その3・監督編
第3回は、ベスプレならではの見事な采配の源、監督のパラメーターについて解説します。Win版では各項目五段階に設定が可能で、より面白くなりそうですね。
本コーナーの内容は、作者個人が98版をやり込むことによって得たものです。あくまで個人の推測であり、プログラム解析などの手段を用いた正確なものではないことをご了承下さい。Win版については、皆様のご協力の下、対応していきたいと考えています。
画面はファミコン版「2」です。
タイプ
攻撃と守備のどちらを重視するか。
解説
攻撃の場合は、スタメンを選ぶときに打撃を重視します。試合中には、代打・代走を積極的に行います。
一方、守備の場合はスタメンを選ぶときに守備を重視します。また、勝っている試合の終盤に、外野に守備固めを送ります。
設定のコツ
守備に設定すると、投手が打席に立たないパリーグでは、あまりに代打を使わないためチャンスを逃す傾向が見受けられます。よって、攻撃がやや有利のような気がします。
ただし、試合がもつれて延長戦になったときなどは、攻撃に設定されたチームでは代打代走を出しまくって主力が引っ込んでしまい、不利になることが多いようです。
森監督の頃の西武のように、投手に自信のあるチームは迷わず守備でしょう。逆に、川相を引っ込めてダンカンを起用した長島監督は攻撃かな?
投手交代
完投を狙うか、継投で逃げるか。
解説
完投の場合は、先発投手を引っ張ります。5失点程度で交代です。
継投の場合は、3失点をめどに先発を降ろします。
なお、リリーフ投手の起用法は、どちらでもあまりかわらないようです。
設定のコツ
現在の日本プロ野球では、ほぼ全球団継投と見て間違いないでしょう。完投にあてはまるのは、森監督の頃の西武、川上監督の巨人くらいではないでしょうか。実際、これくらい投手力のあるチームでないと、完投の設定で勝ち進むのは難しいです。
なお、先発が倒れた試合の後半で同点、かつリリーフ投手が不足しているときには、恐怖のスクランブル登板モードが起動します。なんと、ローテーション投手が次々に出てきて一殺リレーを展開するのです。こんなことまでやってくるCPUは、もちろんベスプレだけです。
選手起用
実績重視か、調子重視か。
解説
スタメンや代打を選ぶとき、実績の場合には打者の実績のパラメーターを、調子の場合には打撃指数を目安にします。
設定のコツ
若手を積極的に使う監督は調子、ベテランを重用する監督は実績としましょう。ただし、打者の実績のパラメーターは設定が難しいので、なかなか思い通りには采配してくれません。
今は、ほぼ全球団が調子のような気もします。
打順の組替え
オーダーをよく変更するか、あまり変更しないか。
解説
多いに設定すると、たびたびオーダーを変更。
少ないに設定すると、負けてもしばらくそのまま粘ります。
なお、どちらに設定されている場合でも、COMがオーダーを変えてくるのは、開幕後7試合目からです。
設定のコツ
実際のプロ野球を見て、しばらくオーダーを変更しない監督は少ないに設定…というふうに決めつけるのは早計です。なぜなら、単に勝ち進んでいるから変えないだけかも知れないからです。負けがこんだときに、オーダーを色々いじるか、それとも耐えるか。これを決め手とした方がいいでしょう。
最近のパリーグは予告先発なので、相手投手に応じてオーダーを動かすケースもありますが、さすがにこれはベスプレでも対応できないようです。
バント策
送りバントの使用頻度。
解説
バントを「多い」に設定した場合、スクイズを試みる確率も増えるようですが、気のせいでしょうか。
設定のコツ
当時2番だった山本に一切バントさせなかった根本監督は完全に少ないでしょう。一方、平野や川相がバントしまくっていた森監督、藤田監督は多い、となります。
エンドラン策
ヒットエンドランの使用頻度。
解説
成功すると一気に走者を進めることができますが、反面、失敗するとゲッツーというハイリスク・ハイリターンな作戦です。巧打に自信のあるチームにお勧めです。
設定のコツ
足の速くない選手でも、打者がエンドラン失敗で空振りしたときなどは、盗塁を決めることができます。特定の選手のみ盗塁するチームは少ない、誰でも走らせるチームは多い、と設定するといいのではないでしょうか。
盗塁策
盗塁の頻度。
解説
上のエンドラン策と合わせて考えると良い。エンドランも盗塁も多いとき、最も攻撃的な采配となります。逆に、エンドランも盗塁も少ないだと、あまりに消極的で勝てません。
設定のコツ
このゲームでは、盗塁多い、かつ足Aの選手で、どうにか30盗塁といったところです。盗塁王を狙う選手がいるチームは、ぜひ多いにしましょう。
エースの信頼度
「高い」に設定するとエースを特別扱いする。
解説
エースとは、投手の配列で最も上に書かれている選手のことです。
高いの場合、普段継投の監督でも、エース登板時に限り完投となります。
低いの場合は、他の先発投手と区別しません。
設定のコツ
たいして強くもない投手に高いと設定すると、20敗ということにもなりかねません。やはり信頼に足るエースのいるチームが高いを使用するべきでしょう。
最多勝時代の斉藤、近鉄の野茂などは当確です。
押さえの信頼度
「高い」に設定するとリリーフエースの登板が増える
解説
リリーフエースとは、投手の配列で最も下に書かれている選手のことです。
高いの場合、接戦ではリリーフエースを7回くらいから投入します。
低いの場合、先発をもう少し引っ張ったり、もう一人の押さえを使う機会が増えます。
設定のコツ
ベスプレでは、高いでも20数セーブ、低いだと10セーブ位になってしまうので、大魔神はとてもシミュレートできません。
リリーフエースが一人のチームは高い、押さえに二枚看板というようなチームは低い、と設定すると良いでしょう。
なお、たいして力のないリリーフに高いと設定すると、セーブ数より負け数が多いなどという情けない結果に終わってしまいます。