聖歌・讃美歌、Praise
& Worship song、ゴスペルなど(古今東西いろいろ) 『あめつちこぞりて』研究、まず原曲と歌詞の歴史的な経緯を掲載します。ページの一番下。
栄えあれ (教会讃美歌453番 〜栄えあれ死に勝ちて〜) 父 御子 御霊の ([頌栄] 新聖歌63番,讃美歌541番『ちち みこ みたまの』,聖歌383番賛栄唱) 讃美歌21の24番『たたえよ主の民』,日本聖公会古今聖歌集第二部第450番『みつかいもひとも』) ※ 「リビングプレイズ」は、「いのちのことば社/ライフ企画」発行のシリーズで14枚の音楽CDと一冊の楽譜集とで発売されています。 ※ “ミクタム”と書いてある曲は、「ミクタムレコード」さんのワーシップソング楽譜集の方で広く知られている場合に付記しています。 ※「あめつちこぞりて」の原曲「OLD HUNDREDTH」(Old 100th)は古く、1551年、大陸側のジュネーヴ詩篇歌(詩編歌)の編纂に携わった 主要な四名の一人で仏国人のルイさんによって、まず作曲されました。 その後、「英国ジューネーヴ詩篇歌」として残り、ルイさんの召された1561年、英国で詩篇100編をもとに、 William Ketheさんによって「All people that on earth do dwell」の方が先に作詞され、 また1709年、英国国教会のThomas Kenさんによって作詞された聖歌の最後の節の詞をもとにプロテスタント各派での頌栄として ”Old Hundredth”の原曲に合わせた頌栄版の「Praise God, from whom all blessings flow」が広まりました。 またさらに、1719年、同じ曲をまた同じ詩篇100編と詩篇95編とをもとにIsaac WattsさんとJohn Wesleyさんによって改めて作詞された 「Before Jehovah’s awful throne」の歌詞の方も時代的な背景をバックに英米を中心に用いられてきました。 また、Old Hundredthの歌詞はThomas Kenさん版の詞が歌われるようになった頃にはドイツ語歌詞の「Herr Gott, dich Loben」としても 知られていました。さらに19世紀、同曲の英語の詩篇を歌った2つの歌詞の版にそれぞれ別の編曲がなされ、 異なる和音や微妙に異なる主旋メロディーでかつ、何の曲かすぐにわかる数種のメロディー(主メロディーについては、 アーメン以外すべて四分音符版や二分音符と四分音符でなるもの等)と数種の歌詞を持つ不思議な讃美歌として、 教会外でも知られるようになりました。 また、その中でも、聖公会を含め英米系でも欧州大陸系でも、世界各地のプロテスタントのおおよそどこの教派・教会でも、 三位一体の神さまに栄光をお帰しする頌栄として、主日礼拝の最後か最初に用いられています。 ちなみに、ペリー艦隊が幕末日本で停泊中に船内で行われた最初の礼拝でこのOld Hundredthが賛美された記録から、 プロテスタントの讃美歌として、日本国内で最初に歌われた讃美歌とも言えます。 |