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■犬種を選ぶ
家族で犬を飼う事を決めて最初に考えるのは「どの犬種を飼おうか」です。
JKC公認犬種の中でも聞いた事のない犬種、見たことのない犬種が沢山います。
公認犬種だけでも百数十種います。
まずは今の生活環境を考えて決める事をお勧めします。
家族構成、家族の年齢、在宅時間がどれぐらいか、
犬に対して1ヶ月にどれぐらいの費用を使えるか、などの条件を把握した上で
大型犬にするか、中型犬にするか、小型犬にするか、 短毛種、長毛種、オス、メス、
室外飼育、室内飼育、運動は誰がするか、運動時間はどれぐらい取れるか
色々な条件を考慮した上で犬種を選んで家族の一員として迎えて下さい。
世間のブームにつられて「うちも○○さんと同じ犬種にしよう」などと言う安易な考えで
いざ育ててみると「こんなはずでは・・・飼わなければよかった」と後悔しながら飼ったり、
いらないから誰かにあげる、保健所に引き取ってもらうなどと言う『飼育放棄』をする事に
なりかねません。
犬の寿命は15年前後です。一度飼いはじめたら最後まで面倒をみなければなりません。
毎年何十万匹の犬が飼えなくなったと言う理由で、自治体に引き取られ、
強制的に生涯を終えているのが実状です。
家庭の事情でどうしようもない場合もあると思いますが、犬はぬいぐるみではありませんし、
感情の無い動物でもありません。可愛いから飼って面倒見切れないから放棄するでは、
あまりにも無責任過ぎます。愛犬に対して「この子と生活できて幸せだった」と思える
共存生活を送るためにも自分に合った犬種を選んで下さい。
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■理想条件
@仔犬を育てられる環境である。
A家族の協力が得られる。
B希望している犬の性質を充分理解している。
C生涯面倒見ることが出来る。
D食事や予防接種などの必要経費
をおおかた理解している。
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モデル コニ |

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■希望の仔犬
@信頼できる親元の仔犬を選ぶ
信頼できる親元とは、食事面や衛生面・予防接種などの健康管理がきちんとされて
いるので、良い仔犬を譲ってもらえます。
仔犬を買う前に、生まれた場所へ出向き見学すると良いでしょう。生後3ヶ月までの
仔犬にとって、人間への信頼感や他の犬とのコミニュケーションなどを取るという
学習は、母犬やブリーダさんの愛情に深く関係します。従って、母犬がどういう状
態で飼育されているかを見ることは大切です。
A悪質ブリーダーの仔犬は絶対に買わない。
悪質ブリーダーの実態は悲惨なものです。人気犬種の台雌は母体の回復などを
考慮せず連続繁殖に使われます。体調の整っていない台雌からは健康な仔犬は
生まれません。未熟児や免疫力の低いアレルギー体質の仔犬が生まれます。
衛生管理も悪いので皮膚病に感染している場合もあります。
日本には狭い室内でゲージを積み上げ、入れっぱなしで健康管理や運動、手入れ
もしない犬をお金儲けの道具としか考えていない商業ブリーダーが沢山います。
犬舎内の見学を断る、両親犬を見せてくれない、糞尿の匂いがする、このような
ブリーダーはお勧めできません
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■仔犬の選ぶとき
@仔犬選びは親犬選び
同じ犬種なら容姿や体型・性格はほとんど同じと思っている人が、意外に多いように
見受けられます。M・ダックスを買ったはずが大きくなりすぎた。ロング・チワワを買った
のに毛が短い。こんな飼い主さんが沢山います。第一に両親犬を見て体型や性格を
確認し、出来れば祖父母犬がどんな犬かなどを詳しく説明して下さるブリーダーさんを
探しましょう。
A仔犬の気質
極端にシャイな仔犬や兄弟犬の中でリーダーを取る仔犬は避ける。
初めて仔犬を飼う方には、しつけがしにくいと思います。
勘違いしていけないのは仔犬は環境によって性格や体型も変わります。
「うちの犬は馬鹿犬」と言われる方がいますが、これは飼い主さんが自分を馬鹿と
言っているのと同じです。どの仔犬もゼロからのスタートです。譲って頂いた日から
どれだけ愛情を注ぐか、手間をおしまないか、仔犬を育てる事を自分なりに研究するか
など、色々な要素で素晴らしいパートナーになってくれます。
B遺伝性疾患
犬種によって先天性の遺伝性疾患が出る場合もあります。
代表的なものは股関節形成不全、先天性白内障、難聴などです。
自分の飼いたい犬種に遺伝性疾患が多く出る場合は、必ず血統を確認してから
購入して下さい。
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