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オンラインリーグ
トラブルシューティング

★ベスプレWin版が発売してから1年以上が経ちました。現在では、各種運営ツールも整備され、多くのオンラインリーグが開催されたくさんのプレイヤーが参加しています。しかし、長期に渡って盛り上がるリーグがある反面、閉鎖に追い込まれる機構が徐々に増えてきているのが現状です。ここでは、オンラインリーグで見られるトラブルの事例と、その解決策を考えてみようと思います。


球団オーナーの楽しみ方

 まずは、球団オーナーとしてどこかに参加しようとする場合。正式に参加申し込みをする前に、その機構のルールをしっかり読もう。そして、オーナーがすることを一通り確認して、負担が大きすぎないかどうか確かめよう。負担の大きさは機構ごとにかなり異なる。例えば、NBPB系の機構であれば、シーズン中は毎日結果を確認して采配を振るう必要がある。RBO系の機構はオフシーズンの戦力構築のみがオーナーの仕事となり、シーズンは一晩で自動消化される。自分のペースにあった運営の機構を見つけることが長続きの秘訣である。

 ところで、これらオンライン機構のルールであるが、説明文が意外にわかりにくいことが多い。分からないことは掲示板などでどんどん質問しよう。たいてい他のオーナーさんやコミッショナーが親切に答えてくれる。コミュニケーションをとることはネットの遊びでは大切。意見があったらどんどん提案しよう。オーナーの意見でルールが改善できることも多い。

 さて、充分暇があると思って参加したにもかかわらず、連絡が滞ることがある。進学、引っ越し、パソコンの故障など、いろいろ理由はあるだろう。その際、無断で連絡を絶つとコミッショナーはじめ、他のオーナーに迷惑…などというのは分かり切ったことだが、どこでも多いんだこれが。たいていの機構では日程を公開しているので、各種締め切りをきちんとチェックしよう。しかし、マシントラブルなど緊急の理由で一時的に音信不通にせざるをえないことがある。こんなときのために、自分が参加できないときの代理人をあらかじめ指名しておこう。利害関係のない他リーグのオーナーさんと、お互いに代理契約を結んでおくといいと思う。

 オンラインリーグは、NBPB系であれば一ヶ月、RBO系であれば半月を1サイクルとしている。何ヶ月も同じゲームを同じメンツで遊び続けることなど、ネットの外ではほとんどありえない。従って、脱退する人が現れるのは自然の成り行きだ。ネット遊びとは、もともと気軽に飛び込んでテキトーに去っていく性質のもの。やめる人を責めたりしないで、「また遊びましょう」くらいの感覚を保ちたいものだ。
 なお、他にすることが出来た、などの理由で脱退するときは、コミッショナーに連絡すれば引継オーナーを募集してくれるはず。くれぐれも突然音信不通にしないように。残されたメンバーが非常に困る。 

コミッショナーの楽しみ方

 自分で野球機構を運営し、それが盛り上がれば充実感もひとしお。その機構が盛り上がるかどうかは、まさにコミッショナーの腕一つにかかっている。

 機構の立ち上げ自体は、既成のルールとツール、ホームページさえあれば簡単だ。球団オーナーもベスプレサイトの掲示板に宣伝することで比較的容易に集まる。しかし、続けるのが意外に難しく、閉鎖される機構が後を絶たない。そこで、そうならないためにコミッショナーをやりたい方は、以下の点をセルフチェックしていただきたい。

1、ホームページを所持し、2,3日に一度は更新できる。
2、スケジュールを立てて、それを守ることに自信がある。(性格的にも環境的にも)
3、オーナーからの質問や意見にこまめに対応しても苦にならない。
4、所属各チームに対し公平を期すことが出来る。
5、上記の内容を今後半年継続できる可能性が高い。

 コミッショナーに求められるのは、何より運営を「続ける」ことである。オーナーであれば、引継をしてもらって去れば済むが、コミッショナーがやめればその機構所属の球団が一斉に路頭に迷うこととなる。もちろん機構運営は無償で行われているのだから、始めるのもやめるのも勝手。しかし、他のメンバーに遊ぶ場を提供した責任は果たす必要があるだろう。
 コミッショナー業務自体は、既成のルールとツールに則って行えばそれほど難しくはない。しかし、それもスムーズに行けば、の話であってアクシデントがあると真っ先に消耗するのがコミッショナーである。どんなことがあるかというと…

・球団オーナーが締め切りを破る、消息を絶つ、辞めるなど
・データの乱れ(成長ツールへのデータ入力ミスなど)
・メンバーの不和

 これらの対応には計算外の時間を食われることになるため、コミッショナーには
1、余裕あるスケジュールを組み、締め切りを大きく告知する。
2、アクシデントによる日程変更やデータの改変をしっかり告知する。
3、問題が起こればオーナーに呼びかけて会議する。
4、オーナーの音信不通対策(代理制度や新規オーナー募集)を用意する。
…といった配慮が必要となる。

機構解散?! しかしその前に

 とまぁ色々書いてきたが、やっぱり問題は起こっちゃうんだよねぇ。なにしろいろんな人が参加してるから無理もない。ここでは、過去の事例を参考に、機構解散の危機に立ち向かう方法(←大げさすぎ)を考えてみよう。

〔事例1〕
 機構Aでは、コミッショナーが球団オーナーも兼ねていた。このオーナー球団の成長が良すぎ、常勝であることから、メンバーの中にコミッショナーに対する疑惑が生じ、解散に至った。

 通常はコミッショナーがオーナーを兼ねても何の問題も生じないが、ひとたび疑惑が起こると大変だ。この遊びは信用で成り立っているからである。回避する策としては、オーナーは球団を持たない、あるいは成長判定などを別リーグのオーナーさんにしてもらう形にし、公平を期すようにすればいいだろう。

〔事例2〕
 コミッショナーが多忙を理由に運営を停止した。


 今、こまめな運営が行われている機構も、いつかはコミッショナーが多忙になる可能性がある。(永久に暇なんて人はいない)そのためにも、各業務の代行者を事前に決めておくべきだ。かつてNBPBの創設者が運営を降りたことがあったが、この機構は業務持ち回り制をすすめ、オーナー間の協力によって続行に成功した。
 こんな時「コミッショナーとして仕事を果たせ」と非難するのは簡単だ。しかし、すでに果たせないから運営が滞っているのであり、むしろ参加メンバー同士で策を練るのが建設的であろう。解散するか、継続するか、また、継続するなら誰がコミッショナー業務を行うのか、あるいは仕事を分配するのか、こういった点を充分に話し合う必要がある。
 すべてコミッショナー任せで、結果を見るだけというオーナーばかりでは、このようなときに解散以外選択肢がない。長く楽しむためには、球団オーナーが積極的に運営面にかかわるようにし向ける方がいいかも知れない。

 なんか、ここまで読むとコミッショナーをやりたい人がいなくなっちゃうかも。しかし、それは著者の本意にあらず。やりたい人は、ぜひ挑戦して欲しい。オンラインリーグはコミッショナーさんのおかげで持っているのだから。
 そして、問題が起こったときには、すぐ解散を決断するのではなく、球団オーナーや他機構のコミッショナーさん(親切・熱心・経験豊富と三拍子そろった人を何人も知ってます)などに相談をし、一人で悩まないことである。結局これが最大の解決策では? もちろん当委員会もバックアップには協力いたします。


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