Taxi

最終更新日:2002.10.21 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1997年ジェラール・ピレス監督作品 ARPセレクション(仏)配給 1時間26分

主演: サミー・ナセリ & フレデリック・ディーファンタル

時速250kmのカー・チェイス!スピード狂のタクシー運転手がひょんなことから強盗犯追跡を。リュック・ベンソン脚本「TAXi」

舞台はフランスの港町マルセイユ。ピザの宅配のスピード記録を持つスピード狂のダニエル(サミー・ナセリ)は恋人リリー(マリオン・コティヤール)との生活をスタートさせるためにタクシー運転手の仕事を始める。そして、愛車の改造プジョー406をタクシーにした彼は、警察が呼び止められないほどのスピードで街を疾走していた

一方、エミリアン(フレデリック・ディーファンタル)は8回も運転免許試験に落ち続けている、何をやっても裏目に出てしまう新人刑事。現在、仕事ができる美人の上司ペトラ(エマ・シェーベルイ)に夢中だが、まったく相手にされていない。おまけに次々と銀行を襲撃するベンツに乗ったドイツ人強盗団「メルセデス」に手も足も出ない状況が続き、署内では連日署長のゲキが飛ぶストレスが溜まる日々。

そんな二人はダニエルの初めての客がエミリアンの母だったことがきっかけで出会う。そして刑事だと知らずにエミリアンを乗せたダニエルは、いつも通り(?)スピード全開でクルマを走らせた。エミリアンは彼こそがスピード違反の常習者であるタクシー運転手だと気付く。当然、免許取消。生活の糧を失ってしまうという危機に直面したダニエルはあの手この手を使い、なんとか見逃して貰おうと試みる。もちろん、答えはノンだが、手柄を立ててペトラに認められたいエミリアンはある取引を思いつく。それはダニエルが「メルセデス」の捜査に協力して、見事逮捕できたら免許証を返すというもの。危険なことに巻き込まれたくないダニエルはキッパリと断るが、背に腹を変えられない状況のため、結局シブシブと協力することとなる

そしてラスト、キッとした目つき、「笑う猫」顔のダニエル+エミリアン搭乗プジョーが、逃走途中のギャング団搭乗、老犬顔のベンツ二台を挑発、なぜかギャングが応諾し、マルセイユ街路で壮絶なカーチェイスが展開する。そしてダニエルが彼らを追い込んだところは・・・

ダニエルの愛車はプジョー406の改造車.ボタンを押せば、エアロが装着されタイヤが自動的にオフセットされて、高速ストリート仕様になる。ステアリングを毎回自分で交換しているところは^_^

リュック・ベンソンが暖めてきたというストーリー。ジェラール・ピレスを監督に起用して映画化。リュック・ベッソンも原作・脚本、製作というかたちで参加している。

監督のジェラール・ピレスはかつてコメディ映画を得意としていたフランス人。その後、事故によって映画界から遠のいていた。数多くのCF製作を手がけてきたが、ベンソンから依頼を受け映画監督に復帰。フランスで車を撮らせたら右に出る物はいないと言われる才能の持ち主である

タクシー・ドライバー、ダニエル役はサミー・ナセリ。これまでフランスで『Malik le maudit』『Rai』『Coup de vice』等の映画に出演。テレビ、舞台等へ出演を重ねて、リュック・ベッソン監督作品『レオン』でも、覆面をしたグループの一人を演じた。それがきっかけとなり今回の大抜擢となった。

刑事エミリアン役はフレデリック・ディーファンタル。『おせっかいな天使』『Douce France』『Capitaine Conan』などの映画に出演。その他にも舞台、TVなどで地道にキャリアを積んできた

日本公開は98/8/15。

草模様

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