Mercury Rising

最終更新日:1998.10.22 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1998年ハロルド・ベッカー監督作品(R) ユニバーサル配給

主演: ブルース・ウィリス

国家安全保障局のスペシャリストが開発した暗号システムを偶然破ってしまった少年をブルース・ウィリスが救おうと奮戦「マーキュリー・ライジング」

囮捜査のベテランとして活躍してきたFBIエージェントのアート・ジェフリーズ(ブルース・ウィリス)は、神経衰弱スレスレの精神状態をさまよっていた。そんな彼は特殊任務の失敗の責任を取らされて、退屈な仕事に追い遣られる破目に。

サイモン(マイコ・ヒューズ)は自閉症の9歳の少年。そんな彼に突然舞い込んだ不幸。プレゼントされたパズル雑誌に載っていた乱数から浮かび上がった電話番号に電話したのがその始まりだった。電話が掛かった先は国家安全保障局(NSA)の暗号局。その暗号は、レーガン時代にNSAが開発した"マーキュリー"という、全世界におけるアメリカ人のスパイ活動を保護するもので、その解読は不可能とされており、研究員がその堅固性を証明するために雑誌に出したものだった。まさかそれを解く人間がいるとは。

研究員の2人の報告を受けたニコラス・クロドー大佐(アレック・ボ−ルドウィン)は、なんと彼を抹殺しようと動き出す。クロドーの指示を受けたシェイズ(ピーター・ストーメア)は、サイモンの家に乗り込み、あっと云う間に彼の両親を射殺。サイモンもあわやというところまで追い詰められるが、姿を消し危険を逃れる。

行方不明になった少年の捜査のために、突然呼び戻されたアートだが、それが大きな事件につながっているとは思いもしなかった。少年の家のロッカーに隠れたサイモンを無事保護したアートは、無理心中に見せかけられたこの事件に怪しさを嗅ぎ取り、サイモンを病院に送り込み、身辺警護を要請する。

しかし、シェイズは再び動く。病院に駆け付けたアートは間一髪でサイモンを救いだし、2人の逃避行が始まる。アートの良き仲間であるビッツィ(チ・マクブライド)は、徐々にアートを信じていくが、他のメンバーはアートを誘拐犯として追い掛ける。サイモンの家に戻って手がかりを探すアートの前で、サイモンが再び電話を架けた。研究員と連絡が取れた彼に、研究員は再び暗号で指令を送ってくる。

図書館でその暗号が載ったホームページにアクセスしたアートは、サイモンにその解読を頼み、そして浮かび上がった待ち合わせ場所に駆け付ける。そして、その研究員の1人ディーン(ロバート・スタントン)と落ち合う間に、偶然コーヒーショップで出会ったステイシー(キム・ディケンズ)にサイモンを一時預ける。そして、ディーンと逢ったアートだが、その目の前でディーンはシェイズに射殺され、シェイズをアートは追うが、取り逃がす。

身を潜める必要性を感じたアートは、ステイシーの家に押し掛けて、居候を頼み込む一方、ビッツィの助けを借りてもう一人の研究員レオ(ボッジ・バイン・エルフマン)とコンタクトをはかる。クロドー大佐のやり方に反発を覚えるレオは、タイプで供述書を作ることに同意するが、シェイズに殺され、そのタイプは持ち去られる。

しかし、彼はごみ箱に捨てられていたカーボンに気付かなかった。レオが殺されているのを発見した彼の恋人のエミリー(キャリー・ブレストン)は、そのカーボンを回収し、アートとビッツィに渡す。これで、証拠はできた。

クロドー大佐はFBIに圧力をかけ、サイモンの引き渡しを要求。アートの分からず屋の上司は、それを受け入れる。サイモンはシカゴの高層ビルの屋上で、クロドーとシェイズに引き渡され、ヘリで運ばれることに。

さて、アートはどうする???

アクションスターの代表とも云えるブルースが、父性愛に目覚める捜査官を渋く演じる。

ラストシーンのサイモンとアートの交流は泣かせます。

ただ、ストーリーはご都合主義が目につきます。なぜ、暗号解読したら、即殺せになるの?1人が解読できるってことは、他にもそういう人がいるって可能性があるってことだし、殺しても意味ないよねえ。むしろ、保護下において、暗号を改良するべきでないの?まあ、この手の映画でそんなこと云ってもダメですか^_^

日本公開は98/10/10。

草模様

ホームに戻る 前のページに戻る