="2"> 　　　　　　　　　　　　　　　　原文</FONT></SPAN></FONT><FONT color="#0000ff" size="2"><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4">（英語）はこちら</SPAN></FONT><FONT size="2">　　<A onclick="CSAction(new Array(/*CMP*/'BEBBD01129'));return CSClickReturn()" href="http://www.akc.org/breeds/labrador_retriever/index.cfm" csclick="BEBBD01129" target="_blank">AKC Labrador Breed Standard</A></FONT><FONT color="#0000ff" size="3"><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"></SPAN></FONT>　<FONT size="2">　　</FONT></TD> </TR> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="left" colspan="3" height="5" width="685"><FONT color="#000000" size="2">◆　<FONT size="2">１．一般的な外観</FONT> 　◆</FONT></TD> </TR> <TR vAlign=top bgColor=#ffffff> <TD valign="top" align="left" bgcolor="#ffffb5" colspan="3" width="685" height="79"><FONT size="2">　</FONT><FONT size="2" color="#000099">ラブラドールは中型のサイズでカプルドが短く、猟犬として運搬に適した機能を備えている。大変バランスのとれた体型をしており、起伏の激しい荒れた高地で長時間水鳥などの獲物を捜すことの出来る体質と堅実さがある。ラブラドールはハンティングだけではなく、家庭犬やその他の使役犬としてもふさわしい身体と精神的な特徴を備えていなければならない。ラブラドールで最も際立った特徴は、短く高密度の耐候性コート、「カワウソ」のような尾、幅広い頭部と適度なストップによるすっきりした顔、強靭な顎、そして知性と良い気質を表した優しく、親しみやすい目である。ラブラドールは働く猟犬として主に繁殖されます。構造と堅実さは非常に重要です。</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> <CENTER> <CENTER> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="1" border="0" width="689"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="center" colspan="2" height="120"> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="3" width="713" border="0"> <TBODY> <TR> <TD valign="bottom" align="center" bgcolor="#ffffb5" colspan="2" width="322"><FONT size="2">体躯構成</FONT></TD> <TD align="center" bgcolor="#ffffb5" colspan="2" width="294" valign="bottom"><FONT size=2>骨格形成</FONT></TD> </TR> <TR> <TD colspan="2" bgcolor="#ffffb5" align="center" width="322"><IMG src="body2.gif" width="310" height="234" border="0"></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="2" align="center" width="294"><IMG src="p94kokaku1.gif" width="310" height="229" border="0"></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" height="161"><FONT size="2" color="#ff0000">１．Muzzle（口吻</FONT><FONT size="2">）<BR> </FONT><FONT size="2" color="#ff0000">２．Stop(額段）<BR> ３．Skull（頭蓋）<BR> ４．Neck（首）<BR> ５．Withers（キ甲）<BR> ６．Back（背腰部）<BR> ７．Ｌｏｉｎ（腰）<BR> ８．Croup（臀部）</FONT><FONT size="2"><BR> ９．Thigh<BR> 10. Lower Thigh</FONT></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" height="161"><FONT size="2" color="#ff0000">11.Hock（飛節）<BR> 12.Stifle（膝関節）<BR> 13.Ribs（肋骨）<BR> 14.Brisket（胸部）<BR> 15.Pastern（中手骨）<BR> 16.Fore arm（<FONT size="2" color="#ff0000"><SPAN class=FontSize12px>前腕</SPAN></FONT>）</FONT><FONT size="2"><BR> 17.Upper arm<BR> </FONT><FONT size="2" color="#ff0000">18.Chest（胸）</FONT><FONT size="2"><BR> 19.Point of Shoulder<BR> 20.Shoulder</FONT></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" rowspan="2"><FONT size="2">１．Cranium<BR> ２．Occiput<BR> ３．Cervical Vertebrae<BR> ４．Thoracic Vertebrae<BR> ５．Lumar Vertebrae　<BR> ６．Sacrum<BR> </FONT><FONT size="2" color="#ff0000">７．Pelvis（腸骨・恥骨・坐骨）</FONT><FONT size="2"><BR> ８．Caudal/Coccygeal Vertebrae<BR> ９．Femur<BR> 10.Fibula<BR> 11.Tarsals<BR> 12.Metatarsals<BR> 13.Tibia</FONT></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" rowspan="2"><FONT size="2" color="#ff0000">14.Patella（<FONT color="#ff0000">膝蓋骨</FONT>）<BR> 15.Ribs（肋骨</FONT><FONT size="2">）<BR> </FONT><FONT size="2" color="#ff0000">16.Sternum<FONT size="2" color="#ff0000"><SPAN class=FontSize12px>（胸骨</SPAN></FONT>）</FONT><FONT size="2"><BR> 17.Metacarpals<BR> 18.Phalanges<BR> 19.Carpals<BR> 20.Ulna<BR> 21.Radius<BR> 22.Humerus<BR> </FONT><FONT size="2" color="#ff0000">23.Prosternum（上腕骨）<BR> 24.Scapula（肩甲骨）</FONT><FONT size="2"><BR> 25.Mandible</FONT></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" colspan="2" height="41"><FONT size="2">※上の写真はスタンダードに近いモデル犬を画像処理しています。<BR> ※</FONT><FONT size="2" color="#ff0000">赤文字</FONT><FONT size="2">はよく使われる名称で、後述の中でも使用してます。</FONT><BR> <FONT size="2">※</FONT><FONT size="2" color="#000099">青文字</FONT><FONT size="2">はAKC標準翻訳　　；【】内の黒文字はコメント</FONT>。</TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> <BR> <BR> <CENTER> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="1" border="0" width="715"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle colSpan=2 height=120> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="3" width="714" border="0"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="left" colspan="4" height="5"><FONT color="#000000" size="2">◆　２．サイズ、プロポーションと構成　◆</FONT></TD> </TR> <TR> <TD colspan="2" bgcolor="#ffffb5" rowspan="2" valign="top" height="309"><FONT size="2">　</FONT><FONT size="2" color="#000099">体高は床面からキ甲部（肩甲骨の隆起）間までの長さを測定する。牡は（57～62cm）、雌で（55～60cm）である。この数値には体高制限があり、オーバー・アンダー何れも≒1.3cm以上外れると失格とされる。作業犬の体重は牡でおおよそ30～36kg、雌で25～32kgである。但し、高さの範囲は生後1歳未満の犬には適用しない。体長（上腕骨端より坐骨端までの直線距離）は体高と比べると同じか、わずかに長い程度で、キ甲部から肘までの長さと肘から地面への長さもほぼ同じ長さになります。胸部は肘まで下がっているべきである。ボディは真っ直ぐで、自由に動くことが出来て効果的な一歩を踏み出すために、十分な長さでなければなりません。また、決して低く長く見えてはならない、また、足が細くてひょろ長く、外観が高く見えてもいけない、作業犬として筋肉質であり、余分な脂肪が付いてもいけない。</FONT><BR> <FONT size="2"><BR> 【体長に比べて体高が低い場合、足が短いとよく耳にしますが、ブリーディングにおいては正しい見方ではありません。キ甲部から肘までの長さと肘下の長さの比で足の長短を決めるのが正しい見方です。又胴の長さを決めるのは体高と体長の比であり、足の長さと胴の長さは別々に考えるべきです。ブリーディングプログラムでは欠点箇所を特定して改良するため、欠点箇所を明確にすることはとても重要と言えます。】</FONT></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" align="center" colspan="2"><IMG src="body111.gif" width="300" height="229" border="0"><BR> Proportion</TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" align="center" colspan="2" valign="top"></TD> </TR> <TR> <TD colspan="4" bgcolor="#ffffb5" valign="top" height="310"><FONT size="2">【胸部と肘の高さの記述では、ＡＫＣ（アメリカン・ケンネル・クラブ）とＬＲＣ（ラブラドール・レトリバー・クラブ）どちらも同じ位置が良いとされ、ＬＲＣにおいては胸部が肘より下がると良くないプロポーションであるとされています。しかし、見た目で判断すると実際には胸部が肘より下がっている犬がほとんどで、同じ長さの犬は見かけません。この違いはシルエットと触審の違いだと思われます。シルエットは肘より胸部が下がっているが、触審をすると胸肉が上がり胸骨と肘高さはほぼ同じになります。因みにイギリスのKC（ケンネル・クラブ）では「胸部は深くて幅が広い」と謳っているので、こちらの方はシルエットの記述と思われます。】<BR> <BR> 【体重の範囲は、体高とのバランスを考えると軽過ぎるように思われます。個体（骨量、骨密度、年齢、肉質、体高・体長比等)によって異なるので一概には言えませんが、細過ぎる体型にならないように、ＡKCの体重は参考程度にとどめておくのが無難でしょう。】<BR> <BR> 【体高の上限はKC標準（イギリス）より牡で５cm、雌では４cm高い数値を採用しています.。AKCとKCのサイズが統一されない理由をLRCの委員であるアメリカのハーバートップ犬舎のニナ・マンさんに聞いた所、「サイズに関してはこれまでに幾度となく問題として取り上げられてきました。私もKCとAKCのサイズは統一した方が良いと思います。しかし、イギリスに近いアメリカ東海岸付近はＫＣサイズが多く、一方離れた西海岸付近ではＡＫＣサイズが多く見受けられます。従って、地域差に関係してくる問題なので、直ぐに改定することは難しいでしょう」とのことでした。サイズの統一は難しくとも、私は貴重な回答を頂いたと思います。アメリカサイズは全般的に大きいと言うイメージを抱いていたのはおそらく私だけではないでしょう。この誤解を払拭出来た事は今後のブリーディングにおいて、選択視野が広がるとても重要な手掛かりとして受け止めることが出来ます。また、アメリカサイズとイギリスサイズと差別するのではなく、ＡＫＣサイズとＫＣサイズと区別する方が正しい言葉の選択だと考えます。さて、近年の日本のドッグショーでのサイズはどうでしょう？数年前までは比較的大柄なサイズが占めていましたが、最近ではコンパクトなＫＣサイズが主流となっているようです。これについてはご承知の方も多いと思いますが、英国からの輸入犬が多くなったのが少なからず影響していると思います。スタンダードとしてのサイズの影響ですが、2006年のイギリス犬舎見学の際、ワリンガー犬舎のキャロル・クードさんの話では「サイズの大きさは関係ない、実際にイギリスの犬はＫＣ標準よりアンダー（低い）がほとんどです。サイズよりバランスが重要です。また、ラブラドールの目的は作業犬なので、パーツが厚くてしっかりした犬を育てなさい」とのアドバイスを頂きました。】<BR> </FONT></TD> </TR> <TR> <TD colspan="2" bgcolor="#ffffb5" rowspan="2" valign="top" height="179"><FONT size="2">【体高と体長の比率の話になりますが、体高と体長が交わった線を対象に正方形（１：１）になるのが良いとよく耳にしますが、本当に正方形になるのか以前より疑問に思っていましたので、多少の誤差はありますが、実際の写真を画像編集ソフトにより、正方形にして検証してみました（左側の写真）。結果、骨格や四角線を除いた右の写真でお解り頂けると思いますが、胴が詰まり過ぎてとても理想とするスタンダードのボディとは言えません。胴をかなり詰めた上の写真Proportionでさえ、体高・体長比をこの方法で実測すると1：1.25の比率になるので、正方形の犬は実際にはほとんど居ないと思われます。（視認的には正方形に観えるかも知れません）従って正確な体高・体長比を把握したい場合は、AKCに準じて測定した方がより正確でしょう。】</FONT></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="2" align="center"><IMG src="body11.gif" width="350" height="163" border="0"></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" align="center" colspan="2"><FONT size="2">検証</FONT><FONT size="2">（正方形の犬）</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> <BR> <BR> <CENTER> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="1" border="0" width="715"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle colSpan=2 height=120> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="3" width="714" border="0"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="left" colspan="6" height="5"><FONT color="#000000" size="2">◆　３．首、トップラインとボディ　◆</FONT></TD> </TR> <TR> <TD colspan="2" bgcolor="#ffffb5" rowspan="7" valign="top"><FONT size="2">　</FONT><FONT size="2" color="#000099">首の長さは獲物をレトリーブ（運搬）しやすくするため、適度の長さでなければなりません。また、動き易くするため筋骨たくましく、わずかに曲線を描いて力強く肩につながっている。太くて短い、または雌羊のような首は欠点である。トップラン（背線）はキ甲から臀部にかけて水平でしっかりしている</FONT><FONT color="#000099">。</FONT><FONT size="2" color="#000099">しかし、腰部は動き易くするため柔軟でなければなりません。肋骨は弾力性があり、カプルドは短くなくてはなりません。胸幅はブルドッグのように広過ぎる正面を持っていると効果的な運動は出来ません。また、狭過ぎる胸幅はスタミナが持続しないので正しくありません。スラブ型（厚板）や丸型・樽型は好ましくない。アンダーライン（胸部）はほぼまっすぐです。腰は短く、広く、強くなければなりません。尾はラブラドールの際立った特徴です。根元は非常に太くなければなりません。そして、飛節よりもやや長く先細りに伸びています。陽気に尾を振っている時でも背中の上にカールしてはなりません。短い尾または細くて長い尾は大きな欠点です。頭から尾先まで流れる線を与えることによって、バランスを保っているので手術等により長さを変えたり、人為的に自然な運びを変えると失格です。</FONT><BR> <BR> <FONT size="2">【首は猟犬として幾度となく繰り返される兎や鴨などの重い獲物を拾う作業や、運搬作業がし易いように、充分な長さと余分な肉が付いないすっきりとした形（首抜けが良く）であり、力強さが必要です。反対に臭気選別では頭を下げた状態が続くので、細くて長過ぎる首は疲れやすく持久力が低下します。また、側望したとき首の後ろ側は緩やかに丸みを帯びているのが良いと言われていますが、前側に湾曲し、丸みを帯びた雌羊のような首は欠点とされています。首の長さについては長い首の犬は少ないので、短い首が主に問題提起されています。短い首の一般的な原因は、雌羊首と真っ直ぐな肩（肩甲骨の角度が垂直に近い状態）に有ります。ラブラドールに限らず全ての犬種で言える事ですが、首には７本の脊柱があります。しかし、真っ直ぐな肩は肩甲骨自体が実は脊柱の一つ以上を隠して実質的に首が短く見えると言われています。<FONT color="#000000">　肩甲骨の角度については後述のフロント（前躯）で説明したいと思います。</FONT>日本のショー会場で拝見するラブラドールは、欧米諸国と比べると首が短く、首抜けの良い犬が少ないように見受けられます。これは遺伝性の骨格形成や肉質による起因が考えられますが、ただ単に、運動不足や過肥により首が短く見えて、デュラップ（咽頭垂れ）が生じているのも少なくないと思います。ショー用のラブラドールはラブラドールらしさや作業犬に相応しいかどうかを主眼に審査されます。ショーで見栄えを良くするため一時的に体重を乗せて良い成績を挙げたとしても、それは真のショー用のラブラドールではありません。食事管理と運動管理の両方を継続的に満足して、初めて作業犬に相応しい真の体型作りが出来ると考えます。また、審査員のタイプに合わせることも時には重要ですが、個人的な好みに振り回されないようしっかりとしたケンネルタイプを持ちたいものです。さて、話を元に戻しますが、首の長短の見方は、マズルを地面に対してほぼ水平にさせたフリースタンディングポーズで、トップライン（背線）の延長線上に顎が限りなく近ければ短い首であると容易に判別できます】</FONT></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" align="center" colspan="4" height="119"><IMG src="neck.gif" width="250" height="121" border="0">　</TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" align="center" colspan="4" height="2"><FONT size="2">適度な長さの首　　　　短くて窮屈な首</FONT><BR> <BR> </TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="4" align="center" valign="top" height="204"><IMG src="body1.gif" width="300" height="206" border="0" align="top"></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="4" align="center" height="8"><FONT size="2">(上）水平背で正しいトップライン</FONT></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="4" align="center" height="35"><FONT size="2">（左）凹背　　　　　　　（右）凸背<BR> <BR> </FONT></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="4" align="center" valign="top" height="127"><IMG src="tail.gif" width="300" height="150" border="0"></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="4" align="center" height="13"><FONT size="2">正しい尾　　　　　　低い尾　　　　　高い尾</FONT></TD> </TR> <TR> <TD colspan="6" bgcolor="#ffffb5" valign="top" height="61"><FONT size="2">【腰肉（ロイン：最後の肋骨から骨盤への距離）は骨でサポートされていないのであまり長くない方が良いとされており、作業犬としての全盛期には問題は無いかも知れません、しかし、老犬での長い腰肉は身体的な影響が出やすいと言われています。また横に曲がる能力は、腰肉に深く関与しますのであまり短すぎても良くありません。】<BR> <BR> 【トップラインは荒野を駆けまわる時や水泳時に、効率的な運動が出来るよう水平背(レベル・バック）が良いとされています。凹背（スウェイ・バック）や凸背（キャメル・バック）、写真には載せていませんが、傾斜背（ローチ・バック）は効率的運動伝達の阻害要因であり、良くありません。「Ｔｒｉｃｋｓ of the trade書」にはトップライン不良要因箇所は背骨ではなく、フロントやリヤの骨格形成に問題があると記されています。凹背の場合はこの骨格形成以外に過肥・胴長などが原因として考えられますが、ギャロップ運動によりキ甲部や</FONT><FONT size="2" color="#000000"><FONT color="#000000">背腰部</FONT></FONT><FONT size="2">に筋肉を付けてある程度改善出来ます。しかし、凸背や傾斜背の場合は骨格形成の遺伝が主原因と考えられるので、水平背のキャリヤの強い牡とのブリーディングを行い、改善することが得策と言えます。】<BR> <BR> 【ラブラドールの尾は、全体的なバランスを保つことは勿論、水中犬としても重要な役割を果たしています。ご存知の方も多いと思いますが、カワウソの尾に似ていることから「オッターテイル」と呼ばれています。水中で獲物を運搬するとき、舵の役割を果たすのでテイルセット（尾付き）はトップラインより少し下がった位置で、水平に運ばれるのが良いとされています。テイルセットが低いのは望ましくなく、背中方向への巻上げる、テイルセットが高いのも良くありません。テイルセットのベースが坐骨端に対して垂直線上にあればテイルセットは正しい位置で、坐骨端より前にテイルセットのベースがある場合は、テイルセットが高いと言われています。尾の先端部分のコートのねじれは問題ありません、むしろ固くて良質のコートである事を証明しています。尾のアンダー部分にコートが巻いて合さった線が出来るコートは水中作業で広がりにくく、舵取りの役割がし易いので良いと言われています。コート不足はオッターテイルとは言えないので良くありません。直線的に45°に運ぶ尾は許容範囲とされています。極稀に尾骨が変形した犬を見かけますがこれも当然良くありません。先にも述べていますが、尾はラブラドール本来の際立った特徴です。尾付きが良く、良質コートで太いオッターテイルが、華麗に横振りをするラブラドールを目指すブリーダーは多いと思います。しかし、欠点を補うために手術などの人為的加工により、自然な動きに影響を与えてはラブラドールらしさやバランスが著しく損なわれる恐れがあるので、絶対に避けなければなりません。尾付き位置・太さ・長さなどの改善はブリーディングや仔犬の選別で図るしか有り得ないのです。】</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> <BR> <BR> <CENTER> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="1" border="0" width="715"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle colSpan=2 height=120> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="3" width="714" border="0"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="left" colspan="6" height="5"><FONT color="#000000" size="2">◆　４．ヘッド　◆</FONT></TD> </TR> <TR> <TD colspan="2" bgcolor="#ffffb5" rowspan="4" valign="top"><FONT size="2">　</FONT><FONT size="2" color="#000099">頭蓋は幅が広くてよく発達しているが、広すぎるものではなく、すっきりしていなければならない。若干の中央線を示すかもしれません。頭部とマズルは平行で、長さがほぼ等しい。ストップは適度の高さがある。唇は垂れ下がっていてはならない。あごは強靭です。鼻は広くなければなりません、そして、鼻孔がよく発達しています。鼻の色はブラックとイエローは黒くなければならない、チョコは茶色でなければなりません。色素不足や完全にピンク色の鼻は失格です。歯の噛み合わせは規則正しくて強い、シザーズ・バイト（はさみのような噛み合わせで、上の門歯の内側が、下の門歯の外側に触れる）である。レベル・バイト(上と下の歯の先端が合っている）は許容範囲であるが、望ましくはありません。オーバーショット（上顎の門歯が下顎の門歯より前に出過ぎている）やアンダーショット（下顎の門歯が上顎の門歯より前に出過ぎている）は重大な欠点です。完全な歯は好まれるが、欠けている臼歯または小臼歯は重大な欠点です。耳の適度な位置は、頭部のかなり後ろで、頭より少し低い位置に着いています。ほぼ目の高さくらいになります。頭の大きさに対して、耳が大きく、そして重くあってはならない。耳が前方へ垂れた時に目の内部まで届くほど長くてはならない。目は気質の良さ・知性と気遣いを表しています。また、親しみやすい目は犬種の際立った特徴でもあります。目の大きさは中くらいの大きさで、突き出ていない、奥まらない位置でなければなりません。眼の色は、ブラックとイエローは茶色であり、チョコは茶色か薄茶色である。目色が黒や黄色の目は、きつい表現をするので好ましくない。アイライン（目縁）は、ブラックやイエローでは黒です。チョコレートは褐色です。色素の不足したアイラインは失格です。</FONT></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" align="center" colspan="4" height="119"><IMG src="head.gif" width="197" height="130" border="0"></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" valign="top" align="center" colspan="4" height="2"><FONT size="2">マズルと頭部は同長で平行</FONT></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="4" align="center" valign="top" height="99"><IMG src="head3.gif" width="130" height="103" border="0"></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="4" align="center" height="26"><FONT size="2">正しい耳の位置</FONT></TD> </TR> <TR> <TD colspan="6" bgcolor="#ffffb5" valign="top" height="141"><FONT size="2">【頭部も全体的なバランスが重要です。マズルは、重い兎や鴨等の獲物を傷つけずにしっかりと銜えて、無理なく運搬出来る充分な長さが必要です。頭部がマズルと等しい長さ・平行であれば安定性と強さが生じます。また、後頭部は十分な筋肉で、滑らかに首に適合しなければなりません。ストップは厚いカバーで目を保護する役目を果たしますが、なだらかなストップや効き過ぎるストップは良くないとされています。KC標準で「はっきりとしたストップがある」と謳っているのでストップが効いていれば、程度に関係なく良い犬であると誤解されやすいかも知れません。しかし、AKC標準ではストップが効き過ぎると良くないとされています。理由についてははっきりとしたことは判りませんが、鳥猟犬として水中抵抗や風抵抗などの影響を受けることは容易に推測できます。鼻孔については嗅覚機能をより有利にするため、大きくてよく発達しているのが望ましいとされているので、当然マズルの幅も広くなくてはなりません。】<BR> <BR> 【説明が重複しますが、目はラブの性格を現す特徴です。たるんだ目縁やたれ目・離れた目・丸くて突き出ている目・小さい目・アーモンドの形をしたアーモンドアイはあまり良くありません。他犬種でアーモンドアイが良いとよく聞きますが、ラブの場合はダイヤモンドの形をしたダイヤモンドアイが良いと言われているようです。】</FONT><BR> <BR> <FONT size="2">【欠歯については、イギリスのキャロマー犬舎のマーヴィン・レイノルドさんに聞いたところ、「歯はバイトが良く犬の体躯構成が良ければ気にしていない」とのことでした。また、ワリンガー犬舎のキャロル・クードさんにも同じ質問をしたところ、「歯は欠歯が有っても問題ない」とのことで、イギリスでの欠歯は寛大であまり重要視されていないようです。</FONT><FONT size="2" color="#000000">しかし、成長期の臼歯の欠歯は、上下の顎が固定されにくいので、オーバーショットやアンダーショットになり易いと指摘している洋書もありますので、この二つの事を考えると臼歯欠歯本数の多い犬をドッグショーに出して好成績を挙げたとしても、繁殖に使うのは問題と言うことになります。私の個人的な考えではショードッグと繁殖犬は分ける事が出来ないので、ショードッグにしても繁殖に使う犬にしても臼歯欠歯本数は審査の対象にするべきと思います。因みにＰＤ（警察犬協会）のスタンダードには｛欠歯は第１、２、３、４前臼歯の合計４本まで（連続も可）とし、その他の欠歯については、順位に影響することもある。｝と謳ってあります】</FONT><BR> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> <BR> <BR> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="1" border="0" width="726"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align="middle" colspan="2" height="26"> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="3" width="722" border="0"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=left colSpan=3><FONT color=#000000 size=2>◆　５．フロント（前躯）　◆</FONT></TD> </TR> <TR> <TD bgColor=#ffffb5 colSpan=3><FONT color=#000099 size=2>フロントは筋骨たくましく、リヤ（後躯）とバランスよく釣り合わなければなりません。肩は動き易くするため長くて傾斜しています。そして、犬が前方に力強く進む時、前脚を動かす範囲がおよそ90度の上腕の角度を作ります。理想的には、肩甲骨の長さは上腕の長さに等しくなければなりません。まっすぐな肩甲骨、短い上腕または筋肉が付き過ぎる肩は自由な運動を制限するので良くありません。正面から見て、足は真っ直ぐに降りている。側望したとき、肩甲骨の先端と肘を結ぶ線は垂直になる。そして、前足は地面と直角になり、体の下でよくなければなりません。肘は肋骨の近くになければなりません。肘が外を向いていると自由な動きが出来ないので重大な欠点です。パスターン（<FONT color=#000099 size=2><SPAN class=FontSize12px>前肢の手根関節から指部までの中手骨の部分</SPAN></FONT>）は強く、短く、脚の垂直な線から、わずかに傾斜しなければなりません。アーチ型のつま先とよく発達したパッドで、足は強くコンパクトです。広げられた足、ウサギ足、盛り上がった指関節、外向きの足は重大な欠点です</FONT></TD> </TR> <TR> <TD vAlign=top align=left width=376 bgColor=#ffffb5 colSpan=2 height=137><IMG height="150" src="front.gif" width="350" align="top" border="0"></TD> <TD valign="top" align="left" width="334" bgcolor="#ffffb5" rowspan="4"><FONT size=2>【肩甲骨と上腕骨の成す肩角度が90°の場合が理想的な角形成であり効果的な一歩が踏み出せます。l05°の広い肩角度はほぼラブラドールの一般的な角形成です。130°の浅すぎる角形成は肩甲骨が立つことによって、短くなり、一歩の長さが短くなります。浅すぎる肩角度については様々な問題を生じます。角度が無く直立した角形成となるのでショックアブソーバー（クッション）の役割を果たさなくなり、関節を痛める恐れが浮上します。また同時に浅すぎる肩角度は肩甲骨が短くなることから、ストライドの減少や高ぶみ、更に推進力にも影響が出ます。AKCで謳っている90°の角形成は特定の犬種を除いて実際には居ないと言われ、このことは、1969年にMary Roslin Williamsが証明しています。</FONT><BR> <FONT size=2>彼女の証明には「誤った肩角度は有名な勝者でしばしば見られました、そして、この真実は今でも同じです。私はAKCの基準を少しでも改めることが可能ならば、審査員やブリーダーの手助けになると思います」以来幾度と無く議論がされていますが、未だに改訂はされていないようです。その詳しい背景は判りませんが、肩甲骨が真っ直ぐであるほど肩甲骨は短くなるので、90°の犬が居ないとか必要ないとかマイナスの議論をするのではなく、90°により近づけることが、ブリードスタンダードで最も大切なことでしょう。肩甲骨の傾斜角の測り方は、床面を基準に、親指と人差し指の成す角度を45°にして、親指を肩甲骨に合わせて角度が45°に近ければ理想とする角度形成と判断出来ます。肩甲骨の長さはキ甲部から上腕骨の最上部（突出部）を測ります。上腕骨については上腕骨の最上部（突出部）から肘の外側（突出部）を測り、肩甲骨と上腕骨が同じくらいの長さであれば、バランス良く釣り合っていると判断できます。また、肘が肩甲骨隆起のトップの垂線に自然に置かれた体勢は、理想的な構成とされています。】</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width=376 bgColor=#ffffb5 colSpan=2 height=24><FONT size=2>　　　理想的な角度</FONT> 　　 <FONT size=2>　一般的な角度</FONT>　　<FONT size=2>　　浅すぎる角度</FONT><BR> <BR> </TD> </TR> <TR> <TD colspan="2" bgcolor="#ffffb5" height="159"><IMG src="frontassembly.gif" width="350" height="164" border="0"></TD> </TR> <TR> <TD colspan="2" bgcolor="#ffffb5" valign="top" height="47"><FONT size=2>　　　　キ甲部の位置確認</FONT>　　　　　<FONT size="2">テープを貼り肩角度を調べる</FONT></TD> </TR> <TR vAlign=top bgColor=#ffffff> <TD valign="top" align="left" bgcolor="#ffffb5" colspan="3" height="81"><FONT size=2>【上の写真は、ワリンガー犬舎のキャロル・クードさんが、愛犬をモデルに肩角度の調べ方について実演して下さいました。左側の写真はキ甲部の位置を確認しているところです。右側が肩甲骨と上腕骨に添ってテープを貼り、その角度が90°であれば理想ですとのことでした。】<BR> <BR> 【KCではパスターンが肘から地面までまっすぐであると解説していますが、AKCは荒野を走ったり、ジャンプから着地したときの衝撃を吸収出来るようにパスターンはわずかに傾斜していると謳っています。衝撃吸収や推進力を効果的にするためには、やはりパスターンになだらかな傾斜を持たせた、裕度のある角度形成が必要でしょう。直立したパスターン（アップライトパスターン）や<SPAN class=FontSize12px>フォアアーム（前腕）が逆方向（後ろ）に曲がるナックルオーバーは良くないとされています。</SPAN>】</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> <BR> <BR> <CENTER> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=1 width=721 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle colSpan=2 height=120> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=3 width=723 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=left colSpan=5 height=5><FONT color=#000000 size=2>◆　６．リヤ（後躯）　◆</FONT></TD> </TR> <TR> <TD bgColor=#ffffb5 colSpan=5><FONT color=#000099 size=2>ラブラドールのリヤは、形が良い膝関節と、強く短い飛節で腰から飛節まで広く。同時に筋骨たくましくよく発達しています。後望すると後脚はまっすぐで平行です。側望するとリヤの角度形成は、フロントとバランスがうまく取れており、後脚の骨は頑丈な作りをしています。また、膝関節は適度な角度を形成するとともに適度な筋肉が付いているため、運動中、あるいは、立っているときに、膝蓋骨のずれがありません。膝関節は強くて、下がります。そして、運動している間や、立っているときには、過伸展させないでください。膝関節と飛節との角形成は、駆動と牽引の最適バランスを成し遂げます。アーチ型のつま先とよく発達したパッドで、足は強くて、コンパクトです。カウホックや開いた飛節、鎌形飛節とオーバーアンギュレーションは、深刻な構造的欠陥です。</FONT></TD> </TR> <TR> <TD align="center" width="300" bgcolor="#ffffb5" colspan="4"><IMG height="150" src="rear-angulation1.gif" width="300" border="0"></TD> <TD vAlign=top width=411 bgColor=#ffffb5 rowSpan=4><FONT size=2>【理想的なリヤのナチュラルスタンスは飛節が垂直に立った状態の時、<FONT color=#000000><FONT size=2>坐骨端の</FONT></FONT>垂線が爪先に来るべきです。これは適切な運動をするために必要なバランス点とされており、飛節の高さがリヤの総高さに対して1/3程度とされ、短い飛節は、方向転換や体を前に進める原動力となります。坐骨端から</FONT><FONT color=#000000 size=2><FONT color=#000000>膝蓋骨までの長さと<FONT size=2><FONT color=#000000>膝蓋骨から飛節</FONT></FONT></FONT>までの長さは等しくてはならないとされています。これはスタイフル（膝関節）を中心に大腿骨と下腿骨が同時に動くため、等しい長さでバランス良く釣り合う必要があるからです。<FONT color="#000000"><FONT size="2" color="#000000">ワリンガー犬舎のキャロル・クードさんの話では、「</FONT>寛骨の長さも同じでなければなりません。また、フロンとリヤには相関関係があり、両方の角形成のバランスは非常に重要です」とのことでした。<BR> </FONT>　次に膝角度ですが、Labrador Retriever Second Edition書に</FONT><FONT size=2>リヤが動きやすい理想とする膝角度は120°と記載されています。90°の膝角度は深すぎる角度でオーバーアンギュレーション（過度の角度形成）となり、カウホックやシックルホックになり易いと指摘されています。カウホックは飛節が牛のように内側に接近しているもので、丁度Ｘのような形をしていることからX脚とも言われています。カウホックは大きな欠点とされ、瞬発力を減らし動きを遅くします。シックルホックとはパスターンが鎌のように曲がったものを言い、長い足が原因の一つとして挙げられています。このシックルホックは膝が充分に曲がり、角度があるので見栄えも良く見えますが、持久力減退の要因があることから、近年アメリカでは大きな問題として取り上げられているようです。150°の浅い膝角度（ストレートスタイフル）は直線に近い飛節になり、一歩目の瞬発力や推進力が弱いと言われています。</FONT><BR> </TD> </TR> <TR> <TD width=300 bgColor=#ffffb5 colSpan=4></TD> </TR> <TR> <TD bgColor=#ffffb5 colSpan=4><IMG height="150" src="hindquartes1.gif" width="350" border="0"></TD> </TR> <TR> <TD bgColor=#ffffb5 colSpan=4><FONT size=2>　　理想的な角度　　　　　　深すぎる角度　　　　　浅すぎる角度</FONT></TD> </TR> <TR> <TD bgColor=#ffffb5 colSpan=5><FONT size=2>【リヤを後望すると骨盤（股間節）が逆Ｕ字の形が良く、逆V字は良くないとされています。特に雌の場合、逆Ｕ字の股関節は安産し易い形とされています。両足は適度に開き平行・垂直で力強くなければなりません。バレルホック（樽のように丸くなった飛節）は重大な欠点とされています】</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> <BR> <BR> <CENTER> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=1 width=726 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle colSpan=2 height=26> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=3 width=722 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=left width=717 colSpan=3><FONT color=#000000 size=2>◆　７．コート　◆</FONT></TD> </TR> <TR vAlign=top bgColor=#ffffff> <TD vAlign=top align=left width=717 bgColor=#ffffb5 colSpan=3 height=46><FONT color=#000099 size=2>　コートは、ラブの目安となる特徴です。短く、まっすぐで、非常に密集していなければなりません。そして、手にかなり固い感覚があり、水や、寒さなどから体を保護します。柔らかい耐候性のアンダーコートを持っていなければなりません。背中後方のわずかなウェーブは、許されます。羊毛のコート、柔らかい絹のコートとまばらでなめらかなコートは、犬種の特徴ではなく重大な欠点です。<BR> <BR> </FONT><FONT color=#000000 size=2>【コートは短くて硬く、きめの粗いアウターコート（外側）と非常に柔らかいアンダーコート（内側）の二重コートです。体の上部や尾はかなり硬い感触があります。過度のウェーブまたはカールによるコートは良くありませんが、仔犬の時はかなりきついパピーウェーブが出る時期があります。しかし、パピーウェーブの場合、一回目の換毛の時期（生後１０ヶ月前後）にはほとんど直毛に生え変わるようです。ドッグショーではアウターコートの少ないシングルコートは、審査員の裁量にもよりますが減点幅が大きいようです。換毛によるシングルコートは仕方がありませんが、生まれつきのシングルコートの犬は少なくないようです。反対に毛量が多い犬は、体を保護する役目を果たし、シルエットがしっかりした体躯構成に観えるので審査では有利と思われます。しかし、多過ぎると水に濡れた場合に毛が重くなり、乾き難いと言うデメリットが生じますので、適度な毛量が理想です。】</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> <BR> <BR> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=1 width=726 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle colSpan=2 height=26> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=3 width=722 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=left width=717 colSpan=3><FONT color=#000000 size=2>◆　８．カラー　◆</FONT></TD> </TR> <TR vAlign=top bgColor=#ffffff> <TD vAlign=top align=left width=717 bgColor=#ffffb5 colSpan=3 height=46><FONT color=#000099 size=2>　ラブラドールのコートカラーは、ブラック・イエローとチョコレートの３色です。他のどの色も、また他の色のどの組合せも失格です。胸の小さな白いスポットは許されるが、望ましくはありません。年齢による白髪や、傷跡による白髪を、まだら色と誤解してはいけません。ブラックは全て黒です。ぶち模様による黒または黄褐色の模様による黒は失格です。イエローは、耳・背中・腹部がキツネ色（fox-red ）から淡いクリーム色まで異なります。チョコレートは明るい色から暗い色まで、色合いが異なります。ぶちまたは黄褐色の模様によるチョコレートは失格です。</FONT><BR> <BR> <FONT size=2>※　チョコレートコートカラーに興味のある方は、コンテンツ（チョコレートカラー）のページも合わせてご覧ください。</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> <BR> <CENTER><BR> </CENTER> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=1 width=726 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle colSpan=2 height=26> <TABLE cellspacing="0" cellpadding="3" width="722" border="0"> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=left colSpan=3><FONT color=#000000 size=2>◆　９．ムーブメント（歩様・動作）　◆</FONT></TD> </TR> <TR> <TD colspan="3" bgcolor="#ffffb5"><FONT color=#000099 size=2>ラブラドールの動きは、自由で滑らかでなければなりません。犬が自分の方へ来るとき、肘が外に向いてはいけません。むしろ、肘は体の近くで足と一緒にきちんと体に保持されてはなりません。また、上下の揺れが少なく、前方にまっすぐに動いて、各部が同じ歩調で動き、足は直線に運ばなければなりません。後部から犬を見ると、真っ直ぐに後脚と前足が平行線に動くという印象がなければなりません。側望すると、肩は自由で動き易くなければなりません、そして前脚は前方へ伸ばさなければなりません。歩幅が短く一定していない動き、または高い膝の動きは、まっすぐな肩を示します。パドルで漕ぐような動きは、長く、弱い関節を示します。そして、短く、重苦しい後部の足取りは、連続した後部結合を示します。全ては重大な欠点です。</FONT><BR> </TD> </TR> <TR> <TD colspan="2" bgcolor="#ffffb5" valign="top" width="253"><IMG src="stride2.gif" width="250" height="159" border="0"><BR> 　　　　　<FONT size="2">　　　　Ｍｏｖｅｍｅｎｔ</FONT></TD> <TD bgcolor="#ffffb5" align="left" width="457"><FONT color="#000000" size="2">【ムーブメントはブリードスタンダードの総集編であり、観るべきポイントをしっかり把握しておけば、体躯構成の長所や欠点が浮上してきます。フロントの項でも述べましたが、肩甲骨と上腕骨のアンギュレーションは90°が理想で、広いストライドを容易にします。後肢からの強い推進力は寛骨から脊椎を経由して前肢に伝わり、踏み込み過ぎや、互いの肢がぶつかることなくバランス良く釣り合って動きます。角度の浅いアンギュレーションは前肢と後肢の動きを制限するので、リーチが短くなり、跳ねるような動きとなるので、疲れやすく効率的なムーブメントが出来ません。Ｔｈｅ Labrador Retriever Illustrated Standard書には「速歩において、効率よく充分な距離を進むために、前肢の着地点はマズルの真下まで伸びるのが理想である」と書いています。2006年クラフト展の出陳犬を含め、私が今まで観たラブラドールは、大半が目の真下辺りまでしか伸びていなく、前肢がマズルの真下まで伸びる犬は数頭でした。</FONT></TD> </TR> <TR> <TD bgcolor="#ffffb5" colspan="3" align="left"><FONT color="#000000" size="2"><FONT color="#000000" size="2">しかし、その数頭には共通点があります。前肢が前に伸びた時、肩甲骨は地面に対して45°位まで傾斜し、上腕骨は肩甲骨とほぼ直線的に伸びています。言うまでもありませんが、フロントとリヤには理想とする骨格形成が備わっているので、広いストライドを可能にするとともに、前後肢の高踏みが無く、前方向にスムーズに直線的な軌跡を描き、最小のエネルギー消費で効果的な一歩を踏み出していることを証明しています。また、スーピードを徐々に上げて行くと、4本の肢の着地するタイミングが変り、ウォーク（常歩）→トロット（速歩)→ギャロップ(襲歩）に変遷します。広いストライドは、ジャンプしてエネルギー消費が大きいトロット（速歩）の切替りポイントが遅くなるので、効率的で疲れにくい理想的なムーブメントと言えます。<BR> <BR> 誤解されるかも知れないので付け加えますが、体長比や体躯構成が明らかに問題のある犬は上記対象から外しています。<BR> また、当然のことですが、ムーブメントだけでは完全な評価は出来ません。触審とムーブメントの両方を満足してはじめて犬の総合評価が出来ます。ドッグショー会場でムーブメントやシルエットを観て、犬の欠点だけを取り上げて評価したり、審査内容を批判したりすることがないよう心掛けたいものです。また、あまり審査結果だけに拘わらず、真摯な態度で上位入賞犬を称え、みんなでドッグショーを盛り上げることが、延いては犬質向上に繋がると思います。】</FONT><BR> <BR> ムーブメントでの主なチェック・ポイント<BR> </FONT> <TABLE border="1" cellpadding="0" width="712"> <TBODY> <TR> <TD bgcolor="#ceffff" colspan="2" align="center"><FONT color="#ffffff">－</FONT></TD> <TD width="204" bgcolor="#ceffff"><FONT size="2">チェック</FONT></TD> <TD bgcolor="#ceffff" width="436"><FONT size="2">ポイント</FONT></TD> </TR> <TR> <TD rowspan="10" bgcolor="#f2f2f2" align="center"><FONT size="2">1</FONT></TD> <TD rowspan="10" bgcolor="#f2f2f2" align="center"><FONT size="2">側望</FONT></TD> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">①背線（トップライン）</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT size="2">水平背であり、凸背、凹背、斜背でない</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">②アンギュレーション（前肢）</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT color="#000000" size="2">肩甲骨は地面に対して45°位まで傾斜し、上腕骨はほぼその直線上にある</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">③アンギュレーション（後肢）</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT color="#000000" size="2">スタイフル（膝関節）を中心に大腿骨と下腿骨</FONT><FONT size="2">がバランス良く動いている</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT color="#000000" size="2">④高踏み</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT size="2">パッドを高く上げない</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">⑤オーバー・リーチング</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT size="2">前指跡を越す過度な後肢の踏み込みがない</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">⑥ドライブ</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT size="2">後肢の力強い蹴りがある</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">⑦ストライド</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT size="2">マズル真下まで前肢が伸びている（ストライドが短くない）</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">⑧ボディの弛み（ローリング・ゲイト）</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT size="2">ボディがあまり横揺れしない</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">⑨4肢の調和とバランス</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"><FONT size="2">4肢は前に真っ直ぐに伸び、前後の肢が同じ間隔でバランスよく釣り合っている</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#f2f2f2"></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" width="436"></TD> </TR> <TR> <TD rowspan="4" bgcolor="#d8d8d8" align="center"><FONT size="2">2</FONT></TD> <TD rowspan="4" bgcolor="#d8d8d8" align="center"><FONT size="2">前望</FONT></TD> <TD width="204" bgcolor="#d8d8d8"><FONT size="2">①前肢の形</FONT></TD> <TD bgcolor="#d8d8d8" width="436"><FONT size="2">両肢は互いにほぼ垂直・平行で、狭すぎず、広すぎない。</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#d8d8d8"><FONT size="2">②前肢の運び</FONT></TD> <TD bgcolor="#d8d8d8" width="436"><FONT size="2">前肢に隠れて後足が見えない（肘が外に向かない、前肢が外側に上がらない</FONT>）</TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#d8d8d8"><FONT size="2">③斜行</FONT></TD> <TD bgcolor="#d8d8d8" width="436"><FONT size="2">体を斜めにした状態で前進していない</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#d8d8d8"></TD> <TD bgcolor="#d8d8d8" width="436"></TD> </TR> <TR> <TD rowspan="4" bgcolor="#a7a7a7" align="center"><FONT size="2">3</FONT></TD> <TD rowspan="4" bgcolor="#a7a7a7" align="center"><FONT size="2">後望</FONT></TD> <TD width="204" bgcolor="#a7a7a7"><FONT size="2">①後肢の形</FONT></TD> <TD bgcolor="#a7a7a7" width="436"><FONT size="2">飛節は狭すぎず、広すぎない。カウ・ホック、バレル・ホックでない</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#a7a7a7"><FONT size="2">②後肢の運び</FONT></TD> <TD bgcolor="#a7a7a7" width="436"><FONT size="2">スピードが増すと4肢は中心線へ収束する。</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#a7a7a7"><FONT size="2">③股関節の形</FONT></TD> <TD bgcolor="#a7a7a7" width="436"><FONT size="2">逆Ｕ字であり逆Ｖ字でない</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="204" bgcolor="#a7a7a7"></TD> <TD bgcolor="#a7a7a7" width="436"></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> <FONT color="#000000" size="2"><BR> </FONT></TD> <TD align=left width=717 colSpan=3><FONT color=#000000 size=2>◆　１０．テンパーメント（気質）　◆</FONT> 　　</TD> </TR> <TR vAlign=top bgColor=#ffffff> <TD vAlign=top align=left width=717 bgColor=#ffffb5 colSpan=3 height=46><FONT color="#000000" size="2">　【ラブラドールは一般的に温厚で優しく、攻撃性はほとんどありませんが、極稀に人間や他の犬に対して攻撃性を見せる犬も居るようです。気質は遺伝により決まるので、両親犬共に攻撃性が無い場合でも、隔世遺伝により数世代前の攻撃性を受け継ぐ場合があります。犬質向上を目指している信頼できるブリーダーは、良い気質、良い体型、良い性能を満たした健康な犬をコンスタントに作出していますが、これは、ブリーディングプログラムに一般外貌だけではなく、気質の良い犬を、継続的に組み入れた成果でしょう。ショードッグであっても、まずは家庭犬であるべきですから、信頼できるブリーダーは全ての面でバランスの取れた犬を目標に作出しようとしています。】<BR> 　<BR> 　【ブリーダーが仔犬を譲る際の重要な責務の一つとして、オーナー様の希望やライフスタイルに最も適した犬を選ぶ必要があり、仔犬の気質を把握し、仔犬の選別をしなければなりません。仔犬の選別については「Ｔｒｉｃｋｓ of the trade」書や「PUPPY　PUZZLE」のビデオが非常に参考になりますので、まずは書籍の概要を簡単に紹介させて頂きます。この書籍やビデオは全犬種対象なので、ご存知の方も多いかも知れませんが、仔犬は全ての成長骨が異なる伸び率で成長しますが、生後８週（±３日の幅）には成犬の骨格形成と類似していることから、生後８週（±３日の幅）が仔犬を選ぶ評価日ポイントとされています。また、この評価方法は仔犬の段階で骨格形成や気質等の評価が出来ることから、ブリーダーのバイブルとなり、ブリーディングプログラムでは必須アイテムとされています。】<BR> <BR> 　気質の選別方法<BR> </FONT> <TABLE border="1"> <TBODY> <TR> <TD width="18" bgcolor="#ceffff"></TD> <TD bgcolor="#ceffff" width="471"><FONT size="2"><FONT color="#000000">仔犬を仰向けに抱いた時の仔犬行動</FONT></FONT></TD> <TD bgcolor="#ceffff" width="195"><FONT size="2">気質</FONT></TD> </TR> <TR> <TD align="center" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">１</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="471"><FONT size="2"><span style='font-family:"ＭＳ明朝";mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century'>・人間の腕を4肢でつかむ犬</span></FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="195"><FONT size="2">落ち着きが無い</FONT></TD> </TR> <TR> <TD align="center" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">２</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="471"><FONT size="2"><span style='font-family:"ＭＳ明朝";mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century'>・大きく目を開いて、白目を見せる（音に対しても敏感に反応する）</span></FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="195"><FONT size="2">怖がり</FONT></TD> </TR> <TR> <TD width="18" align="center" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">３</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="471"> <p class=MsoNormal><FONT size="2"><span style='font-family:"ＭＳ明朝";mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century'>・リラックスさせようとしても、抱っこされるのを嫌がる</span><span style='font-family:"ＭＳ明朝";mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century'></span></FONT></p> </TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="195"><FONT size="2">攻撃性がある<span style='font-family:"ＭＳ明朝";mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century'></span></FONT></TD> </TR> <TR> <TD align="center" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">４</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="471"><FONT size="2"><span style='font-family:"ＭＳ明朝";mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century'>・あなたの目に合わせようとしない</span></FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="195"><FONT size="2">独立心が強い<span style='font-family:"ＭＳ明朝";mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century'></span></FONT></TD> </TR> <TR> <TD align="center" bgcolor="#f2f2f2"><FONT size="2">５</FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="471">・<FONT size="2"><span style='font-family:"ＭＳ明朝";mso-ascii-font-family:Century; mso-hansi-font-family:Century'>ゆったりして、落ち着きが有り、目を合わせて寝てしまう</span></FONT></TD> <TD bgcolor="#f2f2f2" valign="top" width="195"><FONT size="2">人間好き</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> <FONT size="2">　【一般的に、良く考えられたブリーディングから生まれた仔犬なら、それほど極端な気質を持った仔犬は居ないはずです。たいていはその仔犬の気質に相応しい飼育とトレーニングを行えば、何の問題も無い犬に成長するでしょう。（”気質”は生まれつきのもので変らないが、”性格”は周りの環境で変えることが出来ます）】</FONT><BR> <BR> 　<FONT size="2">【上記の書籍には、気質の欠点のみを挙げていますが、仔犬を新しいオーナーに譲渡する際に、欠点は長所の裏返しでもあることを説明して、充分理解してもらうことも重要です。例えば５項目目は人間好きで社交性があるので、初めて犬を飼う人にとっては飼い易いと言えますが、訓練性能やキャラの濃い犬が好きな人にとっては、物足りなさを感じるかも知れません。また、ドッグショーを希望する人には、テンションが低くモチベーションを挙げるのに苦労するかも知れません。留守時間の多い家庭犬は独立心の強い犬は、人間好きな犬よりストレスが溜まり難いかもしれません。落ち着きの無い犬は、テンションが高いのでドッグショーに向いていると思われます。】</FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> <BR> <BR> <CENTER> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=1 width=718 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle colSpan=2 height=69> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=3 width=717 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=left width=722 colSpan=3 height=5><FONT color=#000000 size=2>◆１０．失格条件　　◆</FONT></TD> </TR> <TR vAlign=top bgColor=#ffffff> <TD vAlign=top align=left width=722 bgColor=#ffffb5 colSpan=3 height=64><FONT color=#000099 size=2>1.スタンダードで規定した体高の範囲から外れた場合。<BR> 2.完全にピンク色の鼻または色素欠乏の鼻<BR> 3.色素欠乏したアイライン。<BR> 4.人為的に尾の長さを変えたりして自然な動きを変えた場合。<BR> 5.スタンダードで解説された色（黒・黄・チョコレート）以外の色または組合せた場合。</FONT></TD> </TR> <TR> <TD vAlign=top align=right width=722 bgColor=#ffffb5 colSpan=3 height=80> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=3 width=509 border=0> <TBODY> <TR> <TD vAlign=top width=495 bgColor=#ffffff colSpan=3 height=93><FONT size=2>＜引用・参考文献＞<BR> 　1) Ｔｈｅ Labrador Retriever Illustrated Standard　　 LRC著<BR> 　2) Labrador Retriever Second Edition　　　　　　　　 Heather Wiles Fone著<BR> 　3) Labrador Retrievers Today　　　　　　　　　　　　　 Carole Coode著<BR> 　4) Every One's Dog　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＭａｒｉｏｎＨｏｐｋｉｎｓｏｎ著<BR> 　5) Ｔｒｉｃｋｓ of the trade 　　　　　　　　　　　　　　　　　 Erin　Ann　Rouse著　<BR> 　6) 他<BR> </FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> <CENTER></CENTER> </CENTER> <DIV align=left><BR> <BR> </DIV> <DIV align=left> <TABLE height=67 width=520 border=0> <TBODY> <TR> <TD> <CENTER> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=1 width=509 border=0> <TBODY> <TR bgColor=#c5cee8> <TD width=516 bgColor=#cc0000 colSpan=2 height=61> <TABLE cellSpacing=0 cellPadding=3 width=509 bgColor=#ff0000 border=0> <TBODY> <TR> <TD bgColor=#c5cee8 colSpan=3 height=23><FONT color=#0000ff size=3><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"><FONT size=3>■スタンダード（ＫＣ標準）</FONT></SPAN></FONT></TD> </TR> <TR bgColor=#c5cee8> <TD align=middle width=231 bgColor=#ffffff colSpan=2 height=31><FONT color=#000000 size=3>　<FONT color=#0000ff><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"></SPAN><A href="http://www.eonet.ne.jp/~c-k-beck/stannihongo.html" target="frame2"><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"><FONT size=2>日本語</FONT></SPAN></A></FONT> 　</FONT></TD> <TD align=middle width=266 bgColor=#ffffff height=31><FONT color=#0000ff size=3><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"></SPAN><A href="http://www.eonet.ne.jp/~c-k-beck/stangenbun.html" target="frame2"><SPAN class=title2 style="COLOR: #006ad4"><FONT size=2>原文（英語）</FONT></SPAN></A></FONT></TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </CENTER> </TD> </TR> </TBODY> </TABLE> </DIV> <CENTER></CENTER> <DIV align=left><BR> </DIV> <DIV align="right"><BR> <BR> <BR> <BR> <BR> <TABLE border="0"> <TBODY> <TR> </TBODY> </TABLE> </DIV> </BODY>