the TRUMAN showTM

最終更新日:1998.12.5 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1998年ピーター・ウィアー監督作品(PG) パラマウント配給

主演: ジム・キャリー & エド・ハリス

全世界で17億の視聴者を釘付けにしている実況ライブの主人公トゥルーマン。真実に気づいた彼は、TV用の街から脱出しようとするが……「トュルーマン・ショー」

トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)は、平和な離れ小島の町シーヘブンで暮らす保険会社のセールスマン。少年時代、父が水死したことから海恐怖症になった彼は、生まれてから一歩も町の外へ出たことがない。が、大学時代の初恋の女性ローレン(ナターシャ・マケルホーン)がいまだに忘れられない彼は、彼女を追ってフィジーへ行くことをひそかに夢見ていた。

実はトゥルーマンは、生まれながらテレビ局の養子になった男。プロデューサーのクリストフ(エド・ハリス)の指揮のもと、彼の全生活は、24時間ライブとして世界にテレビ中継されていたのだ。シーヘブンは、巨大なセット。看護婦の妻メリル(ローラ・リニー)も親友のマーロン(ノア・エメリッヒ)も、正体は役者だった。トゥルーマン本人はずっとそのことに気がつかなかったが、ある日亡くなったはずの父を街で見掛けた時から、周囲の出来事をあやしみだす。

ホームレスの格好をしてはいるが、父に間違いない。しかし、次の瞬間父は駆け寄った回りの通行人にバスに連れ込まれてしまう。追っ掛けようとする彼をみんなが邪魔しているような・・・

そう云えば、ローレンとの別れも奇妙だった。だれかに監視されているかのように振る舞う彼女は、あなたが知らないだけだと云った。そして、駆け付けた父親と名乗る男に無理やり連れ去られた。精神病でフィジーで治療させると云われながら。

そして、次の朝出勤途中の彼の車のラジオに混入した不思議なやり取り。まるで、彼を待ってみんなが行動しているような指示。彼がいつもと違う行動をとると、回りが混乱しているような。

フィジーに行こう。そう決めたトゥルーマンは飛行機の切符を手にいれようとするが、1ヶ月先まで売り切れ。シカゴ行のバスに乗ろうとすると、バスは故障。止めるメリルを隣に乗せて、1人では怖くて渡れなかった島の外に通じる橋を越えて、車で他の街を目指すと、山火事やら放射能漏れとかで止められ、検問の警察官はトゥルーマンと自分に呼び掛ける。

島に連れ戻された後、メリルを問い詰めるトゥルーマン。混乱するメリル。誰に彼女は救いを求めているんだ、メリル・・・

親友のマーロンに相談する彼。しかし、マーロンももちろん役者。彼はクリストフが伝える台詞を話しているだけ・・・そして、姿を現した父と再会するトゥルーマン。その感動的な場面は、視聴者の涙を誘う。

そして、普通に戻ったトゥルーマンだが、ある晩、カメラの目をあざむき姿を消す。探し求める町の人々。彼はどこに?そして彼の運命は・・・

劇全体を隠しカメラの映像で仕上げたり、何気に宣伝商品の看板が入る構図を作ったり、メリルやマーロンが、突然提供スポンサー用のCMと分かるしゃべりになるのはお笑いです。

ジム・キャリーはもちろん顔面百面相も見せるが、抑えた演技。

フロリダの北西部にある美術セットみたいに美しいリゾート町で撮影されたそうです。

日本公開は98/11/14。

草模様

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