動物由来感染症 オウム病

【感染動物】

トリ(オウム、セキセインコなど)

【動物の症状】

無症状、羽毛逆立、下痢

【人の症状】

発熱、咳、肺炎、筋肉痛

【感染経路】

飛沫 [ひまつ]、経口 [けいこう] 感染

【病原体】

オウム病クラミジアは、オウム・インコ類、家禽、野鳥と幅広く鳥類に感染しています。オウム病で問題となる鳥の種類は、オウム・インコ類で、その約1/3がセキセインコでした。トリからヒトへの感染で重い症状を起こす種類として重要な順に、オウム・インコ類、ハト、シチメンチョウ、アヒル、フィンチ類(十姉妹やカナリアなど)、野鳥、そのほかとなります。
オウム病は成人が発症することが多く、子どもへの感染は比較的少ないといわれています。ヒトが感染した場合、インフルエンザに似た症状が起きます。一般的にカゼの時に使用する抗菌薬(ペニシリン系など)は、オウム病クラミジアには効きません。トリを飼育してヒトにカゼの症状が出て、トリの具合も悪かったり、死亡したりしていたらそのことを医師に告げることが大切です。
トリが感染した場合、さえずり、おしゃべりなどの元気がなくなり、また食欲もなくなり痩 [や] せてきます。さら、下痢を起こしたり、死んでしまう場合もあります。

【予防】

口移しで食餌 [しょくじ] などを与えない、トリに触ったら必ず手を洗うこと。鳥かごはよく掃除して清潔にして、糞便もなるべく早く片づけること。

【治療】

抗菌薬の投与