脱出への抜け道

〜ボンゴ去勢後の経過〜

7月15〜16日

 まずはボンゴの術後について。

手術はお昼に無事終了。日帰りだったので、夕方、午後の診察開始と共に、ボンゴを迎えに行った。


 家に到着すると・・・

寝るわけでもなく、うろうろするわけでもなく・・・立ったまま、ジーーーーっとしているボンゴ。

呼んでも反応がにぶい。まるで、立って目が開いたまま寝てるみたい。

時々、場所を移動しようとするのだが、一歩一歩が超スローモーションで、

今ならカタツムリにも負けるかもと思うぐらい。

時折り、ハアハアと息づかいが荒くなるが、ほとんどボーっとした表情で、銅像のように動かない。


 えらいこっちゃ、どうしよ〜〜〜〜!?


 ・・・・・・・・・・・と、思うとこなんやけど、


 実は、ちょうど配達されてきた、ペピィニュース20号の中の「極楽いぬ生活」というコラムに、

自分の飼ってるワンの、去勢手術後の事が紹介されていたのだが、なんと、その内容が、

ボンゴとまったく同じ状況だったのだ。

その子は3日間ほど続いたそうで、ライターの方も最初はびっくりしたそうだが、

心配するような症状ではないと書かれていたので、私達も落ち着いて様子を見ることができた。

それを読んでなかったら、きっと病院へすっ飛んで行っていただろうと思う。


 まあ、ガム踏んづけたぐらいで歩けなくなるヤツだから、股下の違和感が気になって当然だろう。

夜中も立ったまま。ハアハアという息づかいが、静まった部屋に響く。そんな日が2日ほど続いた。

もちろん、この間、コンガとのバトルもおあずけ。

ま、行きたい気持ちはあったみたいだけど。さすがに体がついてこない感じだった。

7月17日〜19日

 3連休が始まった頃、ボンゴの元気も徐々に回復。そしてやっぱりコンガに攻撃を始めた。

ん〜〜〜やっぱりダメか・・・・とも思ったが、ちょっと様子が変わってきた部分もあった。

以前は息つく暇なく追いかけていたのに、普通に過ごす時間が少し出来てきた。

仕掛けたとしても、そんなにしつこくない。というか、やはり想像していた通り、

コンガがだいぶ強気に反撃するようになったので、自然と普通のプロレスになるのだ。

リビングで2頭ともフリーにしても、それぞれゆっくりくつろぐ時間もあったり。


 ただ、外に出たりして、テンションが上がるとまだまだダメ。

投げ練もしてみたが、コンガの方ばかり見て、ディスクなんか見向きもしないし。

それでも連休の最後には、なんとか私とコン父とで1頭ずつ持てば一緒に歩けるほどになった。


 やった!やったね!

みんなで、またこうやって歩けるようになって、本当によかった・・・

まだまだすべてが解決したわけじゃないけど、とにかく一歩を踏み出せた気がする。

また、並んで歩き始めた2本のリード。今はそれだけで十分・・・。

7月20日〜21日

 連休が明けると、朝夕は私だけでも、2頭一緒に散歩できるようになってきた。

まだ相変わらずスイッチが入る時があるが、顔つきが以前と全然ちがう。

家の中でも、だいぶ落ち着いてる時間が増えてきたし、強制隔離もほとんどしなくなった。


 でも、爆発がするのが少なくなっただけで、ボンゴの気持ちが変わったわけではない。

あんなに散策好きのボンゴが、散歩中は必死でコンガにひっついて歩くし、

家の中でも、ちょっとコンガが動いたら、すぐ追いかけていく。

うっとうしいので、コンガは部屋でくつろぐより、バリケンに避難してる時の方が多いし。

まだ、こういう状況は当分続きそうだ。


 観察してると、ボンゴはコンガのオ○ンチンの先を、ずっとクンクンしている。

いったいそこから何が発信されているのか?そしてボンゴは、何を感じ取っているんだろう?

クンクンするだけではなく、ペロペロなめる時もあって、だいたいその時にスイッチが入る。

でもそれは近所のワン同士でもよく見かけるので、何かのゴングが、その時頭の中で鳴るのだろう。

そうか、これからコンガ、よそのワンとかにも追いかけられるようになるかもしれないなぁ。

ちょっぴりそれも心配だ。


 それから、一応今のとこは、マウンティングを始めたら「だめ」と、止めている。

無駄吠え、マーキング、攻撃心、マウンティング・・・

しつけってなんでもそうだけど、犬にとっては自然な欲求でも、人間社会で暮らす上では困る事。

それはやってはいけないと、キチンとコントロールしてやらないとと思って。

前は何しても止まらなかったけど、こちらの声に反応を示す様になったし、オヤツで誘導することも

出来るようになったので、止めたり我慢した時に「えらいね」と褒めるようにしている。

なんとかそうやって、「我慢」が「まあいいか」になり、「どうでもええわ」になって、

「やめとこ」になったらいいなと思う。時間がかかってもいいから。


 まだまだこれからも試行錯誤は続くし、わからないことも、不安なこともいっぱい。

でも、生理的に同じ状態になったことて、ボンゴも少し楽になり、コンガも楽になり、

これでよかったと思っている。

とにかく今は、家族そろって過ごせるようになっただけでうれしい。

これからも、いろいろあるかもしれないけれど、

この一年そうしてきた様に、日々を積み重ねて、また家族の形を作っていけたらいいなと思う。


試練の塔