The Preacher's Wife

最終更新日:1998.3.2 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1996年ペニー・マーシャル監督作品(PG13) ブエナビスタ配給

主演: デンゼル・ワシントン & ホイットニー・ヒューストン

アカデミー賞候補にもノミ ネートされた1947年度作「ビショップズ・ワイフ」の現代版リメイク「天使の贈りもの」

ニューヨーク、黒人たちの街で、寂れた教会と地域の復興、そして青少年の厚生を夢見て奔走する牧師へンリー(コートニー・B・バンス)。社会奉仕の忙しさから自分の妻(ホイットニー・ヒューストン)や幼い息子をないがしろにしていると気づかぬ牧師は、持ち前の明るさや人生の楽しさを分かち合う喜びさえ忘れていた。赤字経営でピンチの教会の将来を案じる彼が神様へ助けを請い、願いは受け容れられて天使(デンゼル・ワシントン)がやって来る。しかし、援助をする天使の姿も、彼の目にはおせっかいな出しゃばり信者としか写らない。多忙な牧師の頼みで家族の世話をするうち、やさしくて笑顔を絶やさない天使と孤独な妻の間で芽生えるプラトニックな恋心。それをきっかけに、悪徳不動産屋(グレゴリー・ハインズ)の教会買収移転計画に惑わされていた牧師も真の使命感を自覚し、最愛の妻への愛を再認識する。地上に降りてきた使命を果たし終え、幸せな牧師夫婦を見守りつつ去りゆく天使のチョッピリ寂しい後ろ姿・・・・・・

教会での壁を揺さぶるようなゴスペル合唱シーンや、天使とジャズ・クラブへ出かけたホイットニーが彼の前で歌うシーンは、迫力あり。クラブのオーナーとして出演しているのは、一昔前“エンドレス・ラブ”などで一世を風靡した元「コモドアーズ」のライオネル・リッチ。ストーリー自体「よくある話」といえばそれまでの内容だが、クリスマスという感傷的なシーズンを背景に、人間として本当に大切なものを見つめることの尊さを教えてくれる感動作と云えるでしょう。派手な映画ではありませんが、万人にお勧めできる1作です。

日本公開は96/12/21。

草模様

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