Lethal Weapon 4

最終更新日:1998.11.14 JST

草模様

ネタばれ注意!!!

1998年リチャード・ドナー監督作品(R)ワーナーブラザース配給

出演: メル・ギブスン & ダニー・グローバー

あのリッグスとマータフの不均衡コンビが6年ぶりに復活「リーサルウェポン4」

ロスの街に火炎放射ボンベを背負ったサイコ犯が出現。その捕物の最中、相棒マータフ(ダニー・グローバー)の口から同棲中のローナ(レネ・ルッソ)が妊娠していると教えられる刑事リッグス(メル・ギブソン)。かたやマータフも、長女リアンの妊娠をリッグスに知らされる。お互いビックリ仰天したふたりだが、目下の重大事は目の前の敵。そこでリッグスが思い付いたのは、マータフにストリップをやらせて敵の注意をそらす作戦。狙い通りにリッグスは犯人の背中のガスボンベのホースを撃ち抜くが、犯人は人間ロケット状態で、タンクローリーに激突し、炎上大爆発。

それから9ヵ月後、いまは探偵に転職したレオ(ジョー・ペシ)を誘いクルージングに出かけたリッグスとマータフは、中国からの密入国者を乗せた貨物船と接触、犯人グループを捕らえようとするが、リッグスはカンフーでやられて取り逃がす。そして密入国者は強制送還されると聞いたマータフは、彼の船の救命艇に逃げ込んでいた中国人一家を家に連れ帰ることに。

そして、二人はチャイニーズ・マフィアの追跡を始める。実は警部に昇進したふたりは、本来ならデスクにしがみついていなければならない身分だったが、彼らに世間の常識は通用しない。でも、二人には個人的に大きな問題も。リッグスの問題はローナと「結婚」するべきかどうか。刑事の妻として割りを食い死んだ先妻のことが頭をよぎる。マータフの問題は娘の「相手」は誰かということ。実はこの相手がマータフの部下である若い刑事バターズ(クリス・ロック)なのだが、彼は心理学の学位を持つインテリ・キャリア組で、彼がマータフに好意を示したのを見て、マータフはバターズをすっかり「ホモ」と勘違いする。というか、真相を知るリッグスにそう思わされる。

チャイナタウンの犯罪王ベニーに揺さぶりをかけたふたりだが、逆に若きマフィアのボス、クー(リー・リンチェイ改めジェット・リー)にマータフの家が襲われ、匿っていた中国人一家を連れ去られ、あわや家と共に焼き殺されるはめに。なんとか危機を脱した二人は、一味を追跡、ハイウェイ上で派手な追跡を繰り広げるが、追い掛けた犯人一味を生きて捕らえることは出来ない。

再度ベニーから情報を得るべく、歯科医で治療中の彼を捕まえ、笑気ガスで迫るが、一緒にリッグス、マータフ、それにバターズもガスを吸ってしまい、的確な情報が掴めない。それでも、同僚とベニーが云った言葉を思い出す上で、一味の狙いは中国紙幣の偽造であることが明らかになってくる。

クー一味の狙いは、香港返還前に香港から、将軍と呼ばれるアメリカギャング一味に密かに連れ出されたチャイニーズマフィアのフォーファーザーと呼ばれる4人のボスを買い戻しすこと。フォーファーザーの4人の内の1人は彼の兄であった。

そして、交換現場に駆け付けるリッグス達。果たして彼らはその交換を防げるのか?カンフーの達人、クーとの闘いは如何に。

今回はOK男のジョー・ペシに加え、バターズ役でクリス・ロックが新加入。ロックは最近、「60ミニッツ」でも紹介されていたが、「ニガー」ネタで過激なトークをするスタンダップコメディアンとして注目の的とのこと。でも映画では人種ネタはできないし、随所にマシンガントークらしきコーナーも設けてはあるけれど、面白さはイマイチとの説も。

例によって製作者ジョエル・シルバー好みの物量アクションは健在。マータフとリッグスの乗る車がハイウェイを飛び出して、高層ビルの窓ガラスを突き破り、オフィスの机をバリバリなぎ倒しながら反対側の窓を突破、ジャンプ一発でハイウェイに戻る……なんてシーンは楽しめますし、冒頭のタンクローリーの爆破や、ジョーズもからむ海上の銃撃戦など盛りだくさんです。

監督はリチャード・ドナーが続投。脚本は“暗殺者”で注目されて以来、メルの最新ヒット“陰謀のセオリー”や現在ヒット中の“L.A.コンフィデンシャル"を手がけ、いまハリウッドで最もノッてるブライアン・ヘルグランドが担当。

香港のアクション・スター、リー・リンチェイ改めジェット・リーは、目の覚めるようなキレのいいアクションを見せる。

日本公開は98/8/1。

草模様

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