Ransom

最終更新日:1998.4.11 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1996年ロン・ハワード監督作品(R) タッチストーン配給

主演: メル・ギブスン & ゲイリー・シニーズ

誘拐犯に敢然と立ち向かうメル・ギブスンが取った前代未聞の対抗策とは?「身代金」

米国空軍出身で、一代にして全米第4位の航空会社を築き上げたトム・ミューレン(メル・ギブソン)は、社員のストを回避するために贈賄工作をしたのではないかとFBIやマスコミに疑われていた。そんな彼にとって妻(レネ・ルッソ)と息子だけが心を和ませてくれる存在だった。

そんなとき、その最愛の息子ショーンが誘拐される。要求された身代金は200万ドル。彼にとっては端金にすぎない額。誘拐犯グループは、リーダーのジミー・シェイカー(ゲイリー・シニーズ)の完璧とも言えそうな作戦で安々と身代金を受け取る直前までいく。ところが、FBIに受け取りを阻止され誘拐犯グループのひとりが死亡してしまうことに。怒るトム。

あくまで犯人に従っていたトムは、犯人は息子を生かしてかえすつもりはないと考え、突然ある計画を思いつく。その計画とは、犯人に挑戦状をたたきつけること。彼はテレビ放送で犯人に呼びかける。

ここにお前が要求した身代金がある。だが、私は1ドルたりともこの金をお前には渡さない!なぜなら、この金はお前を捕まえた人間への賞金となるからだ。毎週全世界の新聞に全面広告を掲載し、決してお前の存在を世間に忘れさせはしない。今この瞬間から、お前は世界中を敵に回すのだ。息子を解放しろ。彼が戻らない限り、お前は一生200万ドルに追われることになるぞ!

夫の言葉によって、息子を失ってしまったと激しく責めたてる妻。そして、悲しみを二人で分けあおうと抱き合う二人。そして、従来の方法で捜査を続けようと懸賞金発言を取り下げろと説得するFBIを振り払い、トムは犯人と戦うことを決意する。そして、犯人グループの統制に乱れが現れ、肝心の子どもの命もより危険にさらされることに。トムは、自ら彼らと対決する道を突き進み始める。

ラストシーン。トムは主犯のジミーと対峙し、けん銃を構えたまま2人とも警官に囲まれる。そして、一発の銃声が響く。ほぼ同時に三発の銃声。そしてスクリーンがモノトーンに。

FBI捜査官のホーキンスにデロイ・リンドの他、リリ・テイラーも出演。

1956年にグレンフォード主演で制作された「誘拐」のリメイク。

E-MAILとMachintoshがふんだんに登場。犯人グループはNewtonで、トムはPowerbook5300シリーズ上で、Netscape Mailを使用。

アクションやSFXは期待しないで、メル・ギブソンの熱演と、ゲイリー・シニーズの好演を楽しむべし?

日本公開は97/4/12。

草模様

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