動物由来感染症 トキソプラズマ症

【感染動物】

ネコ

【動物の症状】

無症状

【人の症状】

無症状、流産、水頭症

【感染経路】

経口 [けいこう]

【病原体】

ネコはトキソプラズマ症に感染している生肉や小動物を食べることで感染します。
大人のネコではほとんど無症状ですが、仔ネコに感染して重症化すると呼吸困難や視力障害、神経症状で死亡することがあります。
感染源のトキソプラズマ原虫を排出するネコは感染後、1〜3週間の期間だけで、それもほとんどが仔ネコです。ネコの糞便に排出されるトキソプラズマ原虫は消毒薬に強く、屋外で1年以上も生存していたと報告があります。

【予防】

ネコは家の中で飼い、トキソプラズマ症に感染している生肉や小動物を食べさせないこと。また、トキソプラズマは冷凍しても死なないので、お肉(特に豚肉)は必ず加熱して食べること。

【治療】

症状が出ていない人は治療する必要はありません。
妊娠中にトキソプラズマ症に感染した場合でも、治療することで症状を最小限に抑えることができます。